【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

おめでとう鴻池祥肇さん 永年在職25年表彰 参議院本会議

2013年04月05日 17時45分01秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

【2013年4月5日 参議院本会議】

 自民党の鴻池祥肇(こうのいけ・よしただ)参議院議員が永年在職議員として表彰されました。

 平田健二・議長が院議による表彰文を読み上げました。



 慣例により、「反対党」からお祝いを述べますので、輿石東・民主党・新緑風会会長がモーニング姿で登壇。

 

 「鴻池さんは参議院で建設委員長(現国土交通委員長)、国旗および国歌法に関する特別委員長、決算委員長、予算委員長、国家基本政策委員長を歴任した」として、「とくに決算委員長の2年間は、党派を問わずに号令をかけて、野党(民主党)の理事まで『われわれは鴻池組だ』と言うほどまでに一致結束し、決算の参議院をつくりあげた」と礼賛しました。

 そのうえで、二大政党の参院国対委員長の時代が長かったとして「ある問題で参議院の審議が行き詰まったときに、マスコミの目を避けて、良識の府を守るために、四谷交差点で傘を持って待ち合わせた」とのエピソードを披露しました。



 これに対して、登壇した鴻池さんは「輿石会長とは豪雨の深夜、路地の屋台で冷酒を飲みました」と受けたうえで、衆院初当選時の中選挙区のライバルの名を全員挙げ、その厳しさを振り返りました。「粛軍演説で有名な、同じ標語の斎藤隆夫先生を目標にしてきた」としながらも「私のささやかな暴言で世間を騒がせたこともある」と議場を沸かせました。

 衆議院、参議院双方で在職した場合は合算されることになっています。

  永年在職議員表彰について、国会法などの定めはありませんが、帝国議会から続く慣例。参議院では1956年3月21日に松野鶴平さん外2名が表彰されたのが初めてです。参議院では4期24年の議員が立候補しなければ、会派の推薦をもって表彰され、世代交代をはかれるようにしています。25年で永年在職表彰されると、肖像画が国会内の委員会室などに飾られます。ただ、これを眺めると、永年在職者が自民党に偏っていることに驚きます。

 衆議院では25年に加えて、50年も表彰されています。これまで5名が表彰されています。尾崎行雄さん、三木武夫さん、原健三郎さん、中曽根康弘さん、桜内義雄さん。ここは勘違いの多いところですが、国会正門側の胸像は、尾崎さん、三木さんの2人だけで、残り3人はありませんし、今後もない見通しです。

 永年在職議員表彰は秋の臨時国会ないしは来年の通常国会で、田中直紀さんも表彰される見通し。鴻池さんは第23回参院選の自民党公認で出馬することで公認が内定しています。

 そして、衆議院では来年の通常国会で岡田克也さんら1990年(平成2年)2月18日初当選の「平成初当選」「ベルリンの壁崩壊初当選」「小沢チルドレン」13人が大量に永年在職表彰を受ける見通し。

 岡田さんのほかには、赤松広隆さん、石原伸晃さん、大畠章宏さん、河村健夫さん、佐田玄一郎さん、高木義明さん、中谷元さん、古屋圭司さん、細田博之さん、森英介さん、山口俊一さん、山本有二さんの大量13人が同時に表彰される見通し。慣例により、最年長の河村さんが演説することになると思います。

 2013年4月4日(木)に黒田東彦・日銀新総裁が次元の違う大規模量的金融緩和を決めました。「2年で2倍」ということになっていますが、2015年10月の消費税10%の反動を見据えた2016年までをみすえた出口戦略が今から重要です。エネルギーの需給、さらなる行政・規制改革が求められることになります。岡田さんは60歳で永年在職ということで、金融緩和の出口を見すえた、行政改革、規制改革、エネルギー需給改革が求められることになりそうです。

 なお、衆議院予算委員会は中央公聴会を4月11日(木)に開くことになりました。早ければ、4月15日過ぎにも衆議院採決ということになり、徐々に連休前国会の緊張感が高まってきました。

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