たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*
旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

滝撮影の思い出 - III「スッカン沢の滝」(栃木県)

2021年08月12日 | 写真



「素簾の滝」①  2018. 6. 27  撮影


「スッカン沢」: 栃木県矢板市から那須塩原温泉郷へと通じる
県道56号「塩原矢板線」沿いの山深い秘境を流れる渓流で
水源「高原山」の鉱物・炭酸等の火山性成分が含まれることで
青い美しい水が流れている。矢板から向かうと約9㎞の位置に
スッカン沢入口「雄飛駐車場」がある。2km手前に「山の駅
たかはら」がある。スッカン沢の名は水が辛くて飲めないこと
から昔は「酢辛い沢」と呼ばれていたがなまっていつのまにか
今のように変化して呼ばれるようになったと伝えられている。


「素簾(それん)の滝」は断崖から湧水がまるですだれ(簾)のように
繊細な姿で流れ落ちる滝のことをいう。スッカン沢沿いに続く断崖
のいたるところから湧水が豊かに流れ落ちていて、木々の合間から
見える流れや直接沢に流れ落ちる滝など変化に富む美しい景色に
見とれて、何度も三脚をセットして撮影を楽しむことができる。

スッカン沢の無数の「素簾の滝」はそれぞれに滝の名はない。
一般的な滝の分類で表すとすれば「湧水瀑」の仲間に入る。







「素簾の滝」② 2018. 7. 9  撮影 


断崖上の湧水の落ち口を撮影していた時、木漏れ日が差した。
その美しさに感激して何度もシャッターを切り続けた。

「光芒」という画題をつけて写真展にも出展した思い出の一枚。






「素簾の滝」③ 2018. 9. 28  撮影


撮影日を見るとスッカン沢の撮影には何度もでかけたことが
懐かしく思い出される。
HDには他にも青い沢の流れの写真も数多く残っている。






「素簾の滝」④ 2018. 7. 9  撮影


急な斜面になんとか三脚をセットして撮影した一枚。







「素簾の滝」 2019. 9.14  撮影


紅葉が始まる前の深い緑に包まれた崖のいたるところから
湧水が流れ落ちるとても美しい光景で足が止まった。

この場所でどのくらいの時間撮影を続けたことだろう






「雄飛の滝」① 2018. 5.14  撮影


スッカン沢には「素簾の滝」(湧水瀑)ばかりではなく
渓流がそのまま断崖を流れおちる「直瀑」などの
滝もある。この「雄飛の滝」がその代表になっている。

約3年前のこの時間は滝前からはちょうど逆光で
鮮やかな光芒滝風景を記録することができた。

【注】左上方からの光芒が美しい流れは「素簾の滝」で
    右側の激流がスッカン沢の直瀑「雄飛の滝」です。

この滝まで行くには入り口から沢沿いの歩道をかなり歩く。
撮影地点の滝前までの沢に下る道は特に注意を要する。

*加えてスッカン沢沿いだけではなく県道沿いでも
携帯電波は届かないので十分な安全確保が欠かせない。







「雄飛の滝」② 2018. 10. 29  撮影


錦秋の滝風景写真の中では貴重な思い出の一枚。
洪水による流木が滝つぼに突き刺さっていた。

季節感を出すことができた写真奥の紅葉に包まれた
断崖から流れ落ちる素簾の滝もアクセントになった。


【参考】:スッカン沢は2019年の台風19号の被害によって
 長期間「全面通行止め」となっていましたが
   昨年11月14日「通行止め解除」になっています。
  

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