【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

代議士会・参院議員総会での主な発言の全文(MSN産経ニュース)

2009年03月27日 20時25分24秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

【代議士会の発言のほぼ全文(MSN産経ニュースから)】

○小沢一郎代表
 「きょうは今、討論の2人の代表選手のあいさつがありましたが、来年度予算を決定する日です。みなさまにはこれまで国会の前半戦、大変ご奮闘、ご努力いただいたことを心から敬意を表し、感謝を申し上げます。また、これが終わりますと、先ほど国対委員長の話もありましたが、後半国会。そして総選挙に向けての行動になると思う。みなさまの一層のご奮闘、ご努力をお祈り致します。
 さて、私の政治資金団体の収支報告書に関連いたします問題で、みなさまに一言、おわびとご報告を申し上げたいと思います。
 この件をめぐり本当に仲間のみなさまには大変、ご迷惑とご心配をおかけ致しました。心からおわびを申し上げます。この私の秘書がこの問題で結果として逮捕、そして起訴されました。逮捕以来、この背景にはもっともっと重大な犯罪がその犯人は小沢一郎であるがごとき印象を与える報道が連日、今日まで続いております。私は当初から収賄罪のような犯罪事実に関連する行動は一切していない、もし私がそのような事実があるとするならば、どのような捜査もどのような処罰も受け入れる。しかし、私はない、と。そういってまいりました。残念なことですが、先日、秘書の大久保が起訴されました。しかし、いま申し上げた意味においては、この起訴によって言ってきた、そのような犯罪の事実はないということが明らかになったということでもあります。しかしながら、私の責任は大きい、と。自分自身、自覚をいたしております。いろんな報道がごちゃまぜになり、また私の立場、秘書の仕事、分担、そういう例えば、西松建設などとの関係などについていろんな報道がなされ、国民、特に国民のみなさまにご迷惑をおかけしたことと思っております。国会議員のみなさんは単純な事実ですから、お分かりいただけると思いますが、この際に若干の事実をみなさまにご報告致したいと思います。
 その一つの疑問というか、報道でなされているものを垣間見ているが、このようないろいろな献金について私自身がそれをきちっと検証していなかったのか。それはおかしいじゃないかという類の疑問がひとつ出されているかのように思われます。私は献金をいただいているのは西松建設だけではありません。多くの企業からも、そしてまたその何倍もの個人のみなさんから浄財をいただいております。しかし、私自身が個々の献金にオバマ大統領のように多数はありませんけども、非常に多くの献金をしてくれるみなさんの一つ一つの検証は物理的にも不可能であります。みなさんもそうだと思いますが、私もその点については担当の秘書を信頼し、それに任せているわけであります。また、西松建設といかにも何か因縁深い、関係深いような記事もみられているが、私は西松建設の社長をはじめトップの経営者のみなさんとは面識がありません。いろいろと本当に針小棒大、ごちゃまぜの報道の中でより一層、みなさまにご迷惑をかけ、国民のみなさまにも誤解を与えてきたことについては自分の不徳の致すところと反省しているところであります。
 そして起訴の理由は政治資金規正法に基づく収支報告の記載についてであります。私はいわゆる裏の献金を受けたわけではありません。また献金の額をごまかして報告をしているわけでもありません。政治資金規正法の趣旨にのっとって自分は処理されていたと私はそう確信を致しております。今日の政治資金規正法の趣旨、立法論は別でありますが、その法律の趣旨は献金してくれた相手方を明確に金額と同時に記載する、ということが要請されている法律の趣旨だと思っております。従いまして政治団体からの寄付でありますので政治団体で受けて、それを収支報告書に間違いなく記載した、という、その意味では事務的に処理をしたということでございます。この点が検察当局と考え方の、あるいは法解釈というか認識といいますか、違うことによりまして起訴ということになったのだと思っております。
 しかし、私はこの政治資金規正法、現在の規正法の趣旨は寄付を受け取った相手方、献金を受けた相手方を正確に記載し、そして報告をするということが法の要請だと思っております。従って私はこの趣旨を今後も貫いていかなくてはいけない。なぜならばそれは私個人の問題では済まされないことだからであります。その意味におきまして、これ以上は言いませんけども、民主主義の根底にかかわることになるのではないか、と。そのように思っておりましてどうしても今回の結論には納得致しかねる。そのように考えておるものでございます。
 いずれに致しましても本当にみなさんにご迷惑をおかけ致しました。私の40年の政治人生の中で集大成として最後の大目標として本当に国民の側にたった政治を実現する、議会制民主主義を日本に定着させる、その大目的を達成しなければならない。その決意でひたすら頑張っております。今後も私はこの総選挙に勝利する、そして政権交代させる。国民サイドの政治を実現させる。その前提にたってすべて行動したいと思います。みなさんも何卒、それぞれが頑張ることによって大目標を、新しいニッポンを作り上げることで、ご努力あらんことを心から祈念いたします。私もそういう総選挙で勝つを基準にして今後の行動してまいりたい、そのことを重ねて申し上げまして、私のおわびと報告にかえます。どうもありがとうございました」

