シン・ゴジラ（映画:2016）

札幌に用事があって出かけたついでに観てきました。
チケットを買う時に値段を見て「1100円」と出て「？？？」
しばらくして今日が「10月1日」ということに気づきます。すごく得した気分です。
どうりで混んでいたわけだね。「君の名は」は売り切れてたしね。

始まるまでの待っている間は、周りに若い女性も多く華やかな雰囲気。
「うーん、こんな感じ久しぶり。やっぱり札幌だなあ。」（普段がいかに田舎暮らしか）

でも、シン・ゴジラの入場が開始されると、集まる人の雰囲気がガラッと変わる（笑）
私は都合でスーツだったけどね。オタクっぽさがプンプンと（みなさんごめんなさい）

まあ、おっさんが一人スーツ姿で「君の名は」を観るよりは痛くないだろうと
（秒速５センチメートルは好きだから、そのうちレンタルで観ます）


で、内容ですがまだ劇場公開されている映画なのでほどほどに。

結論は「良かった」ですよ。最初から最後までしっかりと楽しめました。
エヴェンゲリオンはそれほど好きというわけじゃないし、庵野監督だから観たわけでもない。
周りの評判が良いから観に行きました。久しぶりに劇場で観たかったし。

心配していた「庵野監督らしさ全開」というのはそれほど気にならなかったです。
知らないから気づかないだけ？細かいところは色々ありそうね。

ウルトラマン好きの息子と一緒に観たいなあと思いましたが、
事前に調べたら「大人向け」とあったので見送りました。結果はどうかな？
客席に親子連れはいましたが、静かに見ていたようでした。
日本政府の動きのシーンが多いので、確かに子供は退屈するかも。その辺が大事だしね。

でも、ゴジラのシーンは文句なくカッコイイです。これは良かったな。
確かに庵野監督の個性は出ているけれど、ゴジラの圧倒的な強さが伝わってくる。
見せ方が上手いです。
レンタルが出たら子供達と一緒に観てみよう。どんな反応するかな？

さらに、ちゃんと１作目のゴジラの雰囲気が出てる。
これが一番良かったですね。変にアレンジしていない。かといって全く同じものの焼き直しでもない。
ちゃんとコンセプトを継承した現代・最新の「ゴジラ」ですね。

でも、逆に「ゴジラ」という制約があるせいか、ストーリーはシンプル。
先が見えない番狂わせ的なものはあまりありません。この辺は好みかな？
ハリウッドの「これでもかこれでもか」のタイプが好みの人は、物足りないかもね。

私は「これぞ邦画だよな」と思いました。ハリウッドにこの雰囲気は出せません。
日本政府のもどかしさも外国人はどう感じるんだろうな？ふざけているようにしか思えないのではないだろうか？

自衛隊のあり方とか、放射能・原爆に対する思いとか。要素が一杯詰まってます。
途中でやっぱりゴジラが可哀想に感じてしまうんだけれど、安易にお涙頂戴的にはしていない（動物愛護的な変な主張はない）。人類に対する脅威としてしっかりと描かれている。これは上手いと思います。塩梅が絶妙です。

キャストについても良かったかな。個人的なこだわりはありませんので、違和感はなかった。

ネットで話題になった「尾頭さん」こと市川実日子はもともと好きだったんだけれど、思ったほどの活躍ではなかったです。残念。（重要な役だけれどね。期待しすぎたか）

逆に「あれ？ネットでは全然話題に上がらないけれど、石原さとみも出てるよな？」と思っていたら、妙にエロい表情で英語混じりの強烈なキャラクター（笑）
わざとらしいけどね。それは狙ってやってるんだろうな。嫌ではなかった。というより個人的には気に入りました。

ただし、最近のドラマなどでもあるけれど、無理やり早口のセリフを言わせるのは嫌い。
オタクっぽいとか頭の回転の速さを表現したいのだろうけれど、ちょっと無理あるね。
（俳優さんたちは相当苦労してやってるし、上手だと思うけれど）

主役の長谷川博己は「全く知らなかった」人なので（失礼）違和感はありませんでした。
でも、これがかなり大事なポイントだったかもしれません。

逆に、とある登場人物（ちゃんとした俳優さんです）が某お笑い芸人に似ていると感じてしまって、
気づいた瞬間からずっと頭から離れなくなり、かなり邪魔されました。失敗したなあ。


なんか、書いているうちに変な話になってきました・・・・・・


とりあえず、劇場でお金を払って観て、損は全く感じない。
とてもよく出来た映画です。レンタルが出たら間違いなくもう一度観るでしょう。オススメです。


監督 庵野秀明（総監督）、樋口真嗣（監督・特技監督）
出演者 長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、市川実日子、平泉成、大杉漣

（ジャンル:映画）　2016年：（３７）