118)抗がん剤治療と漢方薬の併用の是非に関する議論

図:抗がん剤治療と漢方治療を併用した時、両者の相互作用の結果が、良い場合と悪い場合が起こりうる。適切な漢方治療を行えば、副作用の軽減や抗がん作用の増強などにより再発率や生存期間やQOL(生活の質)を良くすることができる。一方使い方を間違えると、副作用増強や抗がん作用減弱などの悪影響が出る可能性もある。 118)抗がん剤治療と漢方薬の併用の是非に関する議論 【漢方薬やサプリメントや健康食品が抗が . . . 本文を読む
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117)塩酸イリノテカンの下痢を予防する半夏瀉心湯

 図:塩酸イリノテカン(CPT11)はプロドラッグであり、まず体内で肝臓に存在するカルボキシルエステラーゼによって強力な抗がん作用をもったSN-38に代謝されて全身に運ばれる(①)。肝臓内で生成したSN-38は同じく肝臓に存在するグルクロン酸抱合酵素(UDP-グルクロン酸転移酵素)によってグルクロン酸抱合され(②)、胆汁を経て腸管に排泄される(③)。この時点でSN-38は不活化されていて障害作用は . . . 本文を読む
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116)がん治療に役立つ食材(2):魚油

図:脂肪(油脂)は脂肪酸のグリセリンエステルであり、3価のアルコールであるグリセリン1分子に3分子の脂肪酸 が結合した構造をしている(図の上)。グリセリンには手(-OH)が3本あり、それに脂肪酸が結合して脂肪(油脂)になる。 R1,R2,R3と示す脂肪酸は、1 個ないし複数個の炭化水素 (CH2) の連結した鎖 (炭化水素鎖)からなる。脂肪酸の鎖(R1,R2,R3)の構造の違い(飽和脂肪酸や不飽和 . . . 本文を読む
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115)がん治療に役立つ食材(1):キクラゲ

図:キクラゲ(木耳)は中華料理や薬膳に使用されており、様々な健康作用が知られている。免疫増強作用や抗がん作用も報告されており、がんの漢方治療にも利用されている。 115)がん治療に役立つ食材(1):キクラゲ 【キクラゲとは】 キクラゲはコリコリとした食感が特徴のキノコで、スープや炒め物の具として中華料理にはなくてはならない食材です。ラーメンや日本料理にも使われています。 コリコリした食感 . . . 本文を読む
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