530)がんの発生や再発の予防にどの程度の運動量が必要か

図。がんの発生に及ぼす運動の影響。運動は不足しても過剰でもがん予防にはマイナスになる。適度な運動を心がけることが大切。 530)がんの発生や再発の予防にどの程度の運動量が必要か 【身体活動不足は死亡に対する主要な危険因子になっている】 平成24 年7 月のランセットの論文によると、世界の全死亡数の約9%は身体活動不足が原因で、その影響の大きさは肥満や喫煙に匹敵すると言っています。(Lancet . . . 本文を読む
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529)臨床試験で示された医療大麻の抗がん作用

図:神経組織はニューロン(神経細胞)とそれを支えるグリア細胞(アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリア)から構成される。①脳腫瘍のグリオブラストーマ(膠芽腫)はアストロサイトが悪性化した腫瘍で、②標準治療として手術や放射線治療や抗がん剤治療が行われるが、予後は極めて悪い。③グリオブラストーマにはカンナビノイド受容体のCB1とCB2が発現しており、これらの受容体がリガンドで活性化されると、 . . . 本文を読む
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528)がん組織のアルカリ化と抗がん剤治療(その2):重曹(重炭酸ナトリウム)治療

図:がん細胞は解糖系によるグルコース代謝が亢進して乳酸と水素イオン(プロトン、H+)の産生量が増える。細胞内の酸性化は細胞にとって障害になるので、細胞はV型ATPアーゼ(vacuolar ATPase:液胞型ATPアーゼ)やモノカルボン酸トランスポーター(MCT)やNa+-H+ 交換輸送体1(Na+-H+ exchanger 1:NHE1)などの仕組みを使って、細胞内の乳酸や水素イオン(プロトン) . . . 本文を読む
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527)がん組織のアルカリ化と抗がん剤治療(その1):プロトンポンプ阻害剤

図:がん細胞内では解糖系が亢進して乳酸と水素イオン(プロトン)の産生が亢進している。がん細胞内での酸性化を回避するため、液胞型プロトンATPアーゼ(V-ATPase)などのイオンポンプやトランスポーターなどを使ってプロトンを細胞外に排出している。その結果、がん組織が酸性化する。がん組織の酸性化はがん細胞の浸潤・転移を促進し、血管新生を誘導し、抗がん剤の効き目を弱め、免疫細胞の働きを弱めるなどの機序 . . . 本文を読む
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526)ジクロロ酢酸の抗がん作用:症例報告

図:ジクロロ酢酸ナトリウムはピルビン酸脱水素酵素の活性を高め、ミコトンドリアでの酸素呼吸を亢進し、酸化ストレスを高めて、がん細胞の増殖や浸潤や転移を阻害する。がん細胞はグルタチオンやチオレドキシンなどの抗酸化酵素の発現亢進などによって抗酸化力を高めて、酸化傷害から細胞を守ろうとしている。活性酸素の産生を高める方法(ジクロロ酢酸、メトホルミン、2-デオキシ-D-グルコース、ケトン食、スリンダクなど) . . . 本文を読む
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