【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田克也民主党代表、安保「集団的自衛権の違憲部分廃止法案」を提出する方針を明言

2015年09月11日 19時23分38秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 民主党の岡田克也代表は平成27年2015年9月11日(金)の定例記者会見=写真・国会内、筆者・宮崎信行撮影=で、

 安保2法案(189閣法72号、73号)のうち、「集団的自衛権は憲法違反だから廃止しかない」と語り、集団的自衛権部分の廃止法案を提出する考えを明言しました。

 具体的には、「武力攻撃事態対処法を改正して、その第2条に存立危機事態を新設したいとする条文」の削除は確実で、その他の部分の削除・修正も検討していくことになります。

 岡田代表は「万が一成立することになると、少なくとも集団的自衛権の部分は憲法違反だ」とし、「どのタイミングで出すか」と語り、安保法の成立に前後して、提出に向けた検討作業を進めることを明らかにしました。

 岡田さんは「どの範囲で廃止を求めていくか。PKO協力法や周辺事態法は修正できる面もある」とし、安保2法案に束ねられた「PKO協力法を改正してかけつけ警護ができるようにする条文」は残したり、「周辺事態法改め重要影響事態法にして、重要影響事態を新設する条文」を修正して現行法に戻すことなどを検討していくことになると考えられます。

 民主党は「憲法違反の法案に対案はありえない」「対案よりも廃案」として、グレーゾーン事態の対案のみで、集団的自衛権容認部分の対案は提出していませんでした。

 仮に成立すると、施行日は来年2月ないし3月になるとみられ、それまでに、具体的な成案として国民に示すことになりそうです。

 これに先立つ、4月27日の日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の再改定は、現時点では必要ないとの認識も示唆しました。

このエントリー記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

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