【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

首相、日米核密約の自民党政権の虚偽国会答弁を謝罪する「安倍談話(仮称)」発表へ 岡田克也さんの質問

2014年01月31日 14時05分23秒 | 第186通常国会(2014年1月)好循環実現国会

 自民党の安倍首相は、佐藤栄作首相が日米間での核兵器持ち込み密約について、民主党の岡田克也さんが「1990年以降、国民に明らかに違うことを説明してきたことについて、自民党政府は国民に対して見解を出すべきではないか」とただしたところ、安倍首相は「見解をまとめたい」と答弁しました。

 見解が閣議決定文書になるかどうかは不明ですが、「安倍談話(仮称)」といった名称で、「戦後レジームからの脱却」の一環として安倍首相がとりまとめる見通し。核密約に関する歴代自民党首相・官房長官では、安倍首相の出身派閥「清和会」はほとんど無関係のため、とりまとめる見通し。

 2014年1月31日(金)の衆議院予算委員会、基本的質疑1日目で、民主党の岡田克也さんへの答弁。

 「私が官房長官、首相のときに見ていない。岡田克也外相によって表に出た後に、初めて見た。それはなぜなんだろうな、と考えたら、私が(官僚に)信頼されていないからでなくて、1991年にブッシュ大統領が戦術核を艦船に持ち込まないと決めてからは、(首相らに)説明しなくなったんだろう」と思う、と答弁し、官僚が説明しなかった理由が分からないことを明らかにしました。

 そのうえで、「それはそれで問題だ」と外務官僚を批判しました。

 とはいえ、2006年3月8日の国会で、第1次安倍内閣の麻生太郎外相は

 「沖縄返還国会というのは、昭和四十六年、四十七年ぐらいだったと存じますけれども、そのときの外務大臣はどなただか、ちょっと正確な記憶はありませんけれども、歴代外務大臣がこの種のことに、これに関しましては説明をいたしておるとおりでありまして、沖縄返還の際にいわゆる支払われます日米間のいわゆる合意に関しましては沖縄返還協定がすべてであって、それ以外のいわゆる密約というものはございません。」 

 と答弁しており、安倍内閣、麻生太郎国務大臣らは、国会議事録上、現在まで嘘をついている状態が続いています。

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