飛行機さつえい奮闘記
旅客機の写真撮影やヒコーキ旅が好きなこうへいのブログです!
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2014年09月01日(月) JAL1865便 羽田→鹿児島10:45→12:25
737-800 JA333J 座席:38A 羽田SPOT:4 鹿児島SPOT:10 高度:38000ft 速度:730km/h 区間マイル:601mile 金額:特典航空券


今回は電子機器使用制限緩和初日となった、2014年9月1日のJAL1865便の搭乗記です!
元々8月29日~9月1日まで仕事はお休みを頂いており、8月29日~31日までスプリングジャパンでの旅行、9月1日は写真の整理などに当てる予定でした。
しかし8月7日、電子機器使用制限緩和の告示が発表され、その緩和日が9月1日。これはぜひとも初日に乗らなければ…!ということでスプリングジャパンで帰ってきた翌日に日帰りフライトを追加したのです。
さて、問題は乗る飛行機と行き先。安くて、離着陸時の景色が綺麗なフライト…便選定に当たり、以下の条件を課しました。
・日帰り、戻り便は17時までに着陸 ←初回から夜景は難易度高いので…
・行き先である空港の象徴となるものが撮れる
・羽田空港は南風、ランウェイ22の着陸を見込んで右席
・JAL Express運航便 ←10月1日でJEXが無くなってしまうので乗り納め
・行き先の空港での撮影(できれば順光)

この5つの条件をクリアできる場所…それは『鹿児島』です!

JALは1日8往復の便を鹿児島に出しており、うち4往復はJAL Express運航便、着陸時には左席であれば桜島も見ることができます。さらに展望デッキは午後順光なので、到着後も撮影をすることができます。戻りは西からの便なので南風であればランウェイ22への着陸の可能性もあります。右の席であれば私が住んでいる千葉市などが眼下に見える計算です!

しかし、プラン選定時は既に先得の販売は終了しており、特割しかありません。特割は片道3万円に迫る値段…往復6万円弱です。流石にANAの修行もある中、それまでの高額を出すことはできません。
そこで秘技『特典航空券!』JALのマイルはたっぷりあるので、特典航空券で発券することにしました。
最終的に決定した行程は
2014年9月1日:JAL1865便(羽田10:45⇒鹿児島12:25)座席:34A ※JEX運航
2014年9月1日:JAL1872便(鹿児島14:30⇒羽田16:15)座席:36K ※JEX運航

鹿児島は時刻表上では約2時間の滞在、降機や搭乗、保安検査の時間を含めるとおそらく約1時間くらいの滞在です。少し忙しそうですが、今回は飛行機に乗るのが目的なのでw
先に少し書きましたが、JAL Expressは親会社のJALを存続会社として10月1日に吸収合併、JAL Expressは解散してしまいます。既にJAL Express塗装は徐々にJAPAN AIRLINES塗装に変更されており、合併に向けた準備が進められています。このJAL Express乗り納めも兼ねているのです。


ということで、スプリングジャパンで行く中四国旅行の翌日、羽田空港に来ました。朝から雨模様の関東地方、流石にバイクで行くのは辛いので津田沼駅からリムジンバス。
高速が混んでおり、1時間半ほど掛かってしましました…。着席できるのはいいですが、時間が読めないのが怖いですね。私は遅れても2時間ほど余裕を持って出発していたので無問題でした。


元々『34A』の座席を予約していましたが、最後尾の列が開いていたのでこちらに移動しました。リクライニングが自由に使える最後尾はお気に入りです。


保安検査場を通過します。電子機器使用制限緩和のポスターがありました。


時刻は8時25分、出発まで2時間以上あります。出発ロビー内にあるエアポートラウンジ南へ。


JALのCLUB ESTカードでサクララウンジも入室することもできますが、朝の羽田エアポートラウンジはパンの無料サービスがあるので大好きです(^^)
パンを食べつつ、パソコンデスクではフライトレーダー、Live ATC、そして目の前を着陸、タキシングする飛行機たちを撮っていました。この撮影ポイント、もちろん窓越しになりますがワタクシ的に羽田空港の中で一番最高の撮影ポイントだと思うのです。


