岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

SHINJO について少しの時間考えてみる

2006-10-13 20:53:52 | スポーツ(身体に魅せられて)
新庄という人間について考えてみることも息抜きになるのではないか。
彼の強運が比較できるのは、小泉氏くらいではないか。
阪神にいた頃も目立っていたが、なにか窮屈そうだった。
伝統の○○というのは苦手だろう。
その男がフェラーリを売ってアメリカに渡ったのは、今からでは
理解できるが、当時新庄がアメリカで通用すると考えた人間は少ない。
レギュラーも無理ではないかと思っていた。
それも優勝候補のニューヨークの球団メッツである。
しかし彼は立派にレギュラーを勤め ワールドシリーズにまで出場した。
強運ではないか。もちろん運ばかりではないが。
さてメジャーで出番の少なくなった彼が目指したのは 古巣日本リーグで
ある。
そこでも彼は独特の勘で 落ち目とはいえ人気のセ・リーグではなく
パ・リーグ、それももっとも優勝に遠かった日ハムに入った。
最初に誘ってくれたからという、男気はほめなくては。
中央から遠く離れた北海道で 地域のスターを目指した。
天真爛漫に野球や野球以外を楽しんだ。
張さんに喝を入れられながら。
それから3年。なんと 日ハムがパリーグのトップになった。
25年優勝していないというから新庄がいた当時の阪神より弱いチームが。

あげまん ということばがあるが 男なら新庄がそうだ。
なんとも魅力的な男だ。
今後は政界入りとも言われるが、そんな所が適しているとは思わない。
新しい独自の世界を目指してほしい。
しかし とにかく あのショーマンシップは賞賛に値する。
野球選手とファンの形を明らかに変えた。
私も保守的なところがあって 野球選手は黙って野球で魅せろという
気持ちが強い。職人肌も大好きだ。
そう ゆえに小泉の刺客戦略は大嫌いだった。
保守反動といわれた綿貫氏らのほうがよほどシンパシーを感じた。

新庄のよさは へたな計算をしないことだ。
自分の思いを貫けば道を間違わないという自信があるのだろう。
その自信があるこそ、細く狭い道も軽々と進むことができるのだろう。
その爽快さが 万人にはないので 彼に 自らの思いを
乗せるのである。
そう、それがリアルスターなのだ。
ということで新庄を考えてみました。
でー、まさか政界デビューはないでしょうな。
それだけは勘弁してくださいよ。

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