(日経7/23:企業面)
日本触媒の2015年4~6月期の連結純利益は前年同期比80%増の80億円程度になったようだ。主力の高吸水性樹脂(SAP)の原料になるナフサ価格の下落が続き、利益率が向上した。SAPは紙おむつに使われており、東南アジアなど新興国を中心に需要が増えたため、SAPの出荷数量も伸びた。
売上高は7%減の850億円前後とみられる。SAPや、その原料となるアクリル酸の販売価格はナフサの調達価格と連動する。ナフサの調達価格が安くなり、販売価格も下落した。ただ、4~6月期の販売価格は1~3月期のナフサ価格に連動するため採算改善につながった。
一方でアクリル酸の出荷数量は中国メーカーなどとの競争が激化し減少した。洗剤原料などとして使われる酸化エチレンも原料の供給不足が響いて出荷数量が減った。
16年3月期通期は連結純利益が前期比18%増の225億円、売上高が4%減の3600億円を計画している。中国企業などがアクリル酸などを相次ぎ増産しており、SAPも価格競争が厳しくなる可能性がある。
日本触媒の2015年4~6月期の連結純利益は前年同期比80%増の80億円程度になったようだ。主力の高吸水性樹脂(SAP)の原料になるナフサ価格の下落が続き、利益率が向上した。SAPは紙おむつに使われており、東南アジアなど新興国を中心に需要が増えたため、SAPの出荷数量も伸びた。
売上高は7%減の850億円前後とみられる。SAPや、その原料となるアクリル酸の販売価格はナフサの調達価格と連動する。ナフサの調達価格が安くなり、販売価格も下落した。ただ、4~6月期の販売価格は1~3月期のナフサ価格に連動するため採算改善につながった。
一方でアクリル酸の出荷数量は中国メーカーなどとの競争が激化し減少した。洗剤原料などとして使われる酸化エチレンも原料の供給不足が響いて出荷数量が減った。
16年3月期通期は連結純利益が前期比18%増の225億円、売上高が4%減の3600億円を計画している。中国企業などがアクリル酸などを相次ぎ増産しており、SAPも価格競争が厳しくなる可能性がある。