483)医療大麻を考える(その9):大麻と精神病

図:大麻使用が統合失調症などの精神病を直接引き起こしているかどうかは確定的ではない(1)。タバコやその他の違法薬物は精神病の発症リスクを高めるが(2)、大麻使用者はタバコや違法薬物の使用が多いというデータがある(3)。また、精神病の発症しやすい体質(4)と大麻を使用する性質(5)には共通の遺伝的素因が存在することも指摘されている。つまり、タバコや違法薬物や遺伝的素因などの交絡因子の影響を補正すると . . . 本文を読む
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482)認知症とケトン体(その2):脳のエネルギー代謝の特徴 

図:(左)血管と神経細胞(ニューロン)とは直接接していない。脳のエネルギー源であるグルコースは、血管からまずアストロサイトに取り込まれ(1)、アストロサイトから神経細胞に運ばれる(2)。アストロサイトに取り込まれたグルコースは解糖系でピルビン酸になり、ミトコンドリアのTCA回路で代謝されてATPを産生する(3)。ピルビン酸の一部は乳酸になり、この乳酸はモノカルボン酸トランスポーターによって神経細胞 . . . 本文を読む
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481)認知症とケトン体(その1):ケトン体サプリメント

図:(上)2013年の世界中の認知症患者の人数は推定4400万人(2010年の推計は3600万人)であり、2030年には7600万人(同推計6600万人)、2050年には1億3500万人(同推計1億1500万人)に達する見込みだと報告されている。3年前(2010年)の予想より17%も増える可能性が指摘されている。 (下)今後は低中所得国での急速な増加が予測され、2050年には低中所得国の認知症患者 . . . 本文を読む
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480)ケトン体:Metabolism’s Ugly Duckling(代謝の醜いアヒルの子)?

図:かつてケトン体は、糖や脂質の代謝異常に伴って産生される「体に有害で不必要な成分」と認識されてきた。代謝における「Ugly Duckling(醜いアヒルの子)」と長い間思われていたが、最近の研究でケトン体は「有益な生理作用を示す代謝産物」であることが明らかになっている。ケトン体の寿命延長作用や抗老化作用、抗がん作用、認知症改善作用などの多彩な健康作用を示すことが示され、糖尿病やメタボリック症候群 . . . 本文を読む
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479)膠芽腫とフェノフィブラートとケトン体

図:グリオブラストーマ(膠芽腫)細胞において、ケトン食で産生されるβ-ヒドロキシ酪酸はヒストン・アセチル化の機序で転写因子FoxO3Aを活性化する(1)。ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α(PPARα)の合成リガンドのフェノフィブラートはPPARα非依存性の作用機序でFoxO3Aを活性化する(2)。フェノフィブラートがグリオブラストーマからβ-ヒドロキシ酪酸の産生を亢進することが報告されている . . . 本文を読む
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