【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

小沢代表3選確定で民主党が臨戦モードに突入 篠原孝さん(長野1区)

2008年09月09日 14時35分00秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 古川元久・民主党中央代表選挙管理委員長は8日、小沢一郎代表の任期満了に伴う新代表選を告示。国会議員20人以上の推薦人名簿を添えて届け出たのは小沢一郎さん1人だったので選挙を行わず、9月21日の臨時党大会に古川委員長が「小沢さんを当選人」と報告し、了承を得る運びになりました。

 小沢代表3選確定を受けて、民主党は同日から政権交代への臨戦態勢に突入しました。代表選党員投票(郵便方式)・集計の予算をすべて総選挙の財政に充てることができます。貴重な地元での活動時間もできました。同日(月曜日)朝、長野駅前には長野1区総支部長の衆院議員、篠原孝さんの姿がありました。


長野駅バスターミナル方面にマイクを向ける篠原さん


長野駅・県庁周辺の職場に通うクルマ、バイク、自転車に向けて訴える篠原さん



民主党が臨戦モードに入ったと聞いてあわてて駆けつけた地元民放と新聞2社の取材を受ける篠原さん

第44回総選挙の長野1区
 =長野市の大部分、須坂市、中野市、飯山市、上高井郡、下高井郡、下水内郡
自民党 小坂憲次 14万0831票(47・4%)→当選
民主党 篠原 孝 12万1185票(40・8%)→比例復活
共産党 中野早苗  3万4869票(11・7%)

 篠原さんは自民党現職から1万票を持ってくれば、小選挙区で勝ち上がれる状態です。前回も篠原さんの出身地・中野市などでは、小坂さんを上回りました。

 篠原さんは朝立ちの後、支持者から「先生、話がある!」と呼び止められていました。どんな“お説教”かというと、「演説は5分以内でまとめた方がいい」。こういう風に言ってくださる支持者がいるということは「篠原を勝たせたい」という人が多くいるということです。

 対抗馬はポスターで“演説”していました。


[ポスターで“演説”する小坂憲次さん]

 なぜ、小坂さん本人がいないのでしょうか?それは自民党総裁選(10日告示・22日投開票)に出馬する石破茂陣営の選対本部長だからです。

 石破さん、小坂さんが幹部をつとめる「平成研」は、過去2回の総裁選で不戦敗。仮に今回、石破さんが大差で敗れると「平成研」存亡の危機になります。このような時に選対本部長が地元でのうのうと自分の選挙のことなどやっていたら部下が離反します。

 今から118年前(1890年)、第1回総選挙で小坂善之助さんが長野1区で当選してから、第44回総選挙まで、長野1区では小坂家が毎回当選しています。小坂善太郎さんが総理とけんかして外相を辞任した次の総選挙で落選したことがあると思いますが、その次の総選挙で返り咲いたうえで小坂憲次さんにバトンタッチしています。今では憲次さんも閣僚経験者となりました。

 中野市などで篠原さんに負けている小坂さんは、中野市内の会合にしきりに出て、田の草取りに精を出していたそうです。それがこんな大事な時期に、22日の投開票まで、あるいは24日(予定)の組閣まで、地元に帰れない状況になってしまったのです。私はTVの露出より、地元で有権者と会うことの方がデモクラシーの本質だと思います。とはいえ、選挙は何があるかまだまださっぱり分かりません。


[長野市は定点観測地ですが、民主党広報板と自民党広報板が並び立つお宅を見たのは初めてだと思います。民主党がじわり浸透してきました。]

 民主党が臨戦モードに入ったことで、ちまたの関心は総裁選より総選挙に移ってきました。

おかげさまでベスト10を維持しています。
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