524)医療大麻とカンナビジオール(その1):抗不安作用

図:恐怖記憶は想起後(思い出すこと)に不安定になり(1)、再固定化のプロセスによって維持・強化され(2)、恐怖を感じる必要がないことを新たに学習するプロセス (消去)によって恐怖記憶は減弱する(3)。大麻に含まれるテトラヒドロカンナビノール(THC)とカンナビジオール(CBD)は恐怖記憶の再固定化を阻止し(4)、恐怖記憶の消去を促進する(5)。したがって、医療大麻やCBDオイルは、恐怖感や不 . . . 本文を読む
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523)医療大麻の世界の動き

図:2017年1月の段階で、アメリカ合衆国では28の州と首都のワシントンDCと、領地のプエルトリコとグアムで医療大麻の使用が合法化されている。8州(赤い☆印)とワシントンDCでは娯楽用の大麻の使用も合法化されている。ルイジアナ州も2016年5月19日に知事が医療大麻の使用を認める議案に署名しているが、なぜかこの図には含まれていない。(Wikipediaの図やNORMLの図にはルイジアナ州も医療大麻 . . . 本文を読む
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522)膵臓がんとアルデヒド脱水素酵素とヘッジホッグとmTORC1

図: (1)PI3K/Akt/mTOR経路とヘッジホッグ(Hedgehog)経路は、自己複製能や不均等分裂などのがん幹細胞の性質を維持する上で重要な役割を果たしている。(2)アルデヒド脱水素酵素1A1はがん幹細胞で過剰に発現し、幹細胞の性質の維持に重要な働きを担っている。(3)PI3K/Akt/mTOR経路は増殖因子や栄養によって活性化され、セリン・スレオニンキナーゼのmTORを活性化して様々なタ . . . 本文を読む
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521)甘い果物や蜂蜜はがんを促進する

図:①フルクトース(果糖)は肝臓の中性脂肪の合成を亢進し、高脂血症や動脈硬化を引き起こす。②フルクトースはタンパク質を糖化して、動脈硬化や皮膚の老化を促進する。③フルクトースはインスリン抵抗性を引き起こし、④脂肪合成を亢進して肥満やメタボリック症候群の発症を促進する。⑤インスリン抵抗性は2型糖尿病を引き起こす。⑥フルクトースはペントース・リン酸経路のトランスケトラーゼの活性を高め、核酸合成を亢進す . . . 本文を読む
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520) がん予防と糖質制限とケトン食

図:肥満と2型糖尿病はがんの発生と進行を促進する。高糖質食は肥満と2型糖尿病を増やす。さらに、高糖質食自体ががんの発生と進行を促進する。一方、ケトン食は肥満と2型糖尿病とがんのいずれの発病も予防する。がん予防の食事としてマイルドなケトン食は有用と考えられる。 520) がん予防と糖質制限とケトン食 【がん専門医はがんの第一次予防に消極的】私は20年くらい前(平成7年〜平成10年)に国立がんセン . . . 本文を読む
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519)がん細胞の物質合成(同化)を促進するピルビン酸キナーゼM2

図:ホスホエノールピルビン酸からピルビン酸への変換を行うピルビン酸キナーゼは解糖系の律速酵素で、正常では4量体として存在する。がん細胞では腫瘍特異的な2量体のM2というアイソフォーム(PK-M2)が多く発現している。2量体のピルビン酸キナーゼ-M2はホスホエノールピルビン酸からピルビン酸の変換ができない。解糖系の途中におけるグルコースの代謝産物は、核酸や脂肪酸やアミノ酸の材料になる。細胞分裂によっ . . . 本文を読む
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518) がん細胞の代謝をターゲットにする(Nature Videoから)

図:がん細胞は飢えている。がん細胞の急激な増殖を支えるために、がん細胞の代謝は変化している。さらに、がん細胞は正常細胞とは異なる方法で糖質(グルコース)を利用している。この代謝の特徴をターゲットにしてがん細胞を攻撃すると、がん細胞は死滅する。学術雑誌Natureの姉妹誌のNature Reviews Drug Discoveryによって作成された『Targeting Cancer Cell Met . . . 本文を読む
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517)ワールブルグ効果を是正するとがん細胞は自滅する

