[写真]民主党代表の菅直人総理と岡田克也幹事長(民主党ホームページから、2010年12月20日、首相官邸)
民主党の年内の分裂回避が20日、決まりました。
政党助成法(第5条)では、「政党交付金の交付を受けようとする政党」について、「その年の1月1日」の所属する衆議院議員または参議院議員の氏名、住所と当選期日の書類を備えて、届けることになっています。
民主党規約第4条では、「国会議員が離党しようとするときは、幹事長に申し出て、役員会の議を経て常任幹事会の議を経ることを必要とする」と定めています。
しかし、20日の岡田克也幹事長の定例記者会見で私が質問したところ、きょう21日の常任幹事会の後は、来週27日の定例役員会で年納め。常幹はないそうです。
ですから、民主党国会議員が離党届を幹事長に提出して、役員会の議題となっても、常幹がないまま政党交付金基準日の2011年1月1日を越すので、年内の分裂は避けられたことになります。
代表・総理の菅直人さんと岡田さんが、小沢一郎さんの国会招致のプロセスを一歩一歩進めながら、牛歩のごとく悠長だったのは、これが狙いです。
政党要件の一つは、「国会議員5人以上」です。民主党には比例単独議員が44人います。中国ブロックと四国ブロックはいません。東京ブロックでは、第46回衆院選で、何人かが東京都内の小選挙区で出馬できる見通しがあります。またあるベテラン議員が、ブロック内のある若手議員に小選挙区を譲ろうという考えを持っています。既に地方自治などで勲章をもらっている人は、引退する可能性が高いと思いますが、それでも30人前後が宙ぶらりんです。基本的には、解散直前までねばり、みんなの党に公認申請するという策がベターなような。とはいえ、2010年末に小沢さんが離党した場合、国会議員4人以上を引き連れることは極めて容易な状況でした。ですから、菅・岡田コンビは、離党のきっかけ or 口実を与えないために、小沢一郎さんの名誉を決定的に傷つけることを避けてきたのでしょう。TV・ネット社会なので、イライラが暴発していた人もいたでしょう。また私に「不安でしかたがない」というメールも複数の方からいただいておりましたが、とりあえずホッとして年を越せそうです。
次のヤマ場は、2011年の政党助成金の届け出。党所属国会議員の①名前②住所③当選日をそろえた書類が必要です。そしてひとりひとりから、届に載るることへの「承諾書」と、他の政党に載っていないという「宣誓書」が必要になります。おそらく2011年のシメキリは1月14日(金)になると思います。党大会が1月13日(木)にあり、第177通常国会はおそらく1月21日(金)に召集されるのではないか、と予想しています。ですから、1月中旬あたりに証人喚問がある可能性がでてきました。
小沢さんは20日、菅代表と総理官邸で1時間半サシで対談し、政倫審出席を拒否しました。拒否を明言しているのに、出席が任意の政倫審の招致議決を進めるのは、少し話が変です。そうなると、年明け、通常国会前の1月上旬・中旬にかけて、衆・予算委員会ないしは、参・予算委員会での証人喚問も現実味を帯びてきました。小沢さんは佐川急便事件で、過去にも証人喚問を受けています。
ところで、民主党大会は例年、メルパルク(郵便貯金会館)などのホテル施設で開かれてきましたが、来年は日本で2番目に広いコンベンション施設(敷地面積21万平方メートル)である「幕張メッセ」(千葉県千葉市美浜区)で開かれます。これは4月の統一地方選への総決起集会の色彩を帯びることになりますから、党大会での反主流派(小沢・鳩山グループ)の執行部突き上げはできないでしょう。蛇足ですが、幕張メッセは、千葉市美浜区中瀬2丁目1番、イオン本社は中瀬1丁目5番1号にあり、偶然とはいえ、岡田幹事長の無言のプレッシャーを反主流派は感じるでしょう。メリハリのなかで、重要な節目では、ときにはブラフ(脅し)も必要です。
とにもかくにも、党分裂は避けられました。有権者が、仕事も生活も忙しく、そして資金繰りなどお金の心配も増える師走・年の瀬。この12月に毎年、政局をしかけてきた小沢一郎さんはこれまでに衆議院議員という職業しかしたことはありません。「年の瀬政局男」の存在は間接デモクラシーでの、有権者の国政に対するチェックがしづらくなるという問題点があります。政党助成法の「1月1日」をずらしたらいいかもしれませんが、結局は同じことになります。ホントウに小沢さんは困った人です。
一つアイディアですが、お正月のテレビでは、12月31日は紅白歌合戦、1月2日・3日は箱根駅伝が席巻しますが、最近は1月1日は、「かくし芸」が往年の力がなく、元日のテレビはすこし暇なような気がします。ですから、1月1日午前7時を期して、民主党議員が全国一斉街頭活動をして、2011年の巻き返しを図るべし。元日の昼のニュース、夜のニュースはこれで持ち切りになるでしょう。実践してみてほしいと思います。
