日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

日経7/4:関西ペイント、インドに新工場 塗料増産 70億円投じ生産能力2割上げ まず建築向け

2015年07月04日 | 7.化学
(企業面)
 関西ペイントはインドで塗料の新工場を建設する。投資額は約70億円。2017年までに生産能力を2割引き上げ、まず景気回復に伴って需要が拡大する住宅やビルなど向けの建築用塗料を増産する。同社はインドで自動車向け塗料で約5割のシェアを持つが、建築向け塗料の強化で、同国での売上高を現在の2倍超の年1500億円に引き上げたい考えだ。

  
関西ペイントの塗料を扱う販売店(ムンバイ市内)

 インドの塗料市場は現在、年5000億円規模とされる。年率15%を超えるペースで成長しており、今後数年で1兆円を突破する見通しだ。昨年誕生したモディ政権による規制緩和などを受けて同国経済は堅調で、塗料の需要も増えている。関西ペイントは建築用塗料で15%程度のシェアを持つが、新工場の稼働で現地最大手のアジアンペインツを追い上げる。

 新工場はインド西部のグジャラート州にある既存工場の近くで新たに土地を取得して建設する。生産能力は年4万2千トン程度で、インドでは5カ所目の工場となる。

 同国では13年に約7000店だった塗料の取扱店を1万5000店とほぼ倍増させている。今後も取扱店を増やし、新工場の稼働率を早期に高める。関西ペイントは建物内の温度上昇を抑える「省エネ塗料」や、「虫よけ塗料」など付加価値の高い両製品に強みを持つ。インドでもこうした商品を投入し、シェア拡大を狙う。

 同社の15年3月期のインドでの塗料売上高は自動車向けが好調で、前の期から2割強増えて約700億円となった。国別では日本に次ぐ2番目で、全体の2割程度を占める。石野博社長は新工場について「まず住宅用の生産を始め、自動車用も順次増産する」と語る。

 世界の塗料市場は10兆円程度で、最大手のオランダのアクゾ・ノーベルや米PPGインダストリーズなど欧米企業が上位を占める。アクゾなど上位3位は売上高が1兆円を大きく超えているが、4位以下は同じような事業規模の企業がひしめく。関西ペイントは8位とみられるが、アフリカ市場の開拓などでは先行。成長市場のインドでも戦略投資で事業規模を拡大し、世界大手を追い上げる。

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