【国会傍聴記2007-11-02参院本会議】
昨日、参院厚生労働委員会で賛成多数で可決した「年金流用禁止法案」が参議院本会議で可決しました。
「投票総数」227票で、「賛成」132票、「反対」95票。
可決後、衆院に送付されましたが、衆院は自民党だけで過半数、自公では3分の2を占めていますから、同法案がそのまま可決、成立することはまずありません。
また、今国会の会期末は(現在のところ)、11月10日ですから、土日を除くと、実質5日間しかありません。
とはいえ、民主党の怒濤の法案ラッシュ(法案の嵐作戦)の1本目ですから、歴史的にも、意義深いでしょう。
9月14日の提出から、1ヶ月半での可決。
蓮舫・ネクスト年金担当副大臣(大臣は衆院の長妻昭さん)も颯爽と答弁していました。また法案ラッシュで、政策調査会(参院政策審議会)の福山哲郎さん(京都)、大塚耕平さん(愛知)、尾立源幸さん(大阪)らは法案作成でへとへとになっていたそうですが、報われた気持ちでしょう。
民主党は今後も農業者戸別所得補償法案などの参院での可決をめざしています。
またこれらのマニフェストを具体化する参院先出しの法案を民主党は「生活関連法案」という呼び方もしていますので、付け加えておきます。
★なお、年金流用禁止法の正式名称などは、以下の通り。
参法 168回1号
「国民年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律案」
議案提出者 直嶋正行議員ほか6名
提出理由
国民年金事業及び厚生年金保険事業の適切な財政運営に資するため、国民年金及び厚生年金保険の保険料を原資とする資金が、これらの事業に係る事務の執行に要する費用、これらの事業の円滑な実施を図るための措置に要する費用等の支出に充てられないようにする必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。
前日のエントリー)
11/1付民主の年金流用禁止法案が参院委員会で可決
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