【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

菅直人総理が「前に進む」と決断!イカダを押すのは白髪交じりのシンドバッド

2010年08月31日 18時56分43秒 | 第175臨時国会(2010年7月)ねじれ

[写真]左上から時計回りに、渡部恒三さん、菅直人さん、石井一さん、岡田克也さん(朝日ニュースターからキャプチャー)、北澤俊美さん

 民主党代表で総理の菅直人さんは31日夕、民主党本部で、元代表・小沢一郎さんと会談し、話し合いによる候補者一本化を断念しました。その後、菅さんは憲政記念館に場所を移し、立候補を表明する記者会見をしました。小沢さんの与党党首選出馬は衆議院議員勤続41年目で初めて。

 代表選はあす(9月1日)告示され、菅さんと小沢さんの一騎打ちになる公算。代表選出は14日(火)になります。菅首相は、円高・デフレ・雇用対策など公務を優先させながら、立ち合い演説会などで、開かれた熟議の政治、クリーンな民主党、政調などと連携しながらマニフェスト修正路線をとるなど「民主党らしさ」を訴えていく方針とみられます。

 これに先立ち、菅さんは衆議院第1議員会館の自室に、支援議員を呼び、立候補の意思や、鳩山由紀夫さんからあっせんされた「トロイカ体制への回帰」の誘いを拒否することなどを伝えたものとみられます。

 私がうれしかったこと。そして、ぜひこれはどっちを応援する方にも知って欲しいこと。

 政権交代可能な二大政党デモクラシーをめざし、小選挙区制導入を訴えて、巨艦・自民党から、1993年6月18日、「イカダに乗って船を出た」(ピンさん)新生党の仲間が多く集まったことです。

 MSN産経によると、菅さんの部屋には、元衆議院副議長の渡部恒三さん、民主党副代表の石井一(ピン)さん、外相の岡田克也さん防衛相の北澤俊美さんらが集いました。

 このうち、ピンさんと岡田さんは、自民党竹下派→自民党羽田派→新生党→新進党→(略)→民主党とまったく同じ党籍を歩んでいます。俊美さんは、新進党党首選で小沢氏に羽田孜さんが敗れた後、太陽党を結成し、その後、ピン・岡田さんらと合流しています。恒三さんは新進党から党籍離脱して、衆議院副議長になっているさいちゅうに、新進党が解党されてしまい、「帰る家をなくし」ましたが、第2次民主党に合流しました。

 このように小沢氏とともに新生党を結党し、新進党へと歩んだメンバーが社民連→さきがけ→民主党という異次元の船でやってきた菅直人さんを応援していることを知って欲しい。その背景とか狙いとか思惑とか、そういうのはいいですから。とにかく、その事実だけとらえてください。

 このほか、新生党結党メンバーは、衆議院に羽田孜さんら、参議院に前田武志さんがいますが、このメンバーは「政権戦略研究会(羽田グループ)」として俊美さんが代表していると考えて良いと思います。

 そして、もう一人、衆議院に元財務相の藤井裕久センセイがいますが、藤井先生は新進党解党後に自由党に行ってしまいました。またこれはよくある勘違いですが、山岡賢次さんは、新生党結党メンバーではなく、逆に新生党が離党した直後の第40回衆院選で自民党公認で当選(参院から院替え)しています。

 ですから、新生党から、第二次民主党結党大会に出席した人は、全員、菅直人さんを支持しています。現段階で、羽田さんと前田さんの意思は確認していませんが、まず間違いないと思います。

 この新生党、新進党結党メンバーが菅陣営、つまり小沢さんの対抗馬に連なっていることの意味・・・はいいですから、とにかく、その事実だけアタマに入れて頂きたい。

 政治の世界に入ってから、一生の友達はできません。実際、このメンバーの半数は、昨年5月の代表選では岡田さんの対抗馬に投票していました。しかし、与党になり、経世会→新生党の栄光、そして新進党の挫折を味わった長い政治キャリアを持った彼らには一つの信念があるようです。国民の世論の風を帆に受けて前進する「菅・民主党丸」を後押しする、白髪交じりのシンドバッドたち。

 各々の政治生命ももうそんなに長くはありません。そろそろ寄港地が見えてきました。「自立と共生」の新生党。政権交代で満足せず、政権交代ある二大政党デモクラシーをこの国に根付かせるために。最後の戦いをしっかりきっちり仕上げましょう。あの日と同じ澄んだ瞳で。

 当ブログは、菅直人さんの民主党代表再選、そして、もちろん内閣総理大臣の続投を応援します。さあこれが最後の戦いです。その先は、2~3年間の長期安定政権でじっくりと世直しです。いよいよ、天下分け目の関ヶ原。日本の未来のために、菅民主党の必勝を期して、
 ガンバロー!
 ガンバロー!
 ガンバロー!
  (*^_^*)

【民主党代表選】首相の元に“主戦派”続々集結 岡田 前原 蓮舫… - MSN産経ニュース

 菅直人首相は31日午後、衆院第1議員会館の個人事務所で、9月1日告示の民主党代表選への対応をめぐり、菅陣営の主な閣僚、議員と協議を始めた。小沢一郎前幹事長との会談について、陣営の意思統一を図ろうとしているものとみられる。

 主な出席者は次の通り。

 枝野幸男幹事長▽阿久津幸彦首相補佐官▽渡部恒三元衆院副議長▽岡田克也外相▽長妻昭厚生労働相▽蓮舫行政刷新担当相▽安住淳選挙対策委員長▽鉢呂吉雄元選対委員長▽北沢俊美防衛相▽寺田学首相補佐官▽石井一副代表▽岡崎トミ子参院議員▽土肥隆一党代議士会長▽前原誠司国土交通相▽野田佳彦財務相▽玄葉光一郎公務員制度改革担当相(党政調会長)


tag 新進党を解党した小沢一郎を歴史法廷の断頭台に送ろう。



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