427)IL-6 / STAT3をターゲットにしたがん治療(その1):オーラノフィン

図:STAT3(シグナル伝達兼転写活性化因子-3)は不活性な状態では細胞質に存在する。IL-6や成長因子(EGFなど)などの受容体が刺激されたり、非受容体性チロシンキナーゼの活性化によってSTAT3がリン酸化されると、STAT3は二量体を形成して核内に移行する。核内に移行したSTAT3二量体は、標的となるDNAに結合して標的遺伝子の転写を活性化する。STAT3は細胞をアポトーシス抵抗性にするBcl . . . 本文を読む
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426)水素ガスの治療効果

図:水素ガス治療は、日本人の3大死因の悪性腫瘍、心血管疾患、脳血管疾患を始め、患者数の多い糖尿病、メタボリック症候群、慢性呼吸器疾患、肺炎、アルツハイマー病などの認知症、パーキンソン病、腎炎・ネフローゼ、抗がん剤や放射線治療の副作用、自己免疫疾患などの慢性炎症性疾患、精神疾患(双極性障害や統合失調症など)など、数多くの疾患や病態の治療において有効性が報告されている。 426)水素ガスの治療効果 . . . 本文を読む
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425)カンナビジオールと肝臓疾患

図:アルコール(飲酒)や肥満やメタボリック症候群では、肝細胞に脂肪が沈着して脂肪肝になる(組織図の白く抜けた部分が細胞に沈着した脂肪滴)。肝細胞に脂肪が沈着すると肝細胞の壊死と炎症が起こり、炎症反応は結合組織を造生して線維化が進行し、肝硬変になる(組織図の青い部分が結合組織。コラーゲンを青く染めている)。カンナビノイド受容体CB1は肝臓の炎症や線維化を促進する作用がある。カンナビジオールはCB1受 . . . 本文を読む
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424)オーラノフィンのチオレドキシン還元酵素阻害作用

図:放射線や抗がん剤はがん細胞に活性酸素の産生を高めて酸化傷害を引き起こして死滅させる。これに対してがん細胞はチオレドキシン・システムを使って酸化傷害を軽減してアポトーシスに抵抗性を獲得する。関節リュウマチの治療薬であるオーラノフィンはチオレドキシン(Trx)還元酵素を阻害する作用があり、がん細胞の抗酸化力と低下させることによって、放射線治療や抗がん剤治療の効果を高めることができる。 424)オ . . . 本文を読む
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