ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

ラダーフレームの錆防止対策

2024年04月23日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 丈夫なランドクルーザーのラダーフレームは衝撃に強く耐久性もある。しかし、錆には弱い。錆の浸透はゆっくりと進行し歳月を掛けてフレームを蝕んでゆく。これが自然の有るべき流れの姿であり定めである。とは言え、その風化に委ねてしまう訳ではない。錆との付き合い、というのは自らの体を病気や怪我から守るような健康維持に似ている。フレームの防錆にWD-40の潤滑油のスプレーを散布する方法を取っている。アメリカではもっとも一般的で何処でも手に入り費用も安い潤滑油である事から、一番楽でコストが掛からないフレーム防錆対策だと思ってやってみているのだが、成果はまずまずであるように思う。結論から述べると、古いランドクルーザーにはこれでいい!!である。条件としては走行事情や距離によって定期的に散布する必要がある。僕の場合は年2回、一回に要する時間は5分程で細かく散布する事は無く、特に錆が発生し易い車体後部は覗きながらの散布である。しかし、フレームに触れると墨を塗った様に黒く汚れる。埃を拾いやすい。フレームの塗装にダメージを与える。等のデメリットがある事は理解しておきたい。フレームに対するメインテナンスを述べるならば、フレームの錆に対して定期的に関心を持ち続ける事であり、錆を見つけたら自分で出来る範囲で対策をする。これだけである。
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Command driving position

2024年04月01日 | OVERLAND EXPO EAST 2019

 ファーストカーであったブルーのロクマルが手元から去ってから、シルバーのロクマルが主人公となっている。
同じロクマルでありながら、いかせん、自身の中でセカンドカーという位置付けなので話題は少ないが、今の僕にとってはこの手間のかかるロクマルは愛おしい存在である。

 日差しが暖かく感じる季節になった。休日の早朝にロクマル維持の為に続けている街流しのランドクルージング。走りながらいつも感じるのは見晴らしの良さでである。フロントボンネットの端は勿論だが、面積の広い窓のおかげでサイドもバックも見切りがいい。窓のラインが低く前輪のラインを取りたい時には、窓を全開し頭を出すと前輪がそこにありタイヤの接地位置を確認出来る。このポジションをランドローバーでは、Command Driving Position 或いは、Command Seating Position と呼び、このドライビングポジションは現在もランドローバーでは意識され続けている。

 コマンダーというのは司令官という意味がある。車の見切りがいいことは目が行き届いている事、しっかりと事態を把握している事が条件となる。言い換えれば、コマンドドライビングポジションとは車体に対する把握性の度合いを意味する。同社が過去に論じた ランドローバー オフロード ドライビング テクニック の第一条は、自分が駆るクルマを知る、であった。この知るというのは捉える、あるいは把握する、という意味を含む。すなわちコマンドポジションというのはただ単に外的なシートの座高と視界の見切りの良さに拘る形態の事ではなくて、自身が駆る車両をある程度自信を持って知っている。経験と学習によって車両を構成している機能や機械的な仕組みを把握しており、人里離れた境地で何らかのトラブルが発生しても冷静な対応性や動揺しない精神、更にはサバイブする体力や知識を備えている。これを理想としている。コマンド ドライビング ポジション とは与えられるものだけではなくて、自身が築きあげてゆくエクスプローラーとしての理想であると感じている。
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FORD F-350

2024年02月20日 | PICKUP TRUCKS & 4X4


 アメリカを代表するモーターターサイクルであるハーレーディビソンやインディアンは、その根源に馬という存在がある。アメリカのモーターサイクルは本来馬から進化したのだといわれている。アメリカのピックアップトラックは馬を先頭にしてワゴンを引っ張る形がその原型となっている。その名残を継承しているのがピックアップトラックである。アメリカンピックアップトラックを運転する時、意識するしないには関係なくフロンティアな感覚がある。それがピックアップトラックという存在が持つ変え難い魅力なのである。ピックアップトラックはこのフロンティアスピリッツ無しでは存在しない。ピックアップの魅力の本質は今もここにある。

 全長約6、5メートル、V型10気筒エンジンを搭載している FORD F-350 , 別名スーパーディユーティと呼ばれるピックアップトラック。重機を牽引したり大型ボートを牽引する、そんな使い方をする為に存在しているトラックであるが、最もアメリカ、アメ車を感じる存在である。
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ランクルTシャツ

2024年02月11日 | LANDCRUISER
 暫くブログ日記が書けなかった。今までやっていたHTMLでの記入が突然出来なくなり、その理由がテクニカルな事なのか? 自分が使っているコンピューターに問題があるのか? が判明しないまま、気が付けば年を越え2月も半ばに近付こうとしている。今後はTEXT エDィターからの発信となるので、慣れるまで違和感を感じる事となりそうだ。



