ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

ランドローバー専門店での想い

2023年11月26日 | 北米ランクルビジネス

 中古車のディラーを廻っている途中で、偶然ランドローバーの専門店を見つけた。週末という事もあり店は閉まっていたが、ガレージの前のあまり広くはない駐車場にはラダーフレームのデイスカバリー、デイフェンダー90、110、そして、ロングホィールベースの130等の馴染み深い顔が並んでいる。察するに修理の為のパーツの入庫とサービスを待っている様子。旧車を維持する事において近場に旧車の専門店が存在するメリットはとても大きい。それはランドクルーザーの旧車を維持する僕にとっては羨ましいインフラである。

 10年程の昔、ニューヨークの郊外にランクルのスペシャリストの工場があった。自身のランクル好きが高じての展開であったが、それだけではやっていけない現実があり事故車の板金修理施行との両立であった。時間の経過と共に板金の方が比重が重くなりボディショップと変わってしまった経緯がある。特定の車種に限定したスペシャリスト達は経営的に、世代交代や時代の変化への適合など既存事業に対する多難が生じる。

 カリフォルニアにあるランドクルーザー専門店、スペクターオフロードは1983年に自宅のガレージを改装して事業を展開し、創始者であるマーブ スペクター氏がこの世を去った後も、妻である同創始者のケイ スペクター氏によって遺志を継続し40年間の長きに渡って事業を継続している。もし、あなたが事業の経営者であるならば40年の期間事業を継続する事の難しさは実感される事であろう。今期のTLCAの発行誌Toyota Trail にはその記事が紹介されている。

 

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南中北アメリカ大陸一周の旅の途中のカフェで

2023年10月24日 | OVERLANDERS

 自転車トレーニングでの休憩中のカフェでブラジルからオートバイでやって来たギッバーナとアントニオの夫婦に出会った。夫婦は今年の3月にブラジルを出発して北上、中アメリカを抜け北アメリカの西側を南北に縦断し、西カナダを抜けてアラスカ最北端を目指しDelton HWY の終点ブルドー湾(北極海)へ。そこからカナダを西から東に横断しラブラドル半島の東の端まで。その後南下してアメリカ東海岸の街々を廻り、そして今日ここニューヨークの郊外にやって来た。この後アメリカの東側を南下しメキシコへ、その後パナマからコロンビアを抜けてブラジルに戻るという南北アメリカ大陸一周の旅の途中。使用しているオートバイはBMWのGS1300、GSは本来こういった目的の為に存在するオートバイであるので本領発揮というところ、バイクのオーラがそれを語っている。穏やかで紳士的な方々で訛りのある英語をゆっくりと喋る。旅の途中で出会うローカルの人々との何気ない会話が楽しいという、こういった夫婦の事をオーバーランダーと呼ぶのである。偶然とはいえこういった方に旅の途中でお会い出来た事を嬉しく思った。自身の中の冒険心が刺激される出会いであった。

Have a nice trip!

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さよなら 4 RUNNER SR5

2023年10月09日 | 4RUNNER

 最終的に4ランナーを手放す展開となった。理由はエンジンのオーバーホールにかかる時間と予算が読めない故に先行きが不透明であった為である。結局今年の春からこの秋の始まりまで不動のままであった。最後はメカニックに、正しい決断だと思う!と慰められた。4ランナーはメカニックにあげた。近い将来は使用可能な部品が外され他の4ランナーを維持する為に活用されたら嬉しいと思っている。ブルーのロクマルは錆の侵食によるラダーフレームの分断、そして4ランナーはエンジンがいかれた。古い車はもうこりごりだと思うのが普通なのであろうが、残念な事に近年の車に全く興味が湧かないという困った性格なのである。ランクルと4ランナーは同じトヨタでも質の異なる車両であり比べようが無い。FJ60は趣味性の高い車両になったが、4ランナーは手頃な実用者であり通勤に買い物に使い勝手がよかった。可能ならば直して使おうと最後まで思いを込めていた。4ランナーが僕の手から離れていったのは時の定め、過去を振り返る事無く前進あるのみ。次に廻ってくるのは何であろうか?車やトラックとは限らない、それはオートバイかも知れない。最近ボロい自転車が僕のところに廻ってきた。2台のオフローダーを与えたのに管理出来なかったという理由で、これからは自転車でやってみろという大きな意思からの施しなのかも知れないと考えているところだ。

 

