【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

◎「嘉手納統合案」は「15年後に国外移転」 報道ステーション報じる

2009年11月06日 00時18分56秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 沖縄本島の辺野古沖の埋め立てに着手せず、米海兵隊「普天間基地」を米空軍「嘉手納基地」に統合させるという岡田克也外相の「私案」が、「15年間の暫定的な使用を経て、米グアム・本国に移転する」という案だった可能性が高まりました。5日夜放送のテレ朝「報道ステーション」が、10月の長島昭久防衛大臣政務官が訪米した際に国防総省に示した可能性が高いとしました。

 

 統合案のペーパーも放送され、沖縄県の宮城篤実・嘉手納町長も国民新党の下地幹郎さん(沖縄1区)から同様のプランの説明を受けていることを明かしました。

 

 この放送に先立ち、岡田外相はカート・キャンベル国務次官補と5日午後、外務省内で会談し、12日からのオバマ大統領来日では、結論を出さないことに合意。とはいえ、来年の日米同盟50年(2010年)に向けて、「できるだけ早期に解決したい」(岡田外相)との認識で一致しました。

 民主党は総選挙マニフェストで、「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」と公約していますが、県外・国外移設は盛り込んでいません。

 沖縄本島では、普天間は都会、嘉手納は田舎に位置します。都会の普天間をしめたうえで、15年間嘉手納に統合し、グアムなど国外に移設した場合、沖縄の負担は軽減します。国内政治としては、普天間基地の民間地権者や、基地で働く日本人労働者には配慮が必要です。

 ひとつ余計なことを書きます。報ステは岡田外相の父が創業し、兄が社長を務める「イオン」がスポンサーのひとつです。それゆえか、岡田さんを支えようという姿勢が時折、見受けられます。しかし、それとこれとはまったく別。岡田さんが沖縄の心の原点に立って、頑ななまでに「公」のために身を捧げる、それが「私」の世界である小売業における偉大すぎる父への反発力であることは想像に難くない。岡田さんはあくまでも「公」のために身を捧げようとしている、その政治家としての姿は、周辺自治体の住民の方にも通じると思います。信なくば立たず、外交とは人です、政治とは人です。

 岡田が決めたらどこまでも。僕もまっすぐに、ひたむきに岡田さんについていきます。

普天間:「できるだけ早期に解決」外相が米国務次官補に - 毎日jp(毎日新聞)

 岡田克也外相は5日、米国のキャンベル国務次官補と外務省で会談した。懸案となっている米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題については12、13日のオバマ米大統領の来日時には結論を出さない鳩山政権の方針を伝えたうえで「できるだけ早期に解決したい」と述べた。キャンベル氏は「日米関係は普天間問題だけではない」と応じ、大統領からの「来週の訪日を大いに楽しみにしている」とのメッセージを外相に伝えた。

 岡田外相が計画していた訪米が中止になったこともあり、事実上、大統領来日前の最後の調整となった。アフガニスタン支援や北朝鮮の核問題、地球温暖化や核廃絶などの問題での連携なども日米首脳会談で取り上げることを確認した。

 キャンベル氏は会談後、記者団に「来年の(日米安保改定)50周年に向け、新しい分野についても一緒にやっていきたい。日米はとてもいい協力を築いている」と強調した。【高山祐】



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