〔15.2.13.日経新聞:企業1面〕
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/08/bb4fdf0dfa74942efafaaf86a4d517d6.jpg)
商船三井は、最大で500億円を投じ、液化天然ガス(LNG)輸送船=写真は既存船=2隻を建造する。このほど独エネルギー大手エーオンと長期輸送契約を結び、北米産シェールガスを原料とするLNGを欧州などに輸送する。LNG輸送は日本やアジア向けが多いが、欧州向けも増えるとみて有力企業と組む。
独エーオンの子会社とLNG船の長期用船契約を結んだ。商船三井は2018年から20年間、新しいLNG船の運航を担当する。投資額が大きいため、伊藤忠商事と折半出資で船舶保有会社を設立し負担を軽くする。
北米産のシェールガスを液化したうえで、エーオンの欧州の発電所などに輸送する。エーオンはガス火力発電に力を入れており、現状はロシアから輸入する天然ガスの比重が大きいが、調達源の多様化を進めている。エーオンが専用のLNG船を用意するのは初めてで商船三井は将来の取引拡大につなげる狙いだ。
LNG船の建造は韓国の大宇造船海洋に発注し、18年後半に竣工する予定だ。タンク容量は約18万立方メートルで、1隻で年間100万トンを輸送できる能力がある。
商船三井はLNG輸送船では世界首位で、現在66隻の運航に関わっている。北米のシェールガスからのLNGでは国内の電力・ガス大手向けの輸送を受注するなど日本やアジア向け輸送が多い。18年からロシア北部産LNGを欧州に輸送するなど顧客層を広げ、20年にはLNG船を120隻に増やし首位を固める。
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商船三井は、最大で500億円を投じ、液化天然ガス(LNG)輸送船=写真は既存船=2隻を建造する。このほど独エネルギー大手エーオンと長期輸送契約を結び、北米産シェールガスを原料とするLNGを欧州などに輸送する。LNG輸送は日本やアジア向けが多いが、欧州向けも増えるとみて有力企業と組む。
独エーオンの子会社とLNG船の長期用船契約を結んだ。商船三井は2018年から20年間、新しいLNG船の運航を担当する。投資額が大きいため、伊藤忠商事と折半出資で船舶保有会社を設立し負担を軽くする。
北米産のシェールガスを液化したうえで、エーオンの欧州の発電所などに輸送する。エーオンはガス火力発電に力を入れており、現状はロシアから輸入する天然ガスの比重が大きいが、調達源の多様化を進めている。エーオンが専用のLNG船を用意するのは初めてで商船三井は将来の取引拡大につなげる狙いだ。
LNG船の建造は韓国の大宇造船海洋に発注し、18年後半に竣工する予定だ。タンク容量は約18万立方メートルで、1隻で年間100万トンを輸送できる能力がある。
商船三井はLNG輸送船では世界首位で、現在66隻の運航に関わっている。北米のシェールガスからのLNGでは国内の電力・ガス大手向けの輸送を受注するなど日本やアジア向け輸送が多い。18年からロシア北部産LNGを欧州に輸送するなど顧客層を広げ、20年にはLNG船を120隻に増やし首位を固める。