岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『考える人・ルソー』 E・ファゲ著 高波秋 著

2009-12-23 22:01:17 | 
発行は、ジャンジャック書房 2009年7月 1680円。

何か不思議な本です。
まず、ルソー(1712~1778)について、私が知っているのは著書名ていど。
『エミール』は石井十次の愛読書でした。
もしかすると『社会契約論」の方が有名ですね。
しかし、この思想家の「人となり」はまったく知りません。

その上、この本の著者のE・ファゲ氏ももちろん知りません。
この本は、1912年にルソーの生誕200年記念に書かれたそうです。
パリ大学の教授とのこと。

で、なぜ今、翻訳されるのだろうかと。
訳者は、高波秋氏。
ペンネームでしょう。
東大大学院修了、元教員、現在文筆業とのこと。

高波氏が訳したり著したりしている本も紹介されていますが、タイトルだけで興味深いです。
『ベートーベン第九の心』
『歎異抄の新しい読み方』
『生活の質を高める思考術』
『本ものの幸福の、ありか』
『銀河鉄道と星の王子』

高波秋氏は、やはり女性でしょうね。

この本もなかなか面白いですね。

そして、最後に一言。
2012年はルソー生誕300年となります。
2年後にフォーカスされているのでしょうか。

表紙に魅かれて手に取った岩清水です。

※ジャンジャック書房というのも面白い。

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