今日の覚書、集めてみました

いつの間にか、10歳になりました。

日本は危険か? その2@テレグラフ

2007-04-04 09:56:16 | Telegraph (UK)
つづき

の前に…。

そうそう、画像を張り忘れていたが、実は4月4日午前中の時点で、最もよく読まれている記事ランキングに入っていたのだ。

つか、だから最初に目に留まったってわけでさ。




で、こちらがダウナー女史である。




日本語も読めないどころか喋れもしないくせに、チャットルームで拾った情報をしたり顔で書き散らかすデコとは月とスポーンである。

新聞記者 見てきたように 嘘を書き…



ほいでは、つづきをどぞー。

Drunkenness, though, is all too real, but is rarely associated in Japan with violence. It's a socially acceptable way of letting off steam. A drunk might fall asleep on the subway or station platform, vomit or need to be helped home by his colleagues. But he will not get violent. The worst he might do is be rude to his boss.

酔っ払い。
これはもうこれ以上ないほど現実だけれど、それが暴力に繋がる事は日本では稀な事。
酔っ払う事は、社会的に許容可能なガス抜き方法。
酔っ払いは地下鉄や駅のプラットフォームで眠り込んだり、吐いたり、さもなければ同僚に家まで送ってもらわなきゃならないかもしれない。
でも、彼は暴力的にはならない。
最悪でも上司に対して失礼になるかもしれないぐらいのもので。

When I lived among the geisha to research my book I saw plenty of drinking at the evening geisha parties. Geisha are artists. They join the profession at the age of 15 and spend five years training as classical singers and dancers. In the evenings, they entertain at parties at which the customers are largely but not exclusively men.

執筆用のリサーチをする為に芸者さん達と暮らしていた時、私は夜の芸者パーティーでさんざん酒を飲む場面を見た。
芸者は芸術家よ。
彼女達は15歳でこの職業に加わって、古典的な歌手、ダンサーとして訓練の5年間を過ごす。
夜になると、彼女達はパーティーでおもてなしをするし、そこでのお客さん達は殆ど男性だけれど、独占的に男性だけじゃない。

The geisha puts on her evening persona along with her white make-up and red rosebud lips. Part of her job is to flirt with customers, to make the most wizened company chairman feel he is the sexiest man alive. But it's just a job. She is no more serious than an actress saying her lines.

芸者達は白粉と紅と共に、夜の人格を身にまとう。
彼女の仕事の一部はお客様とふざけたり、しわくちゃになるほど年を取った会社の社長に、彼がこの世で一番セクシーな男性だと感じさせる事だ。
けれども、それはただの仕事だ。
女優が自分の台詞を言うようなものなのだ。

Western men may sometimes misunderstand. This is one source of the misconception that geisha are prostitutes. Geisha offer not sex, which is not difficult to come by in Japan, but romance, which is.

欧米の男達は時々誤解するかもしれない。
これが芸者を売春婦と勘違いする原因の一つだ。
芸者は(日本では手に入れる事は難しくない)セックスを提供するのではなく(日本で手に入れる事が難しい)ロマンスを提供するのだ。

This is a country where a sizeable proportion of people still have arranged marriages or marry because it's time to get married, not because they've met the right person. A geisha party provides a discreet environment to play-act, to flirt without repercussions and forget about the disappointments of work and (maybe) home.

ここはかなりの数の人々が未だに見合い結婚をしたり、理想の相手に出会ったからではなく、適齢期だからと言って結婚したりする国なのだ。
芸者パーティーは芝居じみた事をやったり、他愛もなくふざけあったり、仕事や(恐らく)家庭の失望を忘れる為の、奥ゆかしい環境を提供する。

Of course, no one claims that geisha never have sex. The geisha districts are often side by side with the red-light districts. And organised crime - the yakuza, the Japanese Mafia, who control gambling and the sex trade - is never far away. At the edge of the geisha district where I lived was a house where disreputable-looking men hung around, apparently doing nothing: very suspicious in Japan. My geisha friends told me this was the local yakuza headquarters. It was opposite a love hotel called the Yellow Whale where people could rent rooms by the hour, no questions asked. But I never saw the yakuza in action.

