岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「大都市かつ首都である東京」時代の終焉かもしれません。

2020-03-31 05:53:19 | 新型感染症

このような災害が起こるまでは顕在化しなかったことです。

東京は人口集中によって成り立っている大都市です。

公共交通機関を使用して300万人の人々を近隣県から集め、

さらに日本全国から日々数十万人。

海外からも日々数万人を集めています。

その人々の活動が東京を支えています。

この人々の活動こそ、東京の活力であり、生命です。

公共交通機関と物流はまさに血液です。

 

それが途絶えようとしています。

集まった人々を支えていた商業(観光業、飲食業、イベント業などなど)が立ちいかなくなるのは必然です。

「労働集約が労働集約を生む構造」が機能しなくなっているのが現在の東京です。

 

東京を後にする人々の報道が増えています。

実家がある地方の人々は受け入れ準備を始めています。

テレワークが本格化すれば、東京近郊で住む必然はなくなります。

また観光業が衰退(パークの閉鎖等も)すれば、お金を使ってくれる人が激減します。

百貨店業界の惨状を見れば明らかです。

夜の街は都からご指名で機能停止です。

残るは中央の政治行政機関や教育機関ですが、

極論ですがワシントンやキャンベラ状態になります。

やがて復活するかもしれませんが数年はだめです。

その後は構造的変化が起こっているでしょう。

 

311ですでに起こっていたことが大規模に発生することになります。

緊急事態宣言が躊躇(医療関係者から求められているにも関わらず)されているのは、この経済的理由からだと思います。

学校を再開したいという意向があります。

これは家族を現住所に留め置く手段でもあります。

現実にはオンライン授業を急速に進める必要があります。

それは一層の都市離れにつながります。

 

言い換えれば「現代の疎開」です。

武漢で観られた都市脱出現象の序章は始まっています。

 

お読みいただき有難うございました。

 

※オリンピックは大観光産業でもあります。どうしても中止できなかったわけです。



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