goo blog サービス終了のお知らせ 

宮崎信行の国会傍聴記 ニュースサイト

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

大川原化工機のえん罪事案で、警視庁公安部・地検を責める報道が中心なのに、経産省が2日前に謝罪に訪れたのは、当ニュースサイトの論陣が最大の要因だったことが判明 関係者話す

2025年07月31日 11時18分58秒 | マスコミ批評
[写真]ミツトヨ事件の経由地となったマレーシアを訪れた宮崎信行。

 「大川原化工機の事案」をめぐり、先月20日、鎌田警視副総監(平成4年警察庁・東大法)と森・東京地検公安部長が謝罪しましたが、それより以前の先月18日に、経済産業省の福永貿易経済安全保障局長(平成3年経済産業省、東大経済)が横浜市の大川原化工機を訪れ、大川原社長に面談していたことが明らかになっています。

 この動きのきっかけが、当ニュースサイトの論陣が最大の要因だったことが、関係者の話で分かりました。

 国家賠償請求は、「東京都(警視庁公安部)及び国(東京地検)」が被告でした。何度か傍聴取材した筆者は、原告の大川原社長らや高田弁護士が「証人尋問に出頭してくれた経産省さんありがとうございます」という構図で勝訴したことに気づいていました。

 ところが、経産省は警視庁公安部の求めで省内の会議室で開いた会合で「殺菌と滅菌の違いについてウィキペディアのコピーを渡した」ことが分かっています。さらに相手がおまわりさんである緊張感による言葉の綾から、「上位規範であるオーストラリア・グループの事務局に規制を強化できないか掛け合う」という趣旨の発言をしたことが分かっています。経産省設置法は「対外経済関係の円滑な発展を中心とする経済及び産業の発展」を掲げていますが、オーストラリア・グループの規制を強化した場合は、日本やドイツなどの化学機械メーカーが米英などのそれと比べて、競争力を下げることにつながると予想されますので、設置根拠にそむくような発言です。

 また審査について丸投げに近いかたちで業務を行う「一般財団法人安全保障貿易情報センター」が「リスト規制」について問い合わせに即答できないことや、リスト規制の理解力があいまいなまま「キャッチオール規制」への転換を模索していることから、そもそも経産省の失策だとの論陣を、当ニュースサイトは張っていました。一方、元共同通信社会部の青木理記者や、NHKスペシャル制作班は、警視庁公安部関係者との人脈や、警視庁や東京地検の担当者が長官・検事総長コースに乗っているとの見方からの報道が中心でした。

 国会審議では、内閣委員会で国家公安委員長に対して検証するよう求める野党議員の質疑がありましたが、先月4日の衆議院経済委員会で、岡田克也衆議院議員(昭和51年通商商業省)が初めて経産省の大臣や福永局長らに、第三者委員会の設置と社長らへの謝罪を求める観点から国家審議を行いました。

 これについて、えん罪のきっかけとなった曖昧な省令解釈、日本経済の発展の足を引っ張る結果となったこと、JICAの出向職員の「充て職」のような課長ポストにするなどの機構・人事の問題などで、省内の士気をそぎ、立て直しを幹部が急いでいるともみられます。

 経産省は省令改正を進めるとしていますが、工作機械・化学機械の所有権移転管理は「東芝機械ココム違反事件」のようにアメリカから日本への経済的締め付けの要素があるとの認識を共有することが求められます。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暫定税率廃止確実も「8野党政調」れいわ大石さん「即成立でないので合意しない」「悪どい野党やね」と立ち上げ直後から「茶番」、参議院は「令欠席だと、自公が1議席だけ過半数」

2025年07月30日 18時17分54秒 | 第218回臨時国会
[写真]れいわ新選組の大石あき子共同代表兼政審会長(右)先月23日、中央線「中野駅」北口で、宮崎信行撮影。

 「自公立維国共」6与野党国対委員長会談が開かれ、ガソリン税(揮発油税)旧暫定税率廃止法案を、次の第218回臨時国会で「協議の場」を設け、「11月1日」を含む年内に施行することで合意しました。6名がきょう2025ン円7月30日付の合意文に署名しました。衆参とも過半数を超えるため、成立は確実になりました。

 先週金曜日に立ち上がった「8野党政調」が前日朝、法案に合意していました。ところが、れいわ新選組の大石あき子政審会長(共同代表)が報道後に「悪どい野党やね」と「X」で批判。第218回国会で成立させるべきだと主張しました。

 シミュレーションとして、自公が反対し、野党が賛成する法案を参議院本会議で採決した場合に、れいわが姿勢に反発して欠席戦術に出た場合は、1票差で自公が上回ります。

 大石さんの書き込みは、240万表示を超えています。が、大石さんは8野党(+立憲の城井崇政調代理)9名の出席者について、「沖縄の風」の伊波洋一・参議院国対委員長を誤認。これは、政党要件を満たす「社民党」副党首で共同会派「立憲・無所属」の新垣邦男・衆議院議員のことでした。大石さんと新垣さんは同期当選になります。が、大石さんは、屋良朝博議員でしたと訂正。屋良さんは立憲の党員・会派員です。240万表示を過ぎても、指摘がないようです。

 8野党政調・9議員は、まず自己紹介から始めたり、委員長の机上にある委員部作成の政府参考人一覧表のようなものをつくったりするところから始めないといけないかもしれません。8野党は、立憲民主党、維新の会、国民民主党、れいわ新選組、共産党、参政党、日本保守党、社民党になります。

 重徳和彦政調会長に先週金曜日に「有志の会は後から参加するのか」と質問したら、当選5回の幹部ながら、ちょっと嫌そうな表情が顔に出てしまっていました。会長を兼ねる「直諫の会」では野間健さんが退会して、「一清会」事務局長に専念することを決めるなど足元が揺らいでおり、正念場の一年間になるかもしれません。

 参議院自民党特別総会は、消費税減税を強行に主張してきた松山政司さんが会長になりました。その他の人事はこれからのようです。松山さんは5期、66歳で、福岡県・日本のJC青年会議所理事長を経験しており、麻生太郎さんと比較的近いとされています。

このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2025年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「8野党政調」はガソリン「11月1日施行」で合意、「1日召集」詔書公布済み、玉木会見「178万円の壁」で現行法の「160万円控除で所得制限あり」解除から交渉開始か「宮澤洋一氏」の名は出さず嫌悪感か

2025年07月29日 18時30分15秒 | 第218回臨時国会
[写真]8野党政調=撮影日は先週金曜日(25日)、立維国と、城井崇立憲政調代理と、令共参保と、社民(立憲と共同会派)、宮崎信行撮影。

 激動です。

 まず朝10時から衆参議運理事会があり、第218回臨時国会は令和7年2025年8月1日(金)に召集されると伝達され、既に官報に載りました。

 「8野党政調」が朝8時から開かれ、「ガソリン税(揮発油税)旧暫定税率廃止法案」は「11月1日施行」として、共同再提出(れいわ新選組は今回から)する方針を決定しました。消費税と違い、ガソリン税は酒税と同じ「蔵出し課税」でガソリンスタンドは仕入れの時点で税金を払っているため、零細にも配慮して後ずらしになりました。参議院本会議でほんのわずかな差で否決される危険性も残っています。このため、与野党国対委員長は次の次の第219回臨時国会での自公も含めた成立もギリギリまで考慮します。

 参議院では議運の調整が進み、参議院副議長が交代し、福山哲郎さん(5期)を当選させる方向が固まりました。

 衆議院では、先の第217回通常国会の最終盤で自民党議員が解任された財務金融委員長を、与党に返してほしいとせがみました。

 自民党は閉会中定例火曜日の役員会を開き、両院議院総会の開催と「参議院議員総括委員会」の設置を固めました。但し、「総裁選前倒し規定」の署名は選管委員長に提出しますから、総会とは関係ありません。火曜朝定例の「2幹2国」を開き、森山裕、西田実仁のザイム真理教2幹事長が集まり、「2万円の給付」をすることで押し切るはらを決めました。

 野党は「石破首相のままが衆院選で戦いやすい」「政治空白をつくらないために続投することが政治空白ではないか」との見方はありますが、そこまで深くは考えていません。ガソリン税の8党協議は進みました。後は内閣の様子見というところです。むしろ「中曽根局長、笹川副大臣ってみんな世襲じゃないか」との自民党全体の見え方に関する違和感が浮上しました。笹川副大臣は、「おばあさん」は違う人で県議時代から違う選挙区の地盤を涵養して連続当選しています。

[写真]中曽根青年局長と、笹川副大臣、各々2024年8月、2021年9月、宮崎信行撮影。

 党派を問わずすべての惜敗者にお見舞い申し上げます。ただ一つだけニュースがあり、三重選挙区で田村憲久・自民党社会保障調査会長が裏金議員を擁護しようと「自民党本部に返金した」と謎の応援演説をしていたことが分かりました。清和政策研究会から受け取ったお金を「自民党本部」に返金するのはつじつまがあわず、仮に支部長に再任されたら環流されることになります。役回りとして、来年11月の公開で自民党本部または国民政治協会の収支報告書を私が調べないといけない役回りとなりました。疑惑はさらに深まりました。

[写真]「候補者の清和会裏金は自民党本部に返金した」という趣旨の謎の演説をした田村憲久・自民党社会保障調査会長(右)、2021年9月、宮崎信行撮影。

 国民民主党のYouTubeチャンネルは、意外にも、「立花孝志」「たまきチャンネル」「さとうさおり都議」「れいわ新選組公式」よりも登録者数は少ないのですが、組織もあってか、ライブ配信の同時接続数が多いです。また、切り抜き動画の映像倉庫となっています。なお、実は、立憲民主党にも切り抜き動画用の映像倉庫があり「りっけんパートナーズ」には共有されています。

 同接が多すぎて、やや敬遠していたのですが、年内の玉木首相もありえるのえ、こびを売りに定例記者会見に行ってきました。


[写真]定例記者会見に臨む、玉木雄一郎国民民主党代表、きょう2025年7月29日、宮崎信行撮影。

 所得税法は基礎及び給与所得控除を「103万円」として、先の通常国会で自公政府が「123万円」とし、自公国再修正を経て「160万円」となっています。このことについて、玉木さんは演説で「103万円の壁から178万円の壁へ」と過去と現在と未来を融合させた表現をして、衆参連勝しました。但し、「自公国税調」では、「ザイム真理教のラスボス」とも呼ばれる宮澤洋一税調会長の不誠実な対応に、国民民主党側が起こって枠組みは破綻しました。今後の展開について、玉木さんに聞きました。

 玉木さんは「これは野党の皆さんのみならず、与党でも、公明党さんは控除額のさらなる引き上げについては選挙のマニフェストの中にも書いていたと思いますので、公明党さんにも働きかけをしていきたいなと。一つやるのはシンプルなのはですね、160万円まで年収200万円以下については、160万円までの控除額引き上げてますから、これを所得制限なくですね、あの全ての階層でやるというのは一つだと思います。、もう絶対後世の世代に禍根を残すのは、複雑な所得制限を入れていくのはやめた方がいいのでシンプルに、所得制限なく。基礎控除を上げるっていうところをまずはやるというのは一つかな。結果として中間層に対しても還元額が大きくなるんですね。こういったことをぜひ、野党か、あるいは一部公明党さん自民党さんも協力いただけるんであればやりたい」と語りました。

 但し「公国」では過半数には遠く及びませんから、よほど玉木さんや古川さんは宮澤さんの態度に腹に据えかねているとみられます。この改正案は、連合東京組合員など現役給与所得上位中間層で減税額が多くなりますので、支持層が違う立維令共参の野党間での合意は難航するでしょう。が、所得制限は「令和7から8年度までの暫定措置」となっていますので、政治は必ず見直しを迫られることになります。このタイミングで、国民民主党を軸とした所得税減税をめぐる世論は強まるばかりだと予想されますので、緊縮派の出る幕はなくなると考えられます。

 官邸では、閣議や月例経済報告関係閣僚会議なども開かれました。

 衆参予算委は、8月4日(月)と5日(火)に集中審議「日米関税交渉」を行う方向で決まっています。関税交渉経験者は各党に多いのですが、質疑者は現時点では分かりません。


[写真]都議選、参院選と続いた直後でも、酷暑をものともせず取材する筆者、きょう。

このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2025年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「自民党しかない」と国民の選択肢を奪う洗脳を続けた同党「第29代総裁が第104代首相になるとは限らない」有事を理解しない阿呆も多い中、佐藤正久議員(今日まで)は「私は裏金ではない」と怒り

2025年07月28日 18時12分55秒 | 自民党
[写真]「景気回復この道しかない」というお得意の自民党以外の選択肢を奪う洗脳を示した懸垂幕、今から11年前の2014年12月17日(第47回衆院選での自民勝利直後)、宮崎信行撮影。

 とにかく、1971年の金地金との交換禁止以降、日本銀行券は壮大な新興宗教であり、事業継続原則と土地が取得原価で変化しない企業会計のもと、お金周りの嘘は、人の人生より長く続きます。お金は人の命より大事だというと反発するでしょうが、田畑は人の寿命よりも大事だといえば納得すると思います。平成研究会に属していた佐藤正久さんがワイドショーで声を荒げていましたが、裏金(派閥パー兼キックバック不記載)と闇金(政策活動費)をもらっていないのに矢面に立たされた47都道府県の地方議員が一番声を荒げたいところでしょう。

 自民党両院議院懇談会が、党本部8・9階ホールで開かれ、森山幹事長が来月中に「参院選総括委員会」のまとめをえて幹事長の進退を決めるとの発言をしました。2017年希望の党騒動直後は、辻元・野党第1党国対委員長に「ついては、与野党国対委員長会談をアレンジするために、自民国対から、野党第2党以下の国対に連絡してもいいか」と提案し、許諾を受けてから始まった、この8年間の自民・立憲国対。「自公国」「自公維」「自公立」のどの枠組みでも衆参過半数に届くことは変わりありませんが、ハプニングが発生するリスクも高まりそうです。野党党首たちも午後6時に前後して、ぶら下がり記者会見で、自民党の行方にコメントします。

 報道によると、山東昭子・元参議院議長の落選であすから「入閣ブランク32年」と最長になる船田元さんらが昔の友情もあってか続投を支持したようです。

【経済財政諮問会議 きょう令和7年2025年7月28日(月)】
 官邸では経済財政諮問会議が開かれ、議員として新・経団連会長の筒井日本生命社長らが出席しました。消費税廃止・減税勢力が議席を増やしたことも念頭に置いたのか、「検討課題」として「長期金利の急上昇といった事態を招くことがないよう」「政府と日銀は密接に連携してマクロ経済運営に取り組む」ことが書き残されました。日銀が日中からもっと機動的にマーケットから国債を購入するということにつきます。

【衆参両院議院運営委員会】

 あす7月29日(火)午前10時から、衆参とも理事会が開かれます。さらに参では、あさって30日(水)午後2時から、しあさって31日(木)午後4時からも理事会が開かれる予定となっています。

●あすは午前10時半から玉木代表の定例記者会見。切り抜き動画でおなじみのこの会見をライブ配信する党公式YouTubeの登録者数は、立花孝志氏、たまきチャンネル、「減税党」を自称する千代田区のさとう都議、れいわ新選組公式よりも、かなり少ないです。立憲民主党はあすの常任幹事会はありません。野党はあす8時から「立維国政調」を開き、ガソリン税旧暫定税率廃止法案の細部を詰めます。これは、ガソリンは酒と同じく「蔵出し課税」といって出荷時に課税されているので、ガソリンスタンドはそれ含みで仕入れています。その在庫がある間に、税率が下がると、ガソリンスタンドが差額をかぶることになってしまうため、詰める必要があります。

このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2025年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神谷宗幣初見参「8与野党党首会談」と「野党8会派政調協議」がスタート

2025年07月25日 18時32分25秒 | 第218回臨時国会
[写真]「8与野党党首会談」に初参加した神谷宗幣参政党代表(左端、後頭部)ら、きょう令和7年2025年7月25日(金)、国会内常任委員長室で、10時過ぎ、宮崎信行撮影。

 朝10時から「8与野党党首会談(自公立維国令参共)」、11時半から「野党8党政調協議(立維国令参共保社)」、2時から「5野党国対(立維国令共)」、3時から「与野党国対(自立)」が次々と行われました。

 8与野党党首会談では異例なことがありました。記者団が入室したさいには既に石破総理大臣が話し始めてました。石破さんは一方的に「前回の党首会談で話した日米関税協議について進展があったのでご報告します」という趣旨のことを話していました。「総理大臣は自分一人だ」とのアピールです。机上にはペーパーが配布されていましたが、どういうことか神谷さんの机上にはなかったようです。神谷さんの姿は独立数年で多数の従業員をかかえた工務店社長が、商工会や業界団体の年次総会で、慣れなくて、観察しているという風情でした。

 月曜未明の記者会見で、私は野田佳彦さんに神谷さんと同じ部屋で党首会談をすることはあるのかと問い、野田さんは様々なレベルで協議したいとしていました。が、その週のうちに、野田代表にしろ、田村智子委員長にしろ、神谷代表と総理と同室の「自然な初顔合わせ」が実現しました。なお、昨秋からこの枠組みに加わった「れいわ新選組」は山本太郎代表ではなく大石あき子共同代表が出席しましたが、この日午後の記者会見は山本さんでなく大石さんが行うことが1日以上前から発表されていましたから、神谷さんをさけたことはないと思います。このような党首会談のお膳立てがスムーズに進んだのは、同席していない森山裕幹事長の野党ルートがあると考えられ、自民党内の石破総理おろしは石破・森山にくさびをうたないと早期実現しないかもしれません。

 この場では、日米関税15%が合意文書ができていないことが分かりました。野党は日米首脳会談での合意文書の調印、補正予算案の編成指示を求めました。石破さんは「辞めないよ」とひとことつぶやいたとの情報もあります。

[写真]石破首相がペーパーを配って始まった8与野党党首会談にのぞむ神谷宗幣さん、宮崎信行撮影=以下同。


[写真]石破首相、斉藤公明党代表。

[写真]右から玉木代表、田村委員長、大石共同代表、神谷代表。

[写真]右から野田代表、前原共同代表、玉木代表、田村委員長、大石共同代表。

[写真]8野党政調協議。出席者は左から、社民党副党首で「立憲・無所属」所属の新垣邦男さん、共産党の山添政策委員長(参院議員)、れいわの大石共同代表、維新の青柳政調会長、立憲の重徳政調会長、国民の浜口誠政調会長(参議院議員)、立憲の城井政調会長筆頭代理、参政党の鈴木敦国会対策委員長、日本保守党の島田洋一さん。

[写真]ブリーフィングをする立維国3党の政調会長。

[写真]新しい動きということで、野党政調では異例の多くの取材陣が訪れた。

 この後、11時半からは、「野党8党政調協議」が開かれました。衆参とも立憲と社民は共同会派ですが、参の社民党が切り崩されると、参の過半数が近くなり、社民党の動向も重要視されることになります。立憲民主党だけ、城井崇・政調会長筆頭代理も同席し、協議、ぶら下がりとも司会しました。ぶら下がりブリーフィングは、立維国の政調会長と城井代理の4人で行いました。

 重徳政調会長は冒頭挨拶で、「ガソリン廃止法案、年内できるだけ早く、施行できることを目指して、早期の法案の取りまとめ、提出を行う」と語りました。野田代表は開票センターで「10月1日」としましたが、「年内」という表現に弱まりました。ぶら下がりでは8党が「立憲、維新、国民にまず、作業はまかせてもらって、来週にもう一度集まって最後詰める」との段取りを示しました。8月1日召集当日に提出するかどうかは「国対もある」とだけ語りました。そして、協議体について、重徳さんは「(来年2026年6月までの)通常国会におきます様々な審議、法案においてのご意見についても、これから手がけていきます」と語りました。これは同時に、来年6月までの「自公維連立」「自公国連立」をさせないための牽制ですが、同席した維新の青柳仁士、国民の浜口誠両政調会長は、表情一つ変えずに聞き流しました。青柳さんは「社会保険料も協議したい」と付け加えました。

 重徳さんは、参議院の過半数を左右しかねない1議席の「チームみらい」の安野たかひろ党首にも今後、声をかけるとしました。安野党首はけさ掲載の朝日新聞インタビューで、石破首相からデジタル大臣としての入閣を打診されたら受けるかもしれないとの発言をしています。

 が、衆だけ4議席の有志の会への言及がありませんでしたので、私が重徳さんに質問しました。廃止法案で「共同提出をした。それから、賛成をしてくださったメンバーがこの法案を進めようということでやってきたメンバー」だとして、提出会派と、加わっていないが賛成したれいわ新選組のみが参加したとしました。来年の通常国会まで続ける意気込みの協議体の次回以降の話でも有志の会が出なかったので、更問いしたら「ですから、今日はその枠組みからスタートし、今後の政策について結束していくにあたっては有志の会のみなさまは欠かせない」と語りました。が、微妙な感じでした。有志は参でゼロ議席なので、多少影響力は弱まると思います。

 なお、参議院での今後の野党分断では、改憲勢力が伸びたこともあり、馬場伸幸衆議院議員と同じく、堺市議会自民党議員団出身(時期は重なっていない)の高木かおり参議院議員が「馬場さんとともに改憲発議をしたい」との理由で切り崩しの対象になることが予想されます。大阪選挙区の4議席のうち1議席ぐらいはいいという考えが党内にできるかもしれません。高木さんは2期目で9年間ですが、連日の新幹線通勤と全国の地方選挙の応援が中心で、院内で引き留められるほどの関係が深い議員は少ないと推測されます。 

 自民党では、両院議院総会を求める「3分の1」の署名が集まったことから、月曜日の有村治子両院議院総会長や森山幹事長らの判断が注目されます。但し、総裁選前倒しは、議員と県連の3分の2ですから、まだハードルは高いでしょう。

 参議院では参政党が委員長ポストを得ることになりました。公明党が第1種常任では総務委員長と法務委員長を持っており、どちらかを手放すかもしれません。半世紀を超えて、公明党が参議院法務委員長を独占する異常な歴史があり、公明党の代表も党本部も本当に自分たちでも理由が分からない状態になっています。半数が現職の参議院では、公明党が自ら手放すかたちになりますので、この動向も注目されます。

 また、自民党参議院議員会長に松山政司さんが無投票当選するはこびとなりました。

●週末から月曜日にかけて 自民の署名集め以外の各党はとくに大きな動きはないもよう。

このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2025年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする