【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「金と恐怖とポストで縛る小沢的手法にかなわない」馬淵澄夫さんが花斉会退会届

2009年06月02日 08時06分39秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ
 2日付日経新聞2面の企画記事「ステーツマン考」は、馬淵澄夫さん(奈良1区)が5月16日の代表選後の月曜日(18日)に、党内グループ「花斉会」会長の野田佳彦・幹事長代理(千葉4区)に退会届を提出していたと報じました。

 記事では、馬淵さんは「いったい何のための花斉会か。ただの囲い込みなら、

金と恐怖とポストで縛る小沢的手法

にかなうはずがない


 との趣旨の発言をした、と伝えています。

 ちょっとこの記事だけでは、退会の理由が分かりません。鳩山・小沢・輿石陣営は若手や参院議員を部屋に閉じこめるなど徹底的な締め付けを行いました。これとたたかった岡田陣営の戦い方に何らかの不満があったか、ないしは野田会長の不出馬に不満を持ったのか、5月12日の役員会・常幹で野田広報委員長(当時)が小沢一郎代表(当時)に怒鳴られて黙ってしまったことに不満を持ったのか・・・

 けさ発売の週刊朝日2009年6月12日号では、馬淵さんは、代表選について「工夫はしてきたけど、個人的には世論とかけ離れて永田町の論理で代表選を行ってしまった反省があります。月曜日に辞任して土曜日に投票という日程は短すぎた。議員一人ひとりが責任と覚悟を持って世論とのギャップを埋める努力をしなければならない」(122頁)と語っています。

 馬淵さんは当選2回。奈良1区では順調に前哨戦を戦っています。昨年10月の民主党調査では推定得票率は56・6%で対抗馬を17・0ポイントリードしています。同月の自民党調査では49・20%で27・13ポイントリードしています。ただし、自民党の対抗馬は市長選出馬に逃げましたので、数字は変化していると思います。

 このように小選挙区で優勢な現職衆院議員ほど岡田さんに投票していますので、いずれは党内の過半数になるでしょう。


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