 仕事で昨年の終わりからディープサウスと呼ばれるフロリダ半島に通っている。冬の氷点下のニューヨークと対比して常夏のフロリダは有り難い気候である。マイアミ周辺で唯一目に留まったのが写真のランクル80であった。街にはラングラー、ブロンコ、ニューディフェンダー等の最新の四駆も沢山見かけるのであるが、なぜか印象に残らないのは見慣れてしまった事の悲しみと、自身の旧車びいきの嗜好のせいだと思っている。



 昨年のクリスマスに頂いたランクル80のTシャツ。このシャツをプレゼントしてくれた方は僕の中にあるアドベンチャースピリットを応援してくれているのだと想って大変嬉しかった。自分は古いランクルが好きなおっさんでしかないのであるが、それを応援してくれる人がいるって、どういうこと?と思ったりした。貰ったシャツを大切にするが故に保管しておくのは頂いた方に失礼な行為である。中国では春節、新しい年、春の始まり。春が待ちどおしいのであるが、もう少し狭めて表現すれば、ランクルのTシャツを着て窓を全開にしてランクルに乗って出かける日が待ちどおしいのである。
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ランドローバー専門店での想い

2023年11月26日 | 北米ランクルビジネス

 中古車のディラーを廻っている途中で、偶然ランドローバーの専門店を見つけた。週末という事もあり店は閉まっていたが、ガレージの前のあまり広くはない駐車場にはラダーフレームのデイスカバリー、デイフェンダー90、110、そして、ロングホィールベースの130等の馴染み深い顔が並んでいる。察するに修理の為のパーツの入庫とサービスを待っている様子。旧車を維持する事において近場に旧車の専門店が存在するメリットはとても大きい。それはランドクルーザーの旧車を維持する僕にとっては羨ましいインフラである。

 10年程の昔、ニューヨークの郊外にランクルのスペシャリストの工場があった。自身のランクル好きが高じての展開であったが、それだけではやっていけない現実があり事故車の板金修理施行との両立であった。時間の経過と共に板金の方が比重が重くなりボディショップと変わってしまった経緯がある。特定の車種に限定したスペシャリスト達は経営的に、世代交代や時代の変化への適合など既存事業に対する多難が生じる。

 カリフォルニアにあるランドクルーザー専門店、スペクターオフロードは1983年に自宅のガレージを改装して事業を展開し、創始者であるマーブ スペクター氏がこの世を去った後も、妻である同創始者のケイ スペクター氏によって遺志を継続し40年間の長きに渡って事業を継続している。もし、あなたが事業の経営者であるならば40年の期間事業を継続する事の難しさは実感される事であろう。今期のTLCAの発行誌Toyota Trail にはその記事が紹介されている。

 

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南中北アメリカ大陸一周の旅の途中のカフェで

2023年10月24日 | OVERLANDERS

 自転車トレーニングでの休憩中のカフェでブラジルからオートバイでやって来たギッバーナとアントニオの夫婦に出会った。夫婦は今年の3月にブラジルを出発して北上、中アメリカを抜け北アメリカの西側を南北に縦断し、西カナダを抜けてアラスカ最北端を目指しDelton HWY の終点ブルドー湾(北極海)へ。そこからカナダを西から東に横断しラブラドル半島の東の端まで。その後南下してアメリカ東海岸の街々を廻り、そして今日ここニューヨークの郊外にやって来た。この後アメリカの東側を南下しメキシコへ、その後パナマからコロンビアを抜けてブラジルに戻るという南北アメリカ大陸一周の旅の途中。使用しているオートバイはBMWのGS1300、GSは本来こういった目的の為に存在するオートバイであるので本領発揮というところ、バイクのオーラがそれを語っている。穏やかで紳士的な方々で訛りのある英語をゆっくりと喋る。旅の途中で出会うローカルの人々との何気ない会話が楽しいという、こういった夫婦の事をオーバーランダーと呼ぶのである。偶然とはいえこういった方に旅の途中でお会い出来た事を嬉しく思った。自身の中の冒険心が刺激される出会いであった。

Have a nice trip!

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さよなら 4 RUNNER SR5

2023年10月09日 | 4RUNNER

 最終的に4ランナーを手放す展開となった。理由はエンジンのオーバーホールにかかる時間と予算が読めない故に先行きが不透明であった為である。結局今年の春からこの秋の始まりまで不動のままであった。最後はメカニックに、正しい決断だと思う!と慰められた。4ランナーはメカニックにあげた。近い将来は使用可能な部品が外され他の4ランナーを維持する為に活用されたら嬉しいと思っている。ブルーのロクマルは錆の侵食によるラダーフレームの分断、そして4ランナーはエンジンがいかれた。古い車はもうこりごりだと思うのが普通なのであろうが、残念な事に近年の車に全く興味が湧かないという困った性格なのである。ランクルと4ランナーは同じトヨタでも質の異なる車両であり比べようが無い。FJ60は趣味性の高い車両になったが、4ランナーは手頃な実用者であり通勤に買い物に使い勝手がよかった。可能ならば直して使おうと最後まで思いを込めていた。4ランナーが僕の手から離れていったのは時の定め、過去を振り返る事無く前進あるのみ。次に廻ってくるのは何であろうか?車やトラックとは限らない、それはオートバイかも知れない。最近ボロい自転車が僕のところに廻ってきた。2台のオフローダーを与えたのに管理出来なかったという理由で、これからは自転車でやってみろという大きな意思からの施しなのかも知れないと考えているところだ。