民主党の年内の分裂回避が20日、決まりました。
政党助成法(第5条)では、「政党交付金の交付を受けようとする政党」について、「その年の1月1日」の所属する衆議院議員または参議院議員の氏名、住所と当選期日の書類を備えて、届けることになっています。
民主党規約第4条では、「国会議員が離党しようとするときは、幹事長に申し出て、役員会の議を経て常任幹事会の議を経ることを必要とする」と定めています。
しかし、20日の岡田克也幹事長の定例記者会見で私が質問したところ、きょう21日の常任幹事会の後は、来週27日の定例役員会で年納め。常幹はないそうです。
ですから、民主党国会議員が離党届を幹事長に提出して、役員会の議題となっても、常幹がないまま政党交付金基準日の2011年1月1日を越すので、年内の分裂は避けられたことになります。
代表・総理の菅直人さんと岡田さんが、小沢一郎さんの国会招致のプロセスを一歩一歩進めながら、牛歩のごとく悠長だったのは、これが狙いです。
政党要件の一つは、「国会議員5人以上」です。民主党には比例単独議員が44人います。中国ブロックと四国ブロックはいません。東京ブロックでは、第46回衆院選で、何人かが東京都内の小選挙区で出馬できる見通しがあります。またあるベテラン議員が、ブロック内のある若手議員に小選挙区を譲ろうという考えを持っています。既に地方自治などで勲章をもらっている人は、引退する可能性が高いと思いますが、それでも30人前後が宙ぶらりんです。基本的には、解散直前までねばり、みんなの党に公認申請するという策がベターなような。とはいえ、2010年末に小沢さんが離党した場合、国会議員4人以上を引き連れることは極めて容易な状況でした。ですから、菅・岡田コンビは、離党のきっかけ or 口実を与えないために、小沢一郎さんの名誉を決定的に傷つけることを避けてきたのでしょう。TV・ネット社会なので、イライラが暴発していた人もいたでしょう。また私に「不安でしかたがない」というメールも複数の方からいただいておりましたが、とりあえずホッとして年を越せそうです。
次のヤマ場は、2011年の政党助成金の届け出。党所属国会議員の①名前②住所③当選日をそろえた書類が必要です。そしてひとりひとりから、届に載るることへの「承諾書」と、他の政党に載っていないという「宣誓書」が必要になります。おそらく2011年のシメキリは1月14日(金)になると思います。党大会が1月13日(木)にあり、第177通常国会はおそらく1月21日(金)に召集されるのではないか、と予想しています。ですから、1月中旬あたりに証人喚問がある可能性がでてきました。
小沢さんは20日、菅代表と総理官邸で1時間半サシで対談し、政倫審出席を拒否しました。拒否を明言しているのに、出席が任意の政倫審の招致議決を進めるのは、少し話が変です。そうなると、年明け、通常国会前の1月上旬・中旬にかけて、衆・予算委員会ないしは、参・予算委員会での証人喚問も現実味を帯びてきました。小沢さんは佐川急便事件で、過去にも証人喚問を受けています。
ところで、民主党大会は例年、メルパルク(郵便貯金会館)などのホテル施設で開かれてきましたが、来年は日本で2番目に広いコンベンション施設(敷地面積21万平方メートル)である「幕張メッセ」(千葉県千葉市美浜区)で開かれます。これは4月の統一地方選への総決起集会の色彩を帯びることになりますから、党大会での反主流派(小沢・鳩山グループ)の執行部突き上げはできないでしょう。蛇足ですが、幕張メッセは、千葉市美浜区中瀬2丁目1番、イオン本社は中瀬1丁目5番1号にあり、偶然とはいえ、岡田幹事長の無言のプレッシャーを反主流派は感じるでしょう。メリハリのなかで、重要な節目では、ときにはブラフ(脅し)も必要です。
とにもかくにも、党分裂は避けられました。有権者が、仕事も生活も忙しく、そして資金繰りなどお金の心配も増える師走・年の瀬。この12月に毎年、政局をしかけてきた小沢一郎さんはこれまでに衆議院議員という職業しかしたことはありません。「年の瀬政局男」の存在は間接デモクラシーでの、有権者の国政に対するチェックがしづらくなるという問題点があります。政党助成法の「1月1日」をずらしたらいいかもしれませんが、結局は同じことになります。ホントウに小沢さんは困った人です。
一つアイディアですが、お正月のテレビでは、12月31日は紅白歌合戦、1月2日・3日は箱根駅伝が席巻しますが、最近は1月1日は、「かくし芸」が往年の力がなく、元日のテレビはすこし暇なような気がします。ですから、1月1日午前7時を期して、民主党議員が全国一斉街頭活動をして、2011年の巻き返しを図るべし。元日の昼のニュース、夜のニュースはこれで持ち切りになるでしょう。実践してみてほしいと思います。
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