【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【守屋喚問②】ぼくの感想 散文詩で

2007年11月16日 12時53分11秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

(写真は参院公式ウェブ)

【国会傍聴記 参院外交防衛委 守屋証人 感想編】

 民主党はよくやった。「国会傍聴記by下町の太陽」で紹介していた浅尾慶一郎筆頭理事(民主党ネクスト防衛相)は徹底的に調べていた。他の委員との連携も上手かった。ディベート術は西海岸スタンフォードで身に付けたの?
 「知らないで知っているフリ」がうまい大臣は数多いが、「知っていて知らないフリ」する大臣(ネクスト防衛相)の方がはるかにかっこいい。証人が「賭けゴルフ」を認めたので、「賭け麻雀については武士の情け」で聞かなかった。
 北澤俊美委員長の質問もチーム浅尾と情報を共有していたようだ。とはいえ、委員長として中立公平という分は十分わきまえていた。ねじれ国会にベテラン健在。

 自民党の山本一太さんもよくやった。こっちは東海岸ジョージタウン。
 額賀、久間は平成研。山本さんは清和会ということは今日は言わない。与党としてあれだけ踏み込んだのは立派。

 山本さんが政府に入っていた時を除き、ずっと外交防衛委員会にいる浅尾、山本コンビ。党派を超えた大ヒット連発はその延長線上。

 今日の勝利は、民主党でも、自民党でもなく、参院であり、外交防衛委だと思う。

 政治家の名前を言いよどむ守屋証人。
 感極まって涙ぐむ守屋さん。
 代替滑走路の「V字案」「L字案」を人差し指でとんぼを指さすこどのもようにいきいきと話す守屋さん。本当に沖縄が好きだったんだなあ。

 次女の留学費用はすべて自分のお金だと強調した。衆院議員だったおやじさんが六十歳を超えて出来たこどもが守屋武昌さん。だったら「仙台の山」以外にあまり父の思い出がないのかもしれない。守屋さんにとって、家族というものは特別な意味を持っていたのだろう。そこにつけ込まれる隙があったのだと思う。守屋さんのこれからの人生で同じようにスポットライトを浴びることはもうないであろう。でも、言うべきことは言ったと思う。

 巨悪は他にいる。

 僕は確信を持った。久間初代防衛大臣(長崎2区)の証人喚問を求めたい。まだまだ疑惑解明は端緒についたばかりだ。今日の議事録は防衛利権をめぐる課題の目録に過ぎない。真相解明は特捜部に任せて、目録を少しずつ章分けして行って欲しい。

 昨日の日本より、ちょっといい日本になった気がした。平成19年11月15日午後3時29分。散会した参院第一委員会室の一般傍聴人席で僕は思った。ちょっと空しかったけど。

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