 

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FORD TRANSIT QUIGLEY 4X4

2023年09月23日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

Qリフト仕様のフォードトランジット

 横断歩道を渡るために信号が変わるのを待っていた時、目の前を通り過ぎた一台のフォードトランジット。ニューヨークの街中ではよく見かけるコマーシャルバンであるが、遠くから走って近付いてくるその姿は異なっていた。多くの人々は見分けが付かないであろうが四駆である。しかも、その仕様は目立たない。尚且つフォードが販売している純正の四駆仕様に思える程の装いである。この車両は50年以上の歴史を持つアメリカはペンシルバニアにあるQUIGLEY社が手掛けているQLIFTあるいは Q4X4と呼ばれるフォードモータースの太鼓判押しの四駆リフトキットを組み込んだ仕様である。フォードモータースの売れ筋であるF-150ピックアップトラックには四駆仕様は存在するが、バンにはその仕様がない為に社外パーツとなっており、QUIGLEYはQリフトとしてフォードバンのカスタムブランドの地位を確立している。世界の自動車メーカーを観るとサブブランドの力はマーケッテングに大きな影響を持っている。フォードは過去にF-150にハーレーデビィソン、エクスポローラーにエディバウアー等の成就されたブランド名を持つバージョンをコラボし展開したが、QUIGLEYはそれとは異なる質を秘めた魅力的な存在である。

 

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懐かしき相棒の面影

2023年09月19日 | ロクマル日記

 自転車トレーニングの休憩中に目の前に現れたのは茶色いロクマル。反射的に立ち上がり手を振ると停まってくれた。愛想のいい年配のおじいさんで車体のヤレ具合と爺さんの雰囲気がマッチしており、まさに人馬一体の装いである。1982年のFJ60でフロリダ州で長く使用していたとの事。茶色で目立ちにくいが各所に錆が発生しており、ボンネットの一部はザラザラの錆が占めている。錆とロクマルは互いに仲良く生存している様子で爺さんは全く気にしていない。手作り釣り仕様車で車内の天井にはフィシングロッドが10本程掛けられている、ロクマルのルーフの長さの強みを活かした配置である。フロントバンパーにはロッドホールダーが備え付けてある、フロリダの海岸の砂場をポイントを求めて移動していたのである。2Fエンジンの回転音や車体の発する匂いに懐かしさと親しみを感じる。爺さんは今フロリダから移住してここニュージャージー州の北部で100歳近い彼の母親と一緒に暮らしている。彼の家族からしてみれば82年型のロクマルは若者である。古いロクマルは親しんだフロリダを離れてハドソン川のほとりで新しい生活を営んでいる様子であった。元気なロクマルを観ると嬉しい気持ちになる、爺さんまた合おうネ!

 

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アドベンチャーカルチャーの進化と発展

2023年07月28日 | OVERLANDERS

 今月は太平洋岸オレゴン州でオーバーランドエクスポ PNW (パシフィックノースウェスト)が開催された。近年、全米4箇所で開催されるオーバーランドエクスポイベントは、米国におけるオーバーランディングの普及と成就を意味している。2006年にジープラングラーJKが発売され、トヨタからFJクルーザーが発売された当時、オーストラリアの荒野における四駆カルチャーとアメリカ中西部のオフロードドライビングアクティビティが融合した形で生まれのがアメリカにおけるオーバーランドであった。飛躍的に発展を遂げたこのオーバーランディングのカルチャーの度合いを計るのに、2009年にハンソン夫婦によって初めて開催されたオーバーランドエクスポの内容から今日までの経過と規模を観ればその発展は実感出来る。自転車からトラックまで、クローラーからバンライフまで、即ち地上を乗り物で移動するというテーマをそれぞれが追求してきた成果である。一昔は冒険といえば特別な存在位置を占めていたのだが、その有り方が変わったのは時代の趨勢である。以前は手探り状態であったオーバーランディングに対する人々の知識も整備されてきた。その結果、今ではオーバーランド、オーバーランディングという意味が米国社会の中で通じる様になったのは継続した貢献者達のおかげである。

 街でメーカーによって設定されたオーバーランド使用の最新の車両を目にする機会が増えた事は、オーバーランディングの価値観が定着してきた。というサインだと捉えている。

 

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