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FORD TRANSIT QUIGLEY 4X4

2023年09月23日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

Qリフト仕様のフォードトランジット

 横断歩道を渡るために信号が変わるのを待っていた時、目の前を通り過ぎた一台のフォードトランジット。ニューヨークの街中ではよく見かけるコマーシャルバンであるが、遠くから走って近付いてくるその姿は異なっていた。多くの人々は見分けが付かないであろうが四駆である。しかも、その仕様は目立たない。尚且つフォードが販売している純正の四駆仕様に思える程の装いである。この車両は50年以上の歴史を持つアメリカはペンシルバニアにあるQUIGLEY社が手掛けているQLIFTあるいは Q4X4と呼ばれるフォードモータースの太鼓判押しの四駆リフトキットを組み込んだ仕様である。フォードモータースの売れ筋であるF-150ピックアップトラックには四駆仕様は存在するが、バンにはその仕様がない為に社外パーツとなっており、QUIGLEYはQリフトとしてフォードバンのカスタムブランドの地位を確立している。世界の自動車メーカーを観るとサブブランドの力はマーケッテングに大きな影響を持っている。フォードは過去にF-150にハーレーデビィソン、エクスポローラーにエディバウアー等の成就されたブランド名を持つバージョンをコラボし展開したが、QUIGLEYはそれとは異なる質を秘めた魅力的な存在である。

 

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懐かしき相棒の面影

2023年09月19日 | ロクマル日記

 自転車トレーニングの休憩中に目の前に現れたのは茶色いロクマル。反射的に立ち上がり手を振ると停まってくれた。愛想のいい年配のおじいさんで車体のヤレ具合と爺さんの雰囲気がマッチしており、まさに人馬一体の装いである。1982年のFJ60でフロリダ州で長く使用していたとの事。茶色で目立ちにくいが各所に錆が発生しており、ボンネットの一部はザラザラの錆が占めている。錆とロクマルは互いに仲良く生存している様子で爺さんは全く気にしていない。手作り釣り仕様車で車内の天井にはフィシングロッドが10本程掛けられている、ロクマルのルーフの長さの強みを活かした配置である。フロントバンパーにはロッドホールダーが備え付けてある、フロリダの海岸の砂場をポイントを求めて移動していたのである。2Fエンジンの回転音や車体の発する匂いに懐かしさと親しみを感じる。爺さんは今フロリダから移住してここニュージャージー州の北部で100歳近い彼の母親と一緒に暮らしている。彼の家族からしてみれば82年型のロクマルは若者である。古いロクマルは親しんだフロリダを離れてハドソン川のほとりで新しい生活を営んでいる様子であった。元気なロクマルを観ると嬉しい気持ちになる、爺さんまた合おうネ!

 

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アドベンチャーカルチャーの進化と発展

2023年07月28日 | OVERLANDERS

 今月は太平洋岸オレゴン州でオーバーランドエクスポ PNW (パシフィックノースウェスト)が開催された。近年、全米4箇所で開催されるオーバーランドエクスポイベントは、米国におけるオーバーランディングの普及と成就を意味している。2006年にジープラングラーJKが発売され、トヨタからFJクルーザーが発売された当時、オーストラリアの荒野における四駆カルチャーとアメリカ中西部のオフロードドライビングアクティビティが融合した形で生まれのがアメリカにおけるオーバーランドであった。飛躍的に発展を遂げたこのオーバーランディングのカルチャーの度合いを計るのに、2009年にハンソン夫婦によって初めて開催されたオーバーランドエクスポの内容から今日までの経過と規模を観ればその発展は実感出来る。自転車からトラックまで、クローラーからバンライフまで、即ち地上を乗り物で移動するというテーマをそれぞれが追求してきた成果である。一昔は冒険といえば特別な存在位置を占めていたのだが、その有り方が変わったのは時代の趨勢である。以前は手探り状態であったオーバーランディングに対する人々の知識も整備されてきた。その結果、今ではオーバーランド、オーバーランディングという意味が米国社会の中で通じる様になったのは継続した貢献者達のおかげである。

 街でメーカーによって設定されたオーバーランド使用の最新の車両を目にする機会が増えた事は、オーバーランディングの価値観が定着してきた。というサインだと捉えている。

 

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パークメインテナンスの為のレンジャーピックアップ

2023年06月26日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 100年ほど昔。まだ自動車が普及していない頃、今の時代の様に夏休みに車や飛行機で遠くまで出かける機会は存在しなかった。そんな時代にニューヨークの市民達は夏休みに避暑地を求めて近場であるロングアイランド等の砂浜に出かけて非日常を楽しんでいた。パリセイドインターステイトパークはマンハッタンの北西に位置するニュージャージー州のハドソン川に沿ったクリフの森で、2500エーカー(東京ドーム217個)の広さを誇る。現在こそ公園内を高速道路や自動車道が走っているドライビングコースだが、一世紀前はニューヨーク市民の避暑地として知られていた歴史がある。この公園内を南北に走るサイクリングコースと複数めぐらされているトレイルコースの存在によって公園は僕にとっても庭となった。最近公園内を管理し巡回するピックアップトラックが入れ替えられた様子である。フォードレンジャー4x4、写真は2ドアだが4ドアも走っている。自然に恵まれた公園に機能美なトラックの存在が似合うというか公園とトラックは一体的存在。大自然の中では四駆が似合うと思っているが、似合うというマッチングを超えて、なくてはならない、有ってあたり前の存在感に嫉妬を感じる。ここで働きたいとする誘惑が起こる程に自然と4x4ピックアップトラックの一体感が感じられて嬉しい光景である。