図: がん細胞は解糖系が亢進して乳酸の産生が増えている(1)。乳酸は肝臓や腎臓やがん間質細胞で糖新生によってグルコースに変換され再利用される(2)。2-デオキシ-D-グルコース(2-DG)はがん細胞の解糖系を阻害し(3)、ジクロロ酢酸ナトリウム(DCA)はピルビン酸脱水素酵素を活性化してピルビン酸からアセチルCoAへの変換を促進する(4)。メトホルミンは糖新生を阻害する(5)。メトホルミンは呼吸鎖 . . . 本文を読む
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516)酸化ストレスと小胞体ストレスを高めれば、がん細胞は自滅する

図:2-デオキシ-D-グルコース(2-DG)はグルコース(ブドウ糖)の2位のOHがHに変わっているグルコース類縁物質で、グルコースと同様にグルコーストランスポーター(GLUT1)によって細胞内に取り込まれる(1)。ヘキソキナーゼで2-DG-6リン酸(2-DG-6-PO4)になるが、それから先の解糖系酵素では代謝できないので細胞内に蓄積する(2)。蓄積した2-DG-6リン酸はヘキソキナーゼをフィード . . . 本文を読む
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515)チオレドキシン相互作用タンパク質を活性化するがん治療

図:チオレドキシン還元酵素は酸化型のチオレドキシンを還元型に変換する(1)。還元型チオレドキシンは酸化ストレスを軽減する(2)。酸化ストレスの軽減はがん細胞の増殖や転移を促進する(3)。オーラノフィンはチオレドキシン還元酵素を阻害することによってがん細胞の抗酸化力を低下させる(4)。チオレドキシン相互作用タンパク質はチオレドキシンに結合してチオレドキシンの活性を阻害する内因性タンパク質である(5) . . . 本文を読む
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514)肥満と腸内細菌叢と中鎖脂肪酸

図:中鎖脂肪酸中性脂肪(MCTオイル)やココナッツオイルに多く含まれる中鎖脂肪酸(カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸)はケトン体を産生し、ケトン体のβヒドロキシ酪酸は様々な機序でダイエット(減量)効果を発揮する。さらに、中鎖脂肪酸は腸内細菌叢に作用してダイエット効果を発揮する機序も報告されている。 514)肥満と腸内細菌叢と中鎖脂肪酸 【内臓脂肪を減らすヨーグルト】「内臓脂肪を減らす . . . 本文を読む
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513)放射線誘発がんとカロリー制限とレスベラトロール

図:放射線はDNAを傷害して変異を起こす(1)。放射線治療や放射線を使った検査によって放射線を被曝すると、がんが誘発される(2)。カロリー制限は放射線誘発がんの発生を抑制することが報告されている。カロリー制限はエネルギー産生を低下させ、その結果NAD+/NADH比(4)とAMP/ATP比(5)を高め、サーチュインとAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化する。サーチュインはLKB1を活性 . . . 本文を読む
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512)植物ポリフェノールは酸化剤として抗がん作用を発揮する

図:お茶の健康作用は、エピガロカテキンなどのポリフェノールによると考えられている(1)。ポリフェノールは抗酸化作用(活性酸素の消去)によってがん予防や抗老化の作用を発揮すると一般に考えられている(2)。しかし、ポリフェノールが酸化剤として作用して細胞に酸化ストレスを与え(3)、適度な酸化ストレスは細胞の抗酸化システムを亢進するというホルミシス効果によって抗酸化力を高め、健康作用を発揮している可能性 . . . 本文を読む
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511)代謝をターゲットにしたがん治療(その6):乳酸産生を減らすがん治療

図: がん細胞は解糖系が亢進して乳酸の産生が増えている(1)。乳酸によるアシドーシス(酸性血症)を防ぐため、肝臓で乳酸をグルコースに変換する。これをコリ回路という(2)。メトホルミンは糖新生を阻害するので、乳酸アシドーシスの副作用を起こしやすい(3)。ケトン食はグルコースの利用を阻害し、脂肪酸とケトン体はミトコンドリアの酸素呼吸(酸化的リン酸化)を亢進する(4)。2-デオキシ-D-グルコース(2- . . . 本文を読む
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510)代謝をターゲットにしたがん治療(その5):ケトン食はがん細胞の酸化ストレスを高める

図:上図で赤の矢印と文字は活性化あるいは増えていることを示している。 (左図)がん細胞ではミトコンドリアの呼吸鎖の異常などによって酸素を使ってATPを産生すると活性酸素の産生量が増える状況にある。そこでがん細胞ではミトコンドリアでのATP産生(酸化的リン酸化)を抑制して酸化ストレスの増大を防いでいる。そのため、酸素を使わない解糖系が亢進していて乳酸の産生が増えている。また、ペントース・リン酸経路が . . . 本文を読む
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