○小宮山洋子議員
「私はこの件について地元の世田谷で、私に寄せられた声をもとに発言をしておりますので、ぜひ小沢代表ご自身にも聞いていただきたいと思ってここに立たせていただきました。
 今回、政権交代可能なところまでこの民主党がその一方の選択肢となったことには小沢代表の大きなお力があったことは私もよく存じております。そして今回の件について、検察の説明責任がいかに足りないか、そしておそらくリークと思われるような記事があれだけ流れるのを許してよいのか。そうした思いは私も持っております。ですから小沢代表には検察とぜひ裁判でしっかりと戦っていただき、そのことは私たちも精いっぱい、応援をさせていただきたいと思ってます。ただ、選挙のプロの小沢代表に私が申しあげるのもはばかるところではございますが、小沢代表の法廷での闘争と、本当に日本ではじめて国民の皆さんが政権選択をするという、この総選挙の戦略とはまったく別のものだと考えています。
 私は今回、なるべく地元でマイクをもって自分でしゃべっておりますけれども、この事件が起きてから、街頭演説をしていると、かえって声をかけてくれる人が増えました。もう街頭演説が途絶えるほど声をかけてくれます。その皆さんの声を聞いて、いかに皆さんが政治を変えてほしい、小沢代表がおっしゃる生活が第一の政治にしてほしいと、熱望されていることが手に取るように分かります。そしてその皆さん、おっしゃるのは、そのためにはやはり新しい体制をつくってほしいとおっしゃる方が、圧倒的に私の耳に入るところでは多いんです。もちろん、小沢代表は、裁判闘争によってしか答えがでないと思うんですけれども、やはりなぜかなあというような疑問を持ったままで選んでもらうのはなかなか難しいのではないかなというふうにも思います。
 またある方は、何だこんなお金をたくさんかけることをやっていたのでは、もちろん、事実を知らなくて言ってるかと思いますけれども、自民も民主も同じで入れるとこなくなっちゃったよ、そんなことをおっしゃる方もあるのはとても悲しいことだと思っています。それでも支持率が下がらないのは、やっぱり政権選択をしたいという皆さんの強い思いがあるからだと思うんですね。
 そうした中で私は小沢代表のこれまでの党運営の中で、いざ何か起こったときに本当に迅速に対応されることに感服をしてまいりました。ぜひ、一貫しておっしゃっているように、この政権選択の選挙にとって、何が一番大事かを判断基準としてご自分のことを考えるとおっしゃっていただいておりますので、ぜひ、小沢代表の近くでおっしゃる方の声だけではなくて、多くの全国の国民の声を聴いて、自らご判断いただくことを心からお願いをしたいと思っております。
 私たちも精いっぱいそれぞれの場で、頑張ってとにかく生活をよくする、政権交代可能なようにしたいと思っておりますので、そうした私の思いをお伝えしたいと思いました。ありがとうございます」

