【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【法案】競馬法改正案を、第195回特別国会に提出、附則第8条の財政特例措置条項を5年延長へ

2017年11月07日 20時20分09秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]農林水産省、東京都千代田区霞が関、2015年7月、宮崎信行撮影。

 農林水産省は、開会中の、第195回特別国会に、「競馬法改正案」を提出する方針を固めました。

 第195回特別国会は、2017年10月の第48回衆院選を受けて、第4次安倍内閣を指名した後、現在開会中です。

 競馬法の附則第8条の規定が

 「平成17年度(2005年度)から平成29年度(今2017年度)まで」になっており、

 これを、5年間延長して、

 「2022年度(改元後の新元号4年)まで」とするのが改正法案の柱。

 「平成29年度まで」の期限付き「サンセット条項(一定の期間が過ぎたら、その条項は日没のように効力を失う法律の条項)」は、附則第7条と、附則第8条があります。このうち、附則第7条は、そのままサンセット(失効)させ、附則第8条のみ、5年間延長する内容。

 現行の競馬法附則第8条の条文は次の通り。

[政府のデータベースから抜粋引用はじめ]

競馬法

(昭和二十三年法律第百五十八号)
施行日: 基準日時点
最終更新: 平成二十九年六月二日公布(平成二十九年法律第四十五号)改正

(中略)


(協会の行う業務に必要な資金の確保)

第八条 協会は、平成十七年度から平成二十九年度までに限り、第二十三条の四十二の規定にかかわらず、第二十三条の三十六第一項第六号及び第八号に掲げる業務並びにこれらに附帯する業務に必要な経費の財源に充てるため、農林水産大臣の承認を受けた金額を畜産振興勘定から競馬活性化勘定に繰り入れることができる。
2 日本中央競馬会は、平成十七事業年度から平成二十九事業年度までに限り、日本中央競馬会法第二十九条の二第五項の規定にかかわらず、協会が行う次に掲げる業務に必要な経費の財源に充てるため、同条第一項の特別振興資金からそれぞれ農林水産大臣の定める金額を協会に交付するものとする。
一 第二十三条の三十六第一項第六号及び第八号に掲げる業務
二 競走馬生産振興業務(地方競馬の事業からの撤退、認定競馬活性化計画の実施その他の地方競馬をめぐる情勢の変化に対応して行う競走馬の生産の振興に資するための事業につきその経費を補助する業務をいう。次条において同じ。)


[政府データベースから抜粋引用おわり]




 自民党の国会対策委員長は、農林水産大臣経験者で農林族の、森山裕さん。衆参の農林水産委員会は、前の任期中に、TPP対決案件が特別委員会に移されたこともあり、波静かな運営が続いてきました。今の任期でも、競馬法改正案そのものは、スムーズに処理されるかもしれません。

 先の解散の数カ月前からくすぶり続ける、内閣府・文部科学省・農林水産省にまたがる「加計学園、今治獣医学部特区」問題が横に展開してくることが考えられます。特別国会なので、国会日程そのものが、ハマりきらずに、来年の通常国会に持ち越されることはありそう。ですが、競馬法改正案が日切れ法案として今年度中に成立することはかたいとみられます。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

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[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki 


【国会】ありませんでした

2017年11月07日 16時38分04秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

【衆議院平成29年11月7日(火)】

 審議はありませんでした。


 なお、先週、情報監視審査会が開かれ、会長を互選。前の任期と同じく、元防衛庁長官の、自民党・額賀福志郎さんが選ばれました。

 先週、政治倫理審査会が開かれ、自民党の逢沢一郎(あいさわいちろう)さんが会長になりました。

【参議院同日】

 ありませんでした。

以上。