【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

◎2013年4月4日から「2年間」で「2%」を日銀総裁が撤回 「誤解があったら訂正」大久保勉さんただす

2014年10月28日 11時06分57秒 | 第187臨時国会2014年地方創生国会

[画像]日銀の黒田総裁、ちょっとおつかれかな?・・・2014年10月28日(火)午前10時台、参議院財政金融委員会。(http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=2784&type=live)

 日本銀行(日銀)の黒田東彦総裁は、2013年4月4日(木)の就任後初の金融政策決定会合後の記者会見で、

日本銀行は、本日、消費者物価の前年比上昇率 2%の「物価安定の目標」を、2 年程度の期間を念頭に置いて、できるだけ早期に実現するため、「量的・質的金融緩和」を導入することを決定しました

まず、2%の「物価安定の目標」を、2 年程度の期間を念頭に置いて、できるだけ早期に実現することを明確にコミットし、そのための枠組みとして、操作目標を「マネタリーベース」とする新しい金融調節方式を導入しました。第 3 に、量的にみても、質的にみても、これまでとは全く次元の違う金融緩和を行うということです。まず、量の面では、先程申し上げたマネタリーベースでみると、2 年間で倍増することになります」

 と語った、いわゆる「2年で2倍で2%発言」(黒田バズーカ砲、異次元緩和発言)について、

 2014年10月28日(火)午前10時台の、参議院財政金融委員会で、

 「誤解があったとすれば、訂正しなければならない」と答弁しました。

 これは、民主党の大久保勉さんが、2年程度という期間が、「2015年度中」という表現に変わってきており、2015年度中とは、2016年(3月や)4月のことだから、すでに「2年間」という期間が変わっていると指摘したものです。投資銀行取締役出身の大久保さんは、「伝統的な日銀文学だ」と批判しました。

 岩田規久男副総裁や、雨宮理事らも黒田総裁と同席して答弁。岩田副総裁は「電車の時刻表のようにきちっとはできない」とも語りました。

 岩田さんは民間出身なので、あれですが、正副総裁がとても憔悴した表情のようにも見られました。

 今週も日銀金融政策決定会合を迎えます。

 言行不一致はいけませんが、アベノミクスの重大な歴史的局面を迎えているようです。

  もちろん、すべての責任は、自由民主党総裁、安倍晋三内閣総理大臣にあります。

 大久保質問は、エントリー投稿の午前11時時点でも現在続いています。散会後に、ビデオで見ることもできます。

(このエントリーは、速記なので、未定稿です。マーケット利益関係者は、内容はご自身でご確認いただければと思います。リツイート、シェアなどは筆者としてはOKです)
 

 



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