出発20分前の10時25分、出発ロビーである4番搭乗口へ向かいます。


JEXでの運航便ですが、アナウンスや出発ボードには『JAL』の文字しかありません。


本日の搭乗機はJA333J。2010年11月に導入された機体です。前の便を調べてみると、JAL372便として北九州空港から到着した機体でした。


10時30分、優先搭乗から始まりすべての乗客の搭乗開始。後方の座席の乗客から案内がされましたが、ゲートを通過する乗客はまばら…。後方は乗客が少ないようです。


私の座席は最後尾の38Aです。ねずみ色のレカロシート、このシートもそのうち変更になってしまうのでしょうか。


クラスJは満席ですが、普通席はとても少ない模様。ログブックをお願いしたCAさんに『今日はJEX運航ですよね?』と尋ねたら『はい、JEXです!』とオレンジ色のスカーフを掲げてくれました。JALグループはスカーフの色が各社で異なっており、JEXは鮮やかなオレンジ色が特徴的なスカーフです。
先ほどまで降っていた雨はどうやらやんだようです。窓には雨粒はついていませんでした。

『皆様お待たせいたしました。只今前方のドアが閉まりました。これより携帯電話など、電波を発する電子機器は機内モードなどに設定するか、電源をお切りください。業務連絡です。客室乗務員はドアモードをアームドに変更してください。』
今まで『すべての電子機器の電源をお切りください』というアナウンスでしたが、本日から『電波を発する電子機器は機内モードか電源をお切りください』に変更となりました。いつもこのアナウンスがあると『あぁ~…』と思いつつデジカメを仕舞うのですが、今日から出しっぱなしの電源入れっぱなしでOKです!
『皆様おはようございます。本日もワンワールドアライアンスメンバー、日本航空にお乗り下さいまして誠にありがとうございます。この便は日本航空1865便、鹿児島空港行き…』
いつもと同じアナウンスが始まりました。
『…なお、この便はJAL Expressの乗務員が皆様を目的地までご案内致します。』
ここで初めてJEXでの運航ということがアナウンスされます。運航便名もコールサインもJALで統一されている為、JEXに乗っているという感覚がほとんどありません。
『…なお、本日9月1日より電子機器の使用制限が緩和されました。電波を発しない状態での電子機器については離着陸時を含め常時ご使用頂けます…』
電子機器使用制限緩和初日である為、現場に周知されておらず、もしかしたら現場の判断で使えないかも…という懸念がありましたが、このアナウンスを聞いてホッとしました。どうやら現場では電子機器使用制限緩和について徹底されているようです。というか以前より緩和されているかのような自然なアナウンスに少し驚きましたw

P『Tokyo Ground Japan Air1865,spot 4 with Oscar.Request push back.』
管『Japan Air1865 Tokyo Ground,Standby push back at 5minutes.』

初めて機内でエアバンドを受信してみました。電波を発しない電子機器なので、受信専用のエアバンドレシーバーは使用可能です。自分が乗っている機体のパイロットさんの声が聞こえてくるというのは感動的ですね。
後ろの誘導路が詰まっているようで、5分間のプッシュバック待機指示がありました。
ちなみに自局の音声はとてもクリアに聞こえますが、管制や他の航空機の音声はかなり弱く聞こえます。ヘタしたら管制側が聞こえないことも屡々ありました。
定刻より5分遅れの10時50分、プッシュバック開始。4番スポットからのプッシュバックはてっきりフェイス・ウエストで西側格納庫の前をタキシングしてランウェイ05に向かうものだと思っていました。
予想は外れてフェイス・イーストでのプッシュバック、私が座っている左側座席からグランドスタッフのお見送りが受けられます!


10時55分、タキシング開始。手を振りながら撮影するのはかなり難しいですねww
H-TWY上で118.225Mhzに周波数変更、その後はR-TWY、ROOT5のタキシング指示があり、D滑走路タワーの周波数である118.725Mhzへ変更していきます。


機内では安全のビデオが放映されています。


D滑走路連絡橋を渡っています。D滑走路タワーをモニターしていると、先行機は3機ほどいる模様。


ANA643便熊本行き、ANA677便広島行き、JAL909便沖縄行き…エアバンドを聞きながら搭乗していると周囲の状況が手に取るように分かりますね…。


後続はエバーキティ。このようなアングル、機内ならではですね!


先行のJAL909便が東京ディパーチャーにコンタクトし、私が乗るJAL1865便の番です。
『Heading120 Runway05,Cleard for Take off.Japan air1865.』
時刻は11時09分、管制側の声は聞こえず、いきなりパイロット側の声が聞こえてきました。離陸許可のコールでお馴染み、『Cleard for Take off』です!直後エンジンの出力を上げテイクオフローリング開始!


ひょいっとエアボーン!かなり見づらいですが、背後に羽田空港が見えています!


