KONASUKEの部屋

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早起きは三文の徳⑭コシアキトンボ羽化&産卵20190614

2019年06月21日 | トンボ目
コシアキトンボ♀の羽化。

北山公園の新池の周りは、羽化するコシアキトンボで一杯でした。

これもメス。

これはオスかな。

横から。

羽化に失敗した個体の末路。
自然は時に厳しい。



これはオスのようだ。



尾端が良く写ってないので苦しいが、オスかも?

草の影でも羽化してた。

季節はシオヤトンボ→シオカラトンボ→コシアキトンボと移り変わっているようです。



さて、こちらはすでに成熟したと思われるオス。
この葉っぱがベースのようで。
ここを中心にナワバリを張っています。
シオカラトンボとも争っていますが、イマイチ分が悪いようです。

もう少し陸寄りの水溜りにナワバリを張るオス。
やがてメスがやってきて交尾しましたが、あまりに一瞬のことで写真は撮れず_| ̄|○
空中で、せいぜい10秒間程度でしたかね?
コシアキトンボのオスは、交尾に先だって、あらかじめ移精を行うので、短時間で済むのでしょう。
移精:トンボのオスが、腹端性器で作られた精子を、腹の付け根の方にある副性器に移す行動。
   トンボの種類によって、交尾に先だって予め行うものと、メスとタンデムになってから行うものとある。

メスは早速、半ば水没した木に腹端を打ち付け、産卵を始めました。
右上の方で、オスが護衛してますね。
他のオスとメスが交尾しないように見張っていると考えられています。

産卵するメス。
しかし、この後、曲者が乱入し、あろうことか、メスは去ってしまいました。

もしあのメスが他のオスと交尾した場合、このオスの精子はどうなってしまうのでしょう?
一部のトンボでは、後から交尾したオスが、前に交尾したオスの精子を掻き出すとか、奥に押しやるとかして、自分の子孫を残そうとするそうです。
コシアキトンボでは、どうなんでしょうね?

分類:トンボ目トンボ科
体長:40~50mm
分布:本州、四国、九州
   平地・止水
成虫の見られる時期:6~9月
          幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・飛翔昆虫など
   幼虫・・・若齢・ミジンコ類、中齢~水中の昆虫の幼虫、オタマジャクシ、メダカなど
その他:腹部3・4節が白い。
    未成熟なうちは黄色く、オスは成熟すると白くなる。
    後翅の付け根に大きな褐色斑を持つ。
    比較的汚れた水にも生息する。
    メスは水面に出ている枯枝などに腹部を打ち付けて産卵する。
    未熟な個体は水辺を離れ、栄養飛翔する。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
   かたつむりの自然観撮記ほか

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (yasunari)
2019-06-22 12:38:42
ランキングから来ました。
トンボの羽化の状態をこんなに見れるなんて珍しいですね。
自分はまだ生で見たことないので一度でいいので見てみたいと思いました。
yasunariさんへ (KONASUKE)
2019-06-22 17:09:36
コメントありがとうございます。
トンボの羽化は、夜中~早朝に行われるので、普通に生活していると、見る機会がないかも知れませんね。
自然の豊かな公園の池で、朝4時頃なら羽化途中の個体が、5時頃なら羽化直後の個体が見られると思いますよ。

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