写真は「病室でパソコンに向かう山本たかしさん(2007年9月23日)メールマガジン「蝸牛のつぶやき」から
【追記2017年】こちらもご参照ください→【広報】6月11日(日)、NHKホールで、故山本孝史物語、朗読劇「兄のランドセル」、田中健さん、市毛良枝さん、尾辻秀久さん、村木厚子さんら 【追記終わり】
民主党参院議員の山本たかし(山本孝史)さんが昨夜(22日夜)、亡くなりました。58歳でした。
筆者・宮崎信行が、山本孝史大阪事務所に電話で確認しました。奇跡は起こりませんでした。
山本さんは、がん患者であることを参議院本会議の壇上で告白しました。これを期に与野党で修正協議がはじまり、がん対策基本法の成立に貢献しました。
山本さんは「あしなが育英会」の事務局長などを経て、1993年、日本新党から衆院議員に当選し、細川護煕・日本新党代表の首相就任に貢献しました。
その後、落選し、大阪選挙区から参院議員に。
今夏の第21回参院選は体力上の配慮から比例代表に回り、全国で67、611票を獲得。民主党の20番目の当選者として、同党の最後の議席に滑り込みました。
参院財政金融委員長、民主党ネクスト厚生労働大臣、参院会派「民主党・新緑風会」幹事長などを務めました。衆参あわせて通算13年6ヶ月の議員生活でした。
2007年6月12日の参院厚生労働委員会で質問しました。
選挙後の2007年8月4日の参院本会議で議長指名選挙に投票しました。
本ブログ内エントリから
(抜粋)
2回の選挙とも最後に投票したのは民主党の全国比例最後に当選を勝ち得た山本孝史さんでした。がんと闘う山本さんは、最初は同僚議員に付き添われて階段を下りました。2度目は一人で下りました。頑張れ!山本さん!
(抜粋おわり)
【山本さんの歩み(山本たかし公式ウェブの写真から)】
政治改革を訴え日本新党から初当選(1993年)
山本たかしの介護保険教室など厚生、福祉での活躍が目立った。
「消えた年金記録」問題の急先鋒のひとりだった。
小泉首相(当時)が年金支給額の「物価スライド制」を知らないという驚くべき答弁を引き出した。
末期がんを宣告された後もがん対策基本法などに力を注いだ。
議員を辞めることも考えたが、ゆき夫人が活動を後押しした。
参院本会議でがんを告白し、がん対策基本法の推進を呼びかけた(2005年5月)
この後、与野党の協議が進み、がん対策基本法は成立、こんにちに至る。
2007年8月7日の参院本会議。(毎日新聞・小出洋平撮す)
参議院ホームページの本会議押しボタン式投票結果一覧からして、この日が最期の国会出席だったと思われる。
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山本たかしさん関連のエントリ(本ブログ内)はこちらをクリックしてください。
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(以下は外部リンクから引用)
民主党大阪14区支部長の長尾たかしさん
「山本たかし参議院議員のご冥福をお祈りします」
今朝、たまたま立ち寄った山本事務所。秘書さんが「山本が亡くなりました」と一言。
涙がこぼれた。(略)
心からご冥福をお祈りいたします。大阪14区、いや、日本国民は、あなたを忘れることはありません。本当にお疲れ様でした。ゆっくりとおやすみ下さい。(引用おわり)
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山本孝史さんと同じく、1993年総選挙での日本新党初当選組、河村たかし衆院議員(愛知1区)。2007年7月の第21回参院選最終日、聞き覚えのある名古屋弁が「山本たかし」さんの宣車(宣伝カー)から聞こえました。
(河村たかしさんのHPから引用)
山本たかしさんを応援して欲しい
「オレ、河村の推薦人になっていいから」
もう2年前になる民主党代表選挙。
山本孝史氏は衆議院の河村たかし議員会館事務所をやおら訪ねて自分からこう話してくれた。
結果代表戦立候補に必要な20名の推薦人があと2名集められず、断腸の極み立候補できずにならんだけれど、河村たかしにとっては宝石のような18人推薦人の一人になってくれたのが山本孝史だった。
日本新党で初当選の同期の桜。その縁あってかもしれないが、河村たかしの事務所をわざわざ訪ねてくれて自分から河村たかしの推薦人になると切り出してくれたのは山本孝史氏ただ一人だ。
本当にそうできることではない。
今回は地元の縁あって愛知では三輪信昭氏を応援しているが、もしこのホームページを見てくれた人がいたら是非、山本孝史氏を熱烈支援して欲しい。
ガンを患い、つらいと思う。
しかし、河村たかしの代表選推薦人に自らなると言ってくれたのは山本氏ただ一人。
もし党内出世を考えたらそうできることではない。
金も無く2世でもなく総理をねらうと公言する河村たかしを推薦する。
きっと山本孝史氏は飛びぬけて心の暖かい男に違いない。
早く元気になって参議院議員として目茶苦茶人情味のある政治をやって欲しい。
河村たかし
(引用終わり)
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輪廻転生、山本孝史さんは比例代表選出のため、近く中央選挙管理会が開かれ、次点だった新人の大石尚子=おおいし・ひさこ=さん(元衆院議員、秋山真之の実孫)が繰り上がる見こみです。
このエントリー記事の本文は以上です。
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