このような災害が起こるまでは顕在化しなかったことです。
東京は人口集中によって成り立っている大都市です。
公共交通機関を使用して300万人の人々を近隣県から集め、
さらに日本全国から日々数十万人。
海外からも日々数万人を集めています。
その人々の活動が東京を支えています。
この人々の活動こそ、東京の活力であり、生命です。
公共交通機関と物流はまさに血液です。
それが途絶えようとしています。
集まった人々を支えていた商業(観光業、飲食業、イベント業などなど)が立ちいかなくなるのは必然です。
「労働集約が労働集約を生む構造」が機能しなくなっているのが現在の東京です。
東京を後にする人々の報道が増えています。
実家がある地方の人々は受け入れ準備を始めています。
テレワークが本格化すれば、東京近郊で住む必然はなくなります。
また観光業が衰退(パークの閉鎖等も)すれば、お金を使ってくれる人が激減します。
百貨店業界の惨状を見れば明らかです。
夜の街は都からご指名で機能停止です。
残るは中央の政治行政機関や教育機関ですが、
極論ですがワシントンやキャンベラ状態になります。
やがて復活するかもしれませんが数年はだめです。
その後は構造的変化が起こっているでしょう。
311ですでに起こっていたことが大規模に発生することになります。
緊急事態宣言が躊躇(医療関係者から求められているにも関わらず)されているのは、この経済的理由からだと思います。
学校を再開したいという意向があります。
これは家族を現住所に留め置く手段でもあります。
現実にはオンライン授業を急速に進める必要があります。
それは一層の都市離れにつながります。
言い換えれば「現代の疎開」です。
武漢で観られた都市脱出現象の序章は始まっています。
お読みいただき有難うございました。
※オリンピックは大観光産業でもあります。どうしても中止できなかったわけです。