すぐさま右旋回開始、遠くに浦安市の町並みや東京ディズニーランドが見えました。

【140901】JAL1865便 羽田空港離陸

カメラの上にスマートフォンをくくりつけ、動画でも撮影しました。NEX-6のシャッター音が響いていますが気にしないでください。


ヒコーキ乗ったことある人ならわかると思いますが、雲って何層にも分かれているのですよ。雲の層の間を上昇しています。標準出発経路は後でGPSログを確認した所、『Jyoga one departure』のようでした。


ベルトサインが消灯しましたが、前線の影響を受けてコトコトと揺れが続いています。電子機器使用に関する案内は安全のしおりに書いてあるものだと思っていましたが、JAL機内誌である『SKYWARD』に書かれていました。
電子機器使用制限が緩和されても写ルンです。で撮影する人…どうも僕です。いや、前日スプリングジャパンのフライトで使っていたのですが、数枚余ってしまったのですw


ドリンクサービスが開始されました。


夏季限定で復活しているスカイタイムキウイ。私としてはスカイタイムゆずを復活させてもらいたいのですがw


ドリンクを嗜みながらのんびりしていたら、CAさんより『10月でJAL Expressは無くなってしまうので…』とJEXのシールを頂きました!


巡航中は常に雲の上かつ、微妙に揺れていました。飛行機ではほとんど酔わない私でも少し酔ってしまいました…。12時20分、ベルトサインが点灯され、徐々に高度を落としていきます。左手に宮崎空港がみえてきました。


鹿児島は天気が良いみたいです。徐々に高度を下ろしていきます。鹿児島アプローチに周波数を合わせていたエアバンドからは『Runway34』のコールが聞こえてきました。


桜島が見えてきました。前日は大規模な噴火を起こしたようで、3000mまで噴煙が上がったとのこと。霞んでおり見にくいですが、大きな噴煙を上げているのが見えます。


鹿児島空港のILSに乗りました。眼下に見えるのはソニーセミコンダクタ株式会社。CCDイメージセンサーなどを制作しているところのようです。


まもなくランディング。


鹿児島空港敷地内に入りました。


12時39分、鹿児島空港ランウェイ34にランディング。逆噴射をかけて減速していきます。
『皆様、当機は只今鹿児島空港に着陸致しました。…只今からすべての電子機器をご利用頂けます。なお他のお客様のご迷惑となりますので、携帯電話の通話はお控えください。』
誘導路に入り、電波を発する電子機器の使用制限も解除になりました。地方空港では着陸してから駐機場に入るまで2~3分ほどなのであまりメリットはないかもしれませんが、広い羽田空港や混雑している福岡空港、那覇空港ではスポットインするまで時間がかかることがある為、その間を利用して帰りの電車の時間を調べたり、メールを送ったりすることもできますね。

【140901】JAL1865便 鹿児島空港着陸

着陸時の動画です。こちらもカメラにスマートフォンをくくりつけて撮影しました。


『KAGOSHIMA』の文字の横を通過し、10番スポットへ向かいます。


まもなくスポットイン。近くにはJACのDHC-8-Q400とSAAB340Bが駐機していました。Q400はスポット移動されるようです。
12時43分、スポットイン。羽田空港出発遅れを引きずり、約20分の遅れとなってしまいました。


降機する際に担当して頂いたJAL ExpressのCAさんを撮らせて頂きました。首にかかるオレンジ色のスカーフがJEXの証です。
本日のクルーは全員がJALへそのまま移行し、合併した後の10月以降も半年間は引き続き737-800に乗務、それ以降はまだ決まっていないとのことでした。


いつの間にか最後の乗客になっていました。急いで降機します。


『ようこそ鹿児島へ』ごめんなさい、1時間半後にはすぐ出発してしまいますがねw


この日の東京便は軒並み遅れが発生しているようです。気象レーダーを見るとやはり東京は天気が悪そうでした。

【140901】JAL1865便(羽田⇒鹿児島)GPSフライトログ

初めての試み、GPSログを貼り付けてみます。リンク先をクリックし、トラック再生ボタンを押すと動きます。今後、GPSログが取れる機種に乗ったら一緒に掲載していこうと思います。

【140901】JAL1865便(羽田⇒鹿児島)機内アナウンス集

すべてのアナウンスをライン収録してみました。

さて、電子機器使用制限緩和後初めての飛行機搭乗、正直な所『めっちゃ忙しい!!!』というのが素直な感想です。
離着陸時というのは電子機器が使用できない分、一番のんびりできる時間帯でありましたが、一番忙しい時間帯に代わりました。今回はその取材が主だったので忙しいのは当たり前といえば当たり前なのですが、この先ずっと撮れるので、あまりがっつかず、じっくり素敵な景色を狙って行きたいですね。

次回は9月1日に撮影した鹿児島空港編です。

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