【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田外相「ここまでよく戻した」、天敵・輿石氏の“甘さ”も指摘

2010年07月11日 23時14分30秒 | 岡田克也、旅の途中

 外相の岡田克也さんは11日午後10時半過ぎ、日テレ選挙特番に出演し、「菅さんが総理になる前から比較すると、よくここまで短期間に戻したな。前の体制だったら、もっと悲惨な予想になっていただろう」との認識を示しました。

 岡田さんは今回改選を迎えた参院議員が当選した6年前の第20回参院選を民主党代表として闘い、自民党結党49年目にして初めて国政選挙(補選を除く)第1党の座を奪い取りました。

 岡田さんは、島田紳助さんの質問に答えて、ねじれ国会によって「物事が動きにくくなったことは間違いないかもしれない。でも、数の力ではなく、(与党が野党を)説得していく必要がある」として、前の体制のような強行採決連発路線を止め、話し合いによるていねいな国会運営が必要だ、との認識を示しました。

 私たちの税金から、年間「10億円」以上の「立法事務費」というお金が、参院会派「民主党・新緑風会・国民新・日本」に振り込まれています。このお金は会派から党本部に上納しています。これは岡田さんが政権交代実現に向けた党基盤の強化のために、働きかけたものです。この一件をきっかけに輿石さんは一方的にひたすら岡田さんの悪口を言い続けています。昨年5月の代表選でも、岡田さんは立候補表明の直後に、参院議員会館まで、輿石参院議員会長にあいさつに行きましたが、不支持を表明した上、マスコミに悪口をしゃべりまくりました。そのうえ、岡田さんに流れが行くと、小沢一郎さんらとともに、若手参院議員にかなりえげつないしめつけをしたとされています。十数人の参院議員が部屋に閉じこめられ、緊張と恐怖で泣き出した議員もいたとの証言もあります。

 さて、選挙特番では、岡田さん出演中に天敵・輿石東さんの当確が出ました。司会者からコメントを求められた岡田さんは、「良かったですね」とポツリ。しかし、その後、「この選挙区は1週間ぐらい前までは、『ここは大丈夫』と言われていた選挙区だったのですが、(開票日には大接戦になったのは)どうしてこうなったのか? よく検証したいと思います」と述べました。岡田さんは大変な選挙オタクとして知られており、輿石陣営などの戦術に問題がなかったか、検証したい意向を紳助さんらに述べました。

 粕谷政治部長の「9月以降も菅体制ですか?」との問いに、「当たり前です。総理が毎年替わることで国益がどれだけ損なわれているか、国連総会やサミットなどの国際会議に出ていると痛感します」と述べ、11月のAPEC浜をはじめ、これからも菅総理を支えていくことを明言しました。

 なお、開票スタートから2時間ほどで、昨年5月の代表選で岡田さんの推薦人になった改選議員全員が当選確実となりました。郡司彰さん、藤本祐司さん、足立信也さんです。先頭に立って応援した蓮舫さん、福山哲郎さん、芝博一さん、林久美子さんらが、続々と再選しています。

 一方、対抗馬(鳩山由紀夫さん)の推薦人になった改選議員のうち、犬塚直史さんは長崎選挙区で落選が確実。これは午後11時現在で、比例でもう1人(広中和歌子さん)落選者が出る可能性もあります。

 これはかなり珍しい感想でしょうが、私は第22回参院選でニッポンは前に進んだと考えます。

 現時点で参議院の運営に関しての予想は難しい、もう少し待ってください。

 しかし、3年以内に解散を迎える衆院民主党では、岡田さんについて行かないと自分のクビがアブナイことが分かった人が多いでしょう。

 衆院民主党は312人。仮に今の定数のまま、第46回衆院選をたたかうにしても、必要な人間は241人です。およそ50人~60人の余剰人員があります。これを仕分ける。どういう意味か、分かりますね。そうしながら、次の総選挙では、「参議院大改革」の法案まで作って、一気に「しくみ」を変える。政策はしばらくいいですわ。政策よりもまずは、「しくみ」!。その後、私たちが人間として信頼できる総理大臣を作って佐藤越え(8年以上の長期政権)をめざしましょう。

 まっすぐにひたむきに日本は良い方に向かっています。

 と僕は思いますけど、いかがでしょうか? 



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