[画像]日本社会党の中央執行委員長に就任した土井たか子さんら社会党執行部、目で見る議会政治百年史から
きょうは立冬です。
きのうの内閣府(旧経済企画庁)の発表などによると、日本の稼ぎ頭・自動車が国内外で売れなくなっています。すでに今夏から景気が底入れしていた可能性が高いという分析がでてきました。9月中旬から10月中旬にかけて、国会閉会中にかかわらず内閣支持率が下がりつつあったのは、自民党総裁選よりも、この景気低迷が影響したのではないでしょうか。景気が悪くなれば現政権が嫌いになるのは、社会的な人間として自然の摂理です。
けんかの強い岡田さんは、解散や会期末が近づくとキレますが、今国会も、はや残り17営業日しかありません。そろそろ特例公債法案(181閣法1号)の審議入りをしてほしいところです。
岡田克也副総理は2012年11月6日(火)午後の定例閣議後記者会見で、自民党と公明党の国会対応について、「我々も野党のときにいろいろなことをしてきましたが、特例公債法(案)を人質にとって、っそして夏までとか、この冬まで引っ張ってきたことはありません。ここまで極端なことをやっておられることについて、もうそろそろこれはいかに国民生活に大いに悪い影響を与えていることを真剣に考えていただきたい」としたうえで、
「55年体制の社会党ですら、こういうことをやっていませんから」
と述べ、自公は社会党以下だ、と最大級の侮辱文句で批判しました。
ただまあ、社会主義協会の土井たか子委員長は人気は別として抵抗野党として日本政治を後ろに引っ張りましたが、政権構想研究会の田辺誠委員長(現・民主党群馬県連常任顧問)は日本で最初に影の内閣をつくるなど日本政治を前に進めたと思いますが(^_-)
そのうえで、特例公債法が成立しないことは「国民生活全体に極めて大きな破壊的な影響を及ぼすものであります。そういうことが分かっていて、成立をずっと夏から先送りしてきました」としました。
自民党石破茂幹事長が求めている今年度予算の歳出を減額する第1次補正予算成立とひきかえの特例公債法成立アイディアについては、「農業者戸別所得補償は交付がそろそろ済んでいるのではないかと思う」とし、稲刈りが済んだ11月になってからの歳出の減額補正は遅くて応じられないとの考えを示しました。
ただ、自民党が減額のポイントにあげている生活保護については、前日の東京都足立区の視察時に理解を示しており、この日の記者会見では「新仕分けでは成長戦略と、社会保障とくに生活保護を含む分野を対象にしたい」としました。新仕分けについては、報道では「新事業仕分け」となっていることもありますが、岡田さんの命名で「新仕分け」が正式名称です。当初は、復興予算など3本程度を対象にする予定でしたが、自民党から減額補正のポイントと出たことを配慮して、東京都足立区視察の際に、生活保護を仕分ける考えを示しました。
法定委託事務である生活保護費について、国から自治体への支出金である生活保護費等負担金は今年度当初予算一般会計では2・8兆円で、前年度の(当初・最終補正後とも)2・6兆円から大幅に伸びています。実際には、生活保護の不正受給は増えてはいないとされていますが、高齢化と震災後不況などによる生活保護受給者の増加による自治体からの歳出圧力で増加傾向になると考えられます。生活保護費等負担金の予算書コード番号は
12-064-03082ー2845-16
所管が「12厚労省」、項が「番号064」、主要経費別が「03生活保護費」、目的別が「082生活保護費」、財政法公債金対象が「2非対象(税など負担)」、経済性質別が「84社会扶助給付」、使途別が「5補助金・委託費」となります。最後の2行はかつての予算コードとの比較のために残っている数字です。
なお、減額補正や予算執行停止の対象としては、上に示した通り、農業者戸別所得補償はすでに遅く、年金給付は保険料の積立金が原資なので性質が違います。生活保護費よりも金額の削りしろが大きいものとしては、法改正が必要ですが、地方交付税交付金となりますが、民主党政権は、自治体の円滑な行政執行のために、地方交付税は、新仕分けの対象にはしない方針。
冬来たりなば春遠からじ。
私たち民主党は正しいことをしているのですから、まったくためらうことなく、特例公債法案(181閣法1号)を強行採決し、成立させればいいのです。なんの見返りも必要ありません。
日本時間のきょう、アメリカの大統領、今週、中国の国家主席が決まり、ともに来年2013年1月から新体制になります。日本でも新体制をつくる準備が始まりました。
任期末。会期末。一歩もたじろいではいけません。しょせん政治家はインテリヤクザです。ケント・デリカットさんやケント・ギルバートさんに「日本おかしいよ」と言われた幸せな時代は終わりました。私たちが日本国民が、ケント・デリカットさん、ケント・ギルバートさんのようにもっと物を言い、かつ行動しなければなりません。
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