日本の山岳では、八甲田山の陸軍部隊遭難がある。映画『八甲田山』にもなったのでご存じの方も多いかもしれない。
199名が死亡したと言われる。
大規模な遭難事故だ。
しかしこれは軍事訓練中のことで、いわゆる通常の山岳遭難とは性格が違う。
『聖職の碑』は、大正2年に木曽駒ヶ岳登山で遭難した小学生たちの映画だ。
11名が亡くなっている。
ともに原作は新田次郎。
10名規模の遭難は今までもあった。
1パーティの遭難でもその規模になりうるのだから。
今回の不幸な事故では、山頂にいた200~300人の内、約2割の方が亡くなった。
信じられないほどの死亡率であり規模だ。
遭難された方も全世代に広がっている。
いつもは中高年に山岳事故は偏っているといわれるが、今回はそのようなこともない。
御嶽山は比較的登りやすい100名山の山と言われているからか、夏山シーズンが終わったこの時期でもよく登られている。
普通3000m級の山は、7~8月にしか登らないものだ。
スキー場のロープウエーを利用して2000m以上まで登れるというのも近づきやすくしている要因だろう。
ちなみに私たちの山の会は、西にあたる岐阜県側の濁河温泉から登った(地図の上左側から登る)。
昼食時間には9合目までしか登ることができない。
これは登りがいのあるコースだけれど、関東の人びとからは遠い。
山頂で昼食を摂るとなると東側のロープウエー利用しかない。
名前が上がった方々は、やはり東日本の方が多いようだ。
連休の短い時間で登るにはこのコースとなる。
行楽シーズンのお昼という時間の火山爆発は「不幸中の不幸」と言わざるをえない
御嶽山といえば、なだらかな台形の山容ということで知られている。
優しい山だろうと勘違いされることが多い。
私もそうだったが、次の写真を見てほしい。
南側斜面だ。今回の噴火口にあたる。
山体崩壊も見られる。
登山コースからも見下ろすことができる。
とても恐ろしい場所だ。
この荒々しい山容は山頂に行くまで見えない。
この南側の山容をみれば、御嶽山の危険性を肌で感じるはずだ。
私も、「恐ろしい山だ」と初めて知った。
この写真と図では、山頂の奥あたりは写っていない。そこが噴火口だ。
10月2日現在、まだ行方不明の方がおられる。
広島の土砂災害も全貌が明らかになるまで長い時間がかかった。
今回も今だに全貌が見えない。
厳しい自然環境になったと思う。
合掌
199名が死亡したと言われる。
大規模な遭難事故だ。
しかしこれは軍事訓練中のことで、いわゆる通常の山岳遭難とは性格が違う。
『聖職の碑』は、大正2年に木曽駒ヶ岳登山で遭難した小学生たちの映画だ。
11名が亡くなっている。
ともに原作は新田次郎。
10名規模の遭難は今までもあった。
1パーティの遭難でもその規模になりうるのだから。
今回の不幸な事故では、山頂にいた200~300人の内、約2割の方が亡くなった。
信じられないほどの死亡率であり規模だ。
遭難された方も全世代に広がっている。
いつもは中高年に山岳事故は偏っているといわれるが、今回はそのようなこともない。
御嶽山は比較的登りやすい100名山の山と言われているからか、夏山シーズンが終わったこの時期でもよく登られている。
普通3000m級の山は、7~8月にしか登らないものだ。
スキー場のロープウエーを利用して2000m以上まで登れるというのも近づきやすくしている要因だろう。
ちなみに私たちの山の会は、西にあたる岐阜県側の濁河温泉から登った(地図の上左側から登る)。
昼食時間には9合目までしか登ることができない。
これは登りがいのあるコースだけれど、関東の人びとからは遠い。
山頂で昼食を摂るとなると東側のロープウエー利用しかない。
名前が上がった方々は、やはり東日本の方が多いようだ。
連休の短い時間で登るにはこのコースとなる。
行楽シーズンのお昼という時間の火山爆発は「不幸中の不幸」と言わざるをえない
御嶽山といえば、なだらかな台形の山容ということで知られている。
優しい山だろうと勘違いされることが多い。
私もそうだったが、次の写真を見てほしい。
南側斜面だ。今回の噴火口にあたる。
山体崩壊も見られる。
登山コースからも見下ろすことができる。
とても恐ろしい場所だ。
この荒々しい山容は山頂に行くまで見えない。
この南側の山容をみれば、御嶽山の危険性を肌で感じるはずだ。
私も、「恐ろしい山だ」と初めて知った。
この写真と図では、山頂の奥あたりは写っていない。そこが噴火口だ。
10月2日現在、まだ行方不明の方がおられる。
広島の土砂災害も全貌が明らかになるまで長い時間がかかった。
今回も今だに全貌が見えない。
厳しい自然環境になったと思う。
合掌