【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

参議院は3大政党時代に 委員長は自民党、公明党、民主党のみ みんなの党は委員長ポスト失う

2014年09月29日 12時53分38秒 | 第187臨時国会2014年地方創生国会

画像は参議院インターネット審議中継(http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php)からスクリーンショット。今国会から、パソコン、スマートフォン(スマホ)、タブレットすべてに対応しています。

【参議院本会議 2014年9月29日(月)】

 第187臨時会(第187回秋の臨時国会)が召集され、山崎正昭議長が中村剛事務総長をしたがえて議長席に座り、ギャベルを鳴らして、午前10時開議しました。

 常任委員長人事では、自民党、公明党、民主党の3大政党のほかに、前会ではみんなの党に第2種常任委員長の一つ「行政監視委員長」が割り振られていました。その後、国政選挙がないにも関わらず、第2野党以下は分裂し、「自滅」しました。このため、秋の臨時国会は、自民党、公明党、民主党の3大政党だけが、参議院で委員長を務めることになったようです。前会では、みんなの党の委員長が、同じ会派の理事が一人もいない状況で、大臣のお手洗いと思われる一時退席を把握しておらず、他の理事から怒鳴られるシーンがありました。多少のいじめもあったのでしょうが、それを含めて議会政治ですから、これから一年間の参議院はすべて委員長と同じ会派の理事が委員長の負担をサポートする格好となり、ていねいに議論ができそうです。

 召集に先立ち、山本香苗さんは、今月2014年9月3日(水)の第2次安倍第1次改造内閣で、厚生労働副大臣に就いており、参議院総務委員長でなくなったことが官報で告示されていました。

 委員長は全員が交代しました。

 第1種常任委員長は、

 内閣委員長が大島九州男さん(民主党)
 

 総務委員長が谷合正明さん(公明党)。

 法務委員長が魚住裕一郎さん(公明党)。

 外交防衛委員長が片山さつきさん(自民党)。

 財政金融委員長が古川俊治さん(自民党)。

 文教科学委員長が水落敏栄さん(自民党)。

 厚生労働委員長が丸川珠代さん(自民党)。

 農林水産委員長が山田俊男さん(自民党)。

 経済産業委員長が吉川沙織さん(民主党)
 

 国土交通委員長が広田一さん

 環境委員長が島尻亜伊子さん

 第2種常任委員長は

 国家基本政策委員長が小川勝也さん

 予算委員長が岸宏一さん

 決算委員長が小坂憲次さん

 行政監視委員長が松村祥史さん

 議院運営委員長が中川雅治さん

 

 懲罰委員長が芝博一さん。

 となりました。

 特別委員会は、前会と同じ7つが同じ員数で設置されました。なお、今国会中に「地方創生特別委員会」(仮称)というものが設置されるのではないかと見込まれています。

 各特別委は互選をし、

 災害対策特別委員長に秋野公造さん(公明党)。

 沖縄および北方問題特別委員長に風間直樹さん(民主党)。

 

 政治倫理の確立および選挙制度に関する特別委員長に牧山弘恵(牧山ひろえ)さん(民主党)。

 

 北朝鮮による拉致問題に関する特別委員長に

 ODA特別委員長に山本順三さん(自民党)

 消費者問題に関する特別委員長に佐藤ゆかり(自民党)。

 ここは、何度も書いている通り、みんなの党が委員長を持っていながら、理事はいない状態で、大臣のお手洗い退席を把握していなかったと怒鳴られるなど、少数会派の悲哀を示していました。まあ、議会政治ですから、「理由あるいじめ」は活力です。これが今国会から、自民党になりました。

 東日本大震災復興特別委員長に桜井充さん(民主党)。

 原子力問題に関する調査特別委員長に西田昌司さん(自民党)。

 調査会では、

 国の統治機構に関する調査会長に山崎力さん。

 デフレ問題に関する調査会は開かれませんでしたから、鴻池祥肇さんが続投するようです。

 審査会では、

 憲法審査会長に柳本卓治さん。

 がそれぞれ就任しました。

 私自身、政権交代ある二大政党政治をずっと希求してきましたから、自民党・公明党、民主党の3大政党だけの委員長配置になったのはうれしいことです。

 政権交代ある二大政党政治における二院制について、参議院は歴史的局面を迎えています。平成元年の、土井たか子委員長率いる日本社会党の大勝と宇野内閣の退陣以来、参議院では、一つの会派が過半数を持ったことが一度もありません。平成において、最大野党は、1992年の土井社会党、1995年の海部新進党、2004年の岡田民主党、2007年の小沢民主党と4度改選第1党になっています(海部

 これからの1年間しっかりと参議院を見続けていきたいと考えます。 



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