○近藤洋介議員
 「近藤洋介でございます。気が小さいので緊張してますが、小沢代表、本当に連日ご苦労さまでございます。私たちは国民生活が第一という旗印を掲げておるわけでございまして、このためにはわれわれ代議士にとって何よりも国民の信用が第一だと思ってます。政治家の言葉の信用っちゅうのは非常に大事だと思っておるわけでありまして、小沢代表はこのことを一番ご理解いただいていると、こう思っております。
 世論調査っちゅうのはこれ自体、移ろいやすいものだっていうことは重々承知しておりますが、しかしながら、このことを承知した上で、今回の事態に際して、代表のご説明について、今日も、大変、ご丁寧なご説明を聞かせていただきましたけども、少なくとも今の時点では納得している国民が、残念ながら1割、場合によってはその弱、納得されてない国民が8割おるということは、これはしっかり受け止めなきゃあいけないと思いますし、これ真摯(しんし)に受け止めていただきたい、まずもってこう思います。
 また、そこで小沢代表せっかくの機会なので、国民を代表する代議士としてまた政権交代を命がけで実現しようとしている民主党の国会議員として二つ、お伺いしたいと思います。
 一つ。素性のなかなか分かりにくい団体から、なぜ長期間にわたって数千万円を超える献金をもらい続けたのか。何ら見返りを求めない、こういう巨額のお金について、代表ご自身は本当に心の底から違和感をお感じにならなかったのか。国民はこの点を疑問に思っていると思います。
 二つ目。さまざまな企業やまた個人の方から、代表が寄付をされた政治献金。具体的に何を使われてこられたのか。私自身、企業献金を、団体献金をいただいております。企業・団体献金がなければ、5年間の浪人生活、活動することはできませんでした。だから、だからです。小沢代表は誰よりもまっとうな形でその資金を使われていると信じております。だからこそご自身の事務所の資金の流れについて、この国民の素朴な疑問について、ご自身の言葉で説明をしていただきたい。それが代表の責務であろうかと思います。『信なくば立たず』でありますので、どうぞお答えいただければとお願い申しあげます。以上でございます」

○小沢鋭仁議員
 「小沢鋭仁でございます。同じ名前の小沢でございますが、一言、意見と提案を申し上げたいと思います。まずですね、先程来の2人のお話がありましたが、われわれは民主主義のもとでの政治家であります。国民の世論を大事にしていく、その国民の気持ちを体現していくこれは、当然、もっとも大事なことの一つだと思っています。ただ、同時にですね、われわれは正しい政治、一時は国民の皆様方と、ある意味では、違う見解があっても、正しいと思う政治をしっかりとやっていくことが同時にこの民主主義を守る政治家の責務だと思っています。
 先ほど、福田(昭夫衆院議員)さんから(政治とカネの問題に関しての)も話がありました、小沢代表からも話がありました。今回、われわれが政治とカネで最も恐れなければいけないのは、いわゆるわいろ性の問題であります。このわいろ性の問題に関して、さまざまな報道がありましたけれども、この前の起訴はその一つの結論であって、そのわいろ性の問題はあれだけ報道があり、その中で相当の捜査、強制捜査含めておこなわれましたけど、断定ができなかったと、まずこの事実が重いと思います。何かあるはずだとか、うんぬんではなくて、これだけの捜査を行った結果が、この前の起訴なんだという事実を法治国家でありますから、まず、受け止めるべきだと思います。

 それからもう一つは、その先ほど、代表からも話がありましたが、記載の問題でありますけれども、この問題は先ほど代表が申し上げた通りであります。本当にこれは、だったらば、西松建設と書けばよかったのかという話にもなるわけでありまして、いったい、それでは何を書けばいいのかという話は、徹底的な私は論理矛盾だと思っています。この記載の問題は、その後の、先ほど申し上げたわいろ性の問題につながるのであれば、きっかけとしては存在しますけれども、これだけが残ったと、これだけで起訴されたということはですね、おそらく公判で小沢代表の無実が、小沢代表の、大久保秘書の無実がかなり可能性が高いことがらだと思ってまして、そうした中においては、いっとき、世論の皆さんたちの気持ちと違うかもしれないけど、われわれは民主主義を守っていくために、ここは踏ん張らなきゃいけない。代表を仲間と言ってはいけませんけれども、仲間のリーダーが、その戦いをしているときに、私は、それを支えるというよりも、ともに戦うという思いを持つことが大事だと思っています。そして、政権交代が最も大事だという指摘は、みなさん一緒であります。
 代表もわざわざ最後にそれをしっかりと、表明をしていただいているわけでありますから、私はそのことを信じて、ここは、右往左往しないで、うろたえることなく、しっかりと、われわれがしていく姿を見せることが、政権交代のまさに担当能力を示すことにもなると思いまして、ぜひ、そうした行動を要請させていただきたいと思います。ありがとうございました」

