今年も TLCA(トヨタ ランドクルーザー アソシエーション)から今年度のメンバー認定の手紙が届いた。メンバーには資格などは必要なく、申し込み用紙に必要事項を書き込み年会費の小切手を添えて申し込むだけである。現在は個人、ビジネス、小組織を合わせると3千を超える会員数だがこの数は決して少なくはない、Off-Highwayの4x4愛好家組織ではアメリカでは最大と言う声もある。
1976年の1月にカリフォル二ア州ロサンゼルズの北側ベンチュラ郡でBob Garrett を中心に集まったクラブからTLCAの歴史は始まった。当時はランクル好きな仲間達が集まって郊外の野原や丘に出かけて行ってオフロード走行を楽しんでいた小さな組織でしかなかった。
ベンチュラはロサンゼルスの北西にある地域であり太平洋に面している。その内陸(東側)にはサンフェルナンドの谷が存在する、そしてその中心にあるのがあのランクルパーツ専門店 SOR (スペクターオフロード)の存在である。
TLCAの出発当初は主にアメリカ西海岸各地域のランクル愛好家達のコミュニケーションから始まった。クラブの出発は容易ではなかった、新聞で広告を出して呼かけた。
TLCAが出発して8年目、メンバーの数は100人に満たなかった。
そして13年後、300人。
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TLCAは出発以来、経済的な試練は常に付きまとい、他の四駆クラブとの兼ね合いや運営の方針などに切磋琢磨し運営は決して平安ではなかった。今日のTLCAの存在は、創始者のBOBとその仲間達が諦めずに継続し努力した結果なのである。
今期のこの会報誌の全てのページをめくってもTOYOTAの広告はない。
(以前はFJクルーザーやタコマの広告が載っていた時もある)
トヨタのトラックを扱っているからといって
トヨタの世話になっている訳ではない。
会社組織でも30年間事業を継続させる事は難しい事である。たとえ継続したとしても内容は変化し続けるはずである。一つの雑誌を継続させる事はそ自体が奇跡の連続の様な物である。
日本人として思う。ランドクルーザーはアメリカ人にとっては外国製のジープという存在である。その外国製のジープに対して情熱を注ぎ価値観を認めくれている彼らの存在には感謝というより尊敬心を抱く。
国境を越えるのはランドクルーザーでの旅だけではない。
TLCA とはその継続と努力の現象なのである。
子供の頃、日本車ってアメリカ車に比べて“小さくて安モノ”っていう印象を子供心に抱いていました。そんな中にあっても、世界のジャングルとか砂漠とかで走っているランドクルーザーの姿を海外ドキュメントや映画で目にして、なんか世界に通用する日本のクルマっていう感じがとてもカッコ良かったという想い出があります。