What Me Worry? カーモデル製作記

気の向くままに、のんびりと

プーと大人になった僕(映画:2018)

2020年06月27日 20時35分30秒 | 映画
「くまのプーさん」は娘たちが小さかった頃にLD版とDVD版を何度も何度も繰り返し観ていたし、ディズニーランドのハニーハントも何回も乗ったしね。大好きな作品。

それを実写化。しかもクリストファー・ロビンは大人になってるということで「これは難しいな」と思いました。上手くいけば傑作になるだろうけど、もし失敗したらかなり厳しいな。と

見終わった感想は複雑。良いところも気になるところもあります。

まずは冒頭部分は「最高」です。だっていきなりクライマックスだからね。「僕はもう”何もしない”ができなくなる」のセリフとプーさんの哀愁漂う背中でもう泣けてきます。「プーのおバカさん」ってセリフもグッとくる。この子役上手だねえ。すごいなあ。

それが一気に大人になっちゃって、ユアン・マクレガーになるのはまあ良いとして、吹き替えは大失敗ですね。字幕と吹き替え両方見たけれど、プーやティガーたちはアニメ版が刷り込まれているので吹き替えの方が好み。でもクリストファー・ロビンが・・・上手い下手じゃなく見た目と全然合ってません。これはファンは怒るよ。