 

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愛 2ND GEN. 4RUNNER SR5

2023年06月08日 | 4RUNNER

 4ランナーのラジエターキャップの劣化によってラジエター内の圧を保てずオーバーヒート。これを機にエンジンを冷やす為に巡回するクーラントがエンジンの中に入り込んでいる事が分ったのが今年4月の後半。それ以来このSR5はある敷地内の駐車場で修理の為の引取りを静かに待っている。修理はエンジンのヘッドを開ける手間と時間を要する作業となるためにメカニックから敬遠されている様子で、本当に直すんかい? 修理代と時間が掛かりもったいないぞ? 買い替え時じゃないのか? と、何度も念を押す様に言われ続けている。また、家族からも、こんなに錆びて穴だらけのクルマはもう捨ててくれ!はずかしい!こんな車に金を掛けたくない。と圧がかかっている。実際にそういった意見も重視し、しばらく中古車を探してみた。自分が本当に乗りたいと思うクルマは何か?を問う期間でもあった。

 結果、欲しい車が見つからないというのが正直な結論だ。ラングラーに乗る友達から最近のジープラングラーを薦められたが、乗ってみると分るが形はジープであってもあれは乗用車である。自身の中ではラングラーはYJであるが、たとえその中古車を手に入れたとしても、同じように錆やメカニカルな課題に直面する事が想定出来る。おとなしく、燃費がよく、快適で、故障も少ないカローラやRAV4等も考えたが、第2の選択のカテゴリーに置いている。客観的に観ると、自分はクルマに対して贅沢な価値観を要求しているのだ。他人から見ると、あんなボロイ車にしか乗れなくて、かわいちょ!と思われるぐらいがちょうどいい、落ち着く、と感じるのだからフェティシズム(フェチ)な人間なのだ。と同時に、ブルーのロクマルの様にフレームが逝ってしまった時に、ぱっ!と諦めてしまう事が出来たというのも自信の愛車ヒストリーの中に刻まれている。SR5に対しては今後どうなるかは分らないが、直して乗り続けたいという気持ちは変わってはいない。気持ちが変わらない内に早く修理にとりかかってほしいものだ。

 

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ロクマルは自由を象徴するクルマでありたい

2023年06月05日 | ロクマル日記

 

 6月が始まった、朝夕は涼しくジャケットが必要な季節が続いている。とはいえ、寒い季節とは異なり早朝のロクマルのエンジンは一発で始動するのは暖かさの恩恵。休日の朝の早朝は交通量の少なさにより、いつもの見慣れた街が最高のドライブコースとなる。あえて四つの窓を開けて風を感じて走る。ハーレーにまたがった男達が2気筒エンジンの低いサウンドと共に追いついて追い越してゆく。この街からクルマで40分程北に走ったピアモントのカフェに毎月最初の日曜日にライダーが集まる場所(整地)があるが、そこでコーヒーをすすった後にそれぞれツーリングに出発するという定番を踏むのだろうと思った。

 映画イージーライダーの様にハーレーに跨って風を感じて走る姿は自由の実体であり象徴であると感じている。映画では腕時計を捨ててハーレーを駆出すシーンがあるが、今の時代その捨てるべきものはスマートフォンとなるのであろう。BORN TO BE WILD. 自由、ロクマルのステアリングを握る時に最も感じていたいフィーリングであり、僕はそれを素直な気持ちで求めている。冬よりも、窓を開けて走る夏の方が自由を感じやすい、いい季節になった。

 

 

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ウエルカム ツウ カリフォルニア

2023年06月01日 | 日記

 

 ニューヨークのラジオでよく流れる曲に1970年代のイーグルスが歌ったホテルカリフォルニアがある。ラジオからこの曲のイントロが聞こえてくると、乾燥した砂漠の真っ直ぐな道をランドクルーザー60で片腕を外に出して窓から風を巻き込みながら走っている光景のドラマを思い出す。実際にアリゾナ、ネバダ、カリフォルニアの乾燥した砂漠地帯のフリーウェイを走行している時にホテルカリフォルニアがラジオから流れてくると心身共に共鳴する、そんな体験をする。この詩を書いたメンバーのドン フェルダーのインタビューの中で彼が語った当時の情況と心境にこの歌の本質が読み取れる。イーグルスの構成メンバー達はアメリカのあちこちからやって来てカリフォルニアで出会い集った。このシンプルな当時の若者の行動、夢を追ってそれを叶える為にやって来た土地がカリフォルニア(ロサンゼルス)であった。その状況を謳って書いたのがホテルカリフォルニアという曲の本質である。イントロが流れると何処にいたとしても気持ちはカリフォルニアに向い、誰もがそこに夢を見るのだ。

 

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