勿論、芸者がセックスをしないなどと断言する事は誰も出来ない。
芸者のいる地域は売春宿が多い地域と隣り合っている事が多い。
それに、組織犯罪だってそう遠くはない(ヤクザという日本版マフィアで、賭博や性産業を支配している)。
私が住んでいた芸者のいる地域の端っこには、明らかに何もしていない怪しげな男達がウロウロする家があった。
日本では非常に怪しい。
私の芸者の友人は、これは地元ヤクザの事務所なのだ、と教えてくれた。
それは人々が何の詮索もされずに一時間毎に部屋を借りられる、黄色いクジラ、と呼ばれるラブホテルの向かいにあった。
けれども、私はヤクザが活動している所を一度も見た事がない。

In fact, unless they nose around as I did, Westerner visitors are unlikely ever to come across any criminals, gangsters or otherwise. The greatest danger, perversely, comes from its lack of danger: Japan is so safe it is easy for a woman to let down her guard, to take risks she would not in the West. Could that be the explanation for the deaths of Lindsay and Lucie?

実は、私がそうしたようにあちこち調べまわらない限り、欧米人の訪問者達が犯罪者だの、ギャングだの、その他諸々に出会う事は殆どありえない。
ひねくれた事に、最大の危険は危険がない事から生じている。
日本は余りにも安全なので、女性はガードが低くなり易いし、欧米では絶対にやらないようなリスクを取り易くなる。
リンゼイとルーシーの死への説明に、これはなり得るだろうか?

Lesley Downer is the author of 'Geisha: The Secret History of a Vanishing World' (Headline 1999) and 'Madame Sadayakko: The Geisha Who Seduced the West (Headline 2002)
レスリー・ダウナーさんは『芸者:消えつつある世界の秘密の歴史』と『マダム・サダヤッコ:欧米を魅了した芸者』の著者です。


彼女よりも滞在期間の長いデコパリーよりも余程日本社会を理解しておられるではないか。
彼女の歴史観その他は知らんが、是々非々だよ、ちみ。
これはよさゲな本である。推薦!
 Geisha

 Headline Book Publishing

 このアイテムの詳細を見る

 Madame Sadayakko

 Headline Review

 このアイテムの詳細を見る




↓本気で日本改造だ(#゜Д゜)ゴルァ!



BBCが世界の良識?嗤わせるな!
BBC the world's conscience? Cut it out!

FCCJが適切公正なら、日本人は今頃褒め称えている。
Should FCCJ be sound & fair, Japanese are now praising them.


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hana)
2007-04-04 10:30:57
ああ、素晴らしいですね。
これだけ偏見の無い日本描写も珍しいのでは?
他の特派員の皆さんも見習って頂きたい。
今回の事件ではさっそく
「市橋がリンゼイを殺したのはアダルトコミックのせい」
なんて記事が出ていたらしいのでまたかよ、と思ってたんですけど
こういう記事も出てるなら良いですね。
日本で犯罪が増えたといっても英国に比べれば
殺人も性犯罪も全然低いレベルのはずですからね。
特に最後の
「日本は余りにも安全なので、女性はガードが低くなり易いし、
欧米では絶対にやらないようなリスクを取り易くなる」
というのが今回の事件のそもそもの原因であると私も思います。
どうしてストーカーまがいなことをする男の家に行ってしまったのか、理解できません。
欧米の女性からは日本の男がそれほど強く見えないので
危険性を甘く見てしまったのではないでしょうか。
返信する
これはすごい (きぐつ)
2007-04-04 19:39:30
目からウロコ。
…というかアッチの妙な幻想に凝り固まってる人たちのウロコをボロボロ落としてくださいレスリー姐さん。

漫画とかヲタについての記述もそうだし(ネタとして、ファンタジーとして楽しんで完結してる人がほとんど)、芸者遊びについても「ロマンスを提供してるだけ」というのもお見事。
(つーか芸者さんとそういう関係になれるってのはよっぽどのお大尽じゃないと無理だっつーの!わかったか二言目にはゲイシャガールとか言ってる欧米人!!)

最後の、「最大の危険は危険がない事から生じている。日本は余りにも安全なので、女性はガードが低くなり易いし、欧米では絶対にやらないようなリスクを取り易くなる」というのは哀しいですな。
ごくごく一部でわかりにくいし通常なら遭いませんが(だからこそ実際起こればこうやって大騒ぎになる・もっと言えば日本人の大半は夜カギをかけて寝ています)、やはり日本にも火付け強盗レイプ魔殺人鬼はいるわけで。

改めて、被害に遭った女性たちに合掌。
返信する
素晴らしいです (海驢)
2007-04-04 20:49:52
英国は、昔から日本に対して比較的公平な人(小泉八雲、チェンバレン、H.G.ポンティングなど)がいるような気がしてますけども、この記事が「よく読まれてる」っていうのもポイント高いですね!
返信する
パリー(笑) (トンチャモン)
2007-04-05 11:14:10
デコパリーは読み書きが出来ない以上、人聞きで記事を書いてることに間違いは無いです。
パリーの記事自体が噂話の域を出ないということ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。