○小宮山泰子議員

「小宮山泰子、バクバクしておりますが、まあ、あのー、埼玉の小宮山泰子でございますが、正直同じ名前ということで、私のところには、『こんな発言をしてけしからん』というお電話が。ぜひ、今、私たちがやるべきこと、前回の解散総選挙において、多くの仲間が今、議席を失い、そして今、私、こうやって発言させていただけるのも、地域の方々に支えていただき、私は小選挙区では通りませんでした、落選いたしました。しかし、比例復活という形で今、発言させていただけること、自分の足できちんと選挙を戦い、国民のために大きな目標を持たないといけないんだという思いをしております。

 支持率の問題、これは確かに一喜一憂するものもございます。昔から考えれば、かなりいいところにベースが来ているんだと思います。それも、小沢代表を筆頭にこの3年間、代表が、そして全員が一丸となって、戦ってきた結果でもあると思います。今、私たちが何と戦うのか、それは、自民党の劣化した長期政権だけではなく、いろいろな悪しき慣習やそして古い仕組みを変える、それが、私たちが昨日も日弁連の反貧困のシンポジウム見させていただきました。涙が出るようなこともありました。
 私たちは生活を守るためのセーフティーネットをつくる。その大きな目標を持ち、去年、選挙があれば、今ごろ、小沢代表が小沢総理として、ぜひ、今、私たちがやるべき政治目標もどんどん発信していただき、一丸となって頑張っていきたいと思います。皆さんよろしく、お願いいたします。ありがとうございました」

○鳩山由紀夫幹事長
 「今、小沢代表から心境、それからこれからの決意が述べられた。私が幹事長として、事実をまず二つ申し上げなければならない。それは、代表がこのような状況の中で、心中苦しんでいるなかで、役員会、そして常任幹事会、それぞれ自分としては、このような戦い、負けるわけにはまいらない、従って続投させてもらいたいけれども、そのことに対して、皆さんにこの身を委ねたい、という話があった。そこで私どもは役員会、常任幹事会という機関を通じて、代表の思い、理解を申し上げながら、そのことでこれからもいこうではないか、と誓い合った。それがすなわち、党としてそのような方向を決めさせていただいたという事実。

 もうひとつの事実は、大久保容疑者が、最近NHKなどの報道で、容疑を認めるような供述を始めたということがあったが、実はそれは事実ではありません。そのことに関しては、弁護団を通じて、今日も真実の発表がある。決してそのような、認めた、という話はありませんので、どうぞ皆さん、マスコミ、メディアも、(訂正しろ!の声)正確に事実を述べていただきたいと思っているが、大変、影響力のある、間違った発言、供述、でありますので、どうかそのところは、皆様方は事実を事実としてご理解を願いたい。

 皆様のお気持ちの中で、それぞれご発言頂いた方の気持ちは私もわかります。裁判で勝つということと、本来、選挙で勝つということは、本来イコールでなければなりませんが、なかなかそうならないというところに、皆さんのお苦しみもあろうかと思っている。従って、先ほど、小沢議員から話があったように、事実を事実として、しっかりと正しさを、私どもも一丸となって、皆さんとともに、小沢代表をリーダー格として、主張を続けさせていただくと同時に、いかにして政権交代を実現させていく、その道のり、その道のりをつかみとっていくか、ということが一番重要なことです。
 小沢代表が最後に言ったように、政権交代を一番強く願っているのは、小沢代表自身。すなわち、皆様方のさまざまなお気持ち、つらいお気持ちを、小沢代表が一番理解していると、皆様もご理解願いたいと思っている。その前提に立って、ここは皆様方にもご協力頂きながら、代議士会としても、小沢代表をリーダーとして、政権交代の実現に向けて、全力をもって頑張っていくという姿勢を、今ここでお示し頂きたい。このことを幹事長としてお願いさせて頂ければ(会場拍手)」(完)

【参院議員総会での小沢代表の発言全文(MSN産経ニュースから)http://sankei.jp.msn.com/top.htm

 「本日は来年度予算の本会議ですが、参院のみなさんには第一党として本当に国会のたびごとに大変重い責任を負っていただき、ご苦労を、努力をされておられますことを、まずもって心から感謝と敬意を申し上げます。

 さていま輿石(東参院議員)会長からも触れられましたが、私の政治資金団体の収支報告をめぐり秘書の大久保(隆規)が結果として逮捕され、みなさんに大変、心配と迷惑をかけており、幅広く国民のみなさんにご心配、ご迷惑をかけていることをまず最初、心からおわびを申し上げます。

 3月3日以来、本当に逮捕の背後に重大な犯罪が存在して小沢一郎が犯罪人であるかのような印象を与える報道がずっと続いているが、私はそういう犯罪的行為にかかわったことはないということを最初から申し上げている。起訴はその意味において私が申し上げていることが事実である。とにかくごちゃまぜの報道、そして針小棒大にいろんな報道がされており、その中で説明責任という言葉もとりざたされている。
 この際、簡単に、簡潔にまとめて話したい。まずこの報道などについては私と経理に携わっている秘書との関係も非常に混同されながら報道されている。私は本当に多くの皆さんから寄付、献金をいただいている。これは企業もさらに企業の何倍もの個人の皆さんから献金を頂いている。
 しかしながら私自身がひとつひとつの献金について相手方、あるいは寄付を受ける技術的なことを知っているわけではない。その担当の秘書を信頼して経理をまかせている。
 その意味で私が知っておらないのはけしからんといわれますが、現実問題として物理的能力からいっても、とてもひとつひとつ献金の相手方を調べて、そして精査してやっていくことは不可能だ。お互い国会議員として秘書を信頼してそれぞれ担当のものにやらしているという以外に具体的な政治活動はできないので、その意味では私の秘書が正確にあらゆる点において、選挙活動にしても、通常の政治活動にしても、そして政治資金の問題について対応し処理していると信じている。

 それから報道をただみた方は西松建設と相当深い、何かつながり、関係があるかのように感じられる方が多いんじゃないかと思いますが、私は西松建設の社長をはじめトップの経営者とまったく面識がありません。もちろん私が面識がないんだから担当の秘書もあえていないが、その点もこの際にみなさまに申し上げたい。

それから今回の事実は国会議員のみなさまはお分かりと思いますが、今回の起訴の趣旨はいわゆる政治資金規正法に反する行為である、第三者名義で記載した、ということであります。

 私が知っている範囲において申し上げると、政治資金規正法は寄付を受けた、献金を受けた相手方をきちんと記載し公表するということになっている。たぶん私の経理の担当者は政治団体からの寄付であるから、政治資金として受け取った。そしてその相手の政治団体の名前を記載して公表した。たぶん法の趣旨にのっとって当然の形で処理したのであろうと思っています。

 ここが今回の検察の言い分と違うところでありますが、私はいまの政治資金規正法の趣旨はただいま申し上げたのが趣旨だと思っているし、その法の趣旨にのっとって処理したということだと思っています。

 いずれにしましても、この種の問題で逮捕、強制捜査、起訴という事例はいまだかつてなかった。そういう意味で私は今回の問題について納得できない、という考え方を持っている。

 私はこれをそのまま認めるということになると、私個人の政治活動の問題ではなくて、本当に日本の民主主義のあり方ということにかかわってくることだと、そう思いまして一貫して私はそういう現行の政治資金規正法にのっとった政治資金、政治活動ということを主張しているわけであります。

 みなさまそれぞれご自身でいろいろ、当然、収支報告書、それぞれの政治家が提出しておりますので、国会議員の皆さんは、事実関係としても法の論理としてもお分かりになることと思いますけれども、私はそういう意味におきまして、今回の私の大変不徳の致すところで、この点については大変申し訳なく思っております。

 今日こうした議員総会の席で発言の機会を与えていただいていたので簡潔に申し上げたわけであります。

 いろいろと皆様には本当に大変なご迷惑をかけたことを申し訳なく思っていますが、私としてはこのような考え方に基づいて対応して今後もやっていきますし、なんとしても次の来るべき総選挙において政権交代、国民主導の政治を実現するということを私の40年の、政治活動の本当に最終の集大成、また日本の民主主義の、議会制民主主義の定着、確立、そのためには政権交代しかない。

 その大目標にたって頑張っていきたいと思いますし、そのために今後、すべての私の行動をささげて参りたい。そのように考えておりますので、何卒ご支援を賜りまして、今後ともお互いにわれわれの大目標を実現できるよう頑張って参りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。以上です」

 続いて行われた質疑では、姫井由美子議員から「はい」と手が挙がるも、周囲から「なし」「なし」「なしでいいじゃん」との声が上がり、姫井氏は「ダメなの」と言いながら、手を下げた。



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