ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

すき間とはみ出し

2016年08月18日 23時27分49秒 | Weblog
エロコメの定番アイテム『服が透けて見える眼鏡』であるが、
腑に落ちない所がある。
作中でそれを付けたキャラ(大体主人公)が女の子をそれ越しに見て、
全裸状態になったものを読者共々拝むという流れであるが、そこで
描かれる女の子が全裸状態、つまり服を着ていない状態で描かれている
というのがそれである。

字面だとちょっと分かりづらいので、さらに詳しく説明すると、
下着やベルトによる締め付けが、ボディラインに何の影響も与えていない
状態で描かれているのが気になるということである。
世の何割くらいの女性がそうなのかは知らないが、胸などはかなり盛るのが
一般的であろうし、そうでなくても結構力づくで寄せたりしているだろうから、
普通に服を着ていない状態のようにはいくまい。

あまりきれいな例ではないが、パンストを頭からかぶった人間の顔のような、
そういった類の変形が見られるはずである。そういった外力で歪められた
肉体(と言うか胸)に対してのフェチシズムが、なぜ直截的なエロスに
勝り得ないのか不思議でならない。どなたか、是非やって頂きたい。
(絵が描けるのであれば、まずお前がやれという話であるが)

…厳密にその系統の話をするとなると、服そのものを透過できたとしても、
実際には服が存在している以上、服が遮蔽した光の影響は眼鏡では処理
できないことになり、つまりは服の部分に濃い影が落ちたような見え方に
なるのではなかろうかという話になる。これは実に夢がない。
そうなると、件の眼鏡は『服を着ていない可能性』を、並行する次元から
拾ってきて、それを装着者の現実にオーバーラップして表示するという
技術とかでないと説明がつきづらくなる。

これだと下着の存在は(悲しいことに)考慮しなくて良いことになる。
それどころか可能性が及ぶ範囲でやりたい放題に出来てしまい、
服装、髪型、化粧、年齢、あらゆる可能性を好きなように組み合わせて、
その状態で表示、鑑賞することが可能ということになる。
これはこれでエロ的な需要は十二分にありそうであるが、何か万能的
過ぎてつまらなく思えなくもない。

エロとは狭い所より生ずるもの。対象者、観測者の別なく諸々の圧迫により、
何かが狭まればそこからエロスはまろび出る。
いやまあ、個人的な趣味なだけかも知れないが。
コメント
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