ニューヨークに帰って来て、空港から自宅へ向かう路上の景色を眺めながら、やはりテキサスはピックアップトラック天国であったと実感する。テキサスの路上はピックアップトラックの比率が高い。制限速度75マイル(120K/H)のハイウェイやフリーウェイを85マイルのスピードで巡航し、郊外に出ると広大な牧場地帯と共に地平線が展開する。牧場地帯では未舗装なプライベートロードが存在しそこではオフロード走行の機能が求められる。広大な土地で、スピード、耐久性、実用性、安全性、それでいて快適なパワーを持っているのがピックアップトラックである。
シェビーシルバラードのテキサス エディション、フォードのキングランチ、トヨタタンドラの1794エディション等はテキサスでの仕様を意識したネーミングである事から、テキサスではピックアップトラックを乗用に活用する人が多い。トヨタにはタコマとタンドラの二種類のピックアップのラインアップが存在するがテキサスでは大型のタンドラの方が多く見受けられた。ちなみにタンドラはテキサス産である。
テキサスの郊外ではこの様にフロントプロテクターを装着したトラックが多い。これはオーストラリアのカンガルーバンパーと同じで路上に飛び出してくる野生動物から身を守る為である。時速120キロで走行中に路上に飛び出してきた動物に追突すると 乗用車は破壊されます。そういった事態を想定してピックアップトラックとプロテクターが選ばれている。
ニッサン タイタン、他州ではあまり見かけないがテキサスでは沢山目撃した。この最新型タイタンは Cummins製のディーゼルエンジンを搭載している。トラックはトレーラーを牽引するという用途も問われる存在である。ピックアックトラックは本来実用的な車でありその実用性が問れ続ける。昔のカーボーイ達は馬に乗っていた、現在のカーボーイ達は大型ピックアップトラックを活用している。つまりテキサスにおいてはピックアップトラックは現在の馬なのである。