【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

2015年9月27日(日)まで95日間延長 第189回通常国会 安倍米「今夏成就」演説を国内実施へ

2015年06月22日 20時28分26秒 | 第189回通常国会2015年安保国会

[写真]某年9月の首相官邸、筆者(宮崎信行)撮影。

【平成27年2015年6月22日(月)衆議院本会議】

 第189常会(第189回通常国会)の会期を、

 9月27日(日)まで95日間延長することを、賛成多数で議決しました。

 当初は1月26日(月)から6月24日(水)まででした。

 4月29日の米議会演説「日本はいま、安保法制の充実に取り組んでいます。実現のあかつき、日本は、危機の程度に応じ、切れ目のない対応が、はるかによくできるようになります。この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう。戦後、初めての大改革です。

この夏までに、成就させます

 という米議会公約の国内実施が目的とみられます。 


 国会法第12条は、「会期の延長は、常会にあつては一回、特別会及び臨時会にあつては二回を超えてはならない。」 とあります。

 これは、1958年改正国会法(第28回国会衆法18号、昭和33年法律65号)で「1回まで」に制限されたもので、第1次岸信介内閣のときに、全会一致で成立しました。前身の内閣から、衆議院、参議院の議院運営委員会の小委員会でまとめてきたものですが、「会期延長1回まで」という法律を最大に活用して、95日間の延長、合計の会期245日間としました。

 1958年改正国会法施行後、「95日間延長」は最大で、第2次田中角栄内閣の特別国会280日間につぐ会期幅になります。(国会会期一覧) 

 これにより、労働者派遣法改正案(189閣法43号)、安保法制2法案(189閣法72号189閣法73号)、労働基準法改正案(189閣法69号)、刑事訴訟法改正案(189閣法42号)、民法改正案(189閣法63号・4189閣法64号)などの成立の可能性が高まってきました。

 野党は日程闘争による審議未了廃案が難しくなり、作戦の立て直しが急務となりました。

 ◇

 現時点では、まだ参議院本会議は開かれていませんが、国会法の規定により、衆議院の議決が国会の議決になります。

以上。 



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