岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

古民家の冬は厳しいです。

2023-12-26 09:41:41 | 岡山

岡山の自宅は、築90年の古民家です。

夏は暑く冬は寒い典型的な日本建築です。

もう40年以上改築改修をしていません。

雨漏りもありません。

木組みはしっかりしていてびくともしていません。

しかし、大気の「沸騰化」と言われる現在ではこの建物は暑さ寒さが外気温以上になります。

午前10時でもエアコンなしだと室温5度程度です。

これを10度まで上げます。そして切ります。

足元に200wの電熱器をオンにします。

昔、夏に軽井沢に行った時に地元の方に「夏は涼しくて作業が捗るのでは」とお聞きしたら、

「いやいや、寒い冬の方が人は働くものです。じっとしておれないですから」。

妙に納得しました。

10月に新潟に行きました。

良寛さんが20年間住んだと言われる国上山の五合庵に参拝しました。

豪雪といわれる新潟です。山中の一人暮らしは厳しい。

さらに冬の間、山里からの往来も閉ざされる五合庵で、

一人生き抜いてきた良寛さん。

厳しさゆえに春の訪れを万物とともに喜び合います。

現代の生活に慣れてしまっている心と身体。

せめて寒さを実感したいと思います。

そうすれば春の喜びを一層感じることでしょう。

 

お読みいただきありがとうございました。

ウクライナに平和を!

ガザを救え!

※見出し画像は、「パレスチナ人の血の涙」を描いている人々です。岡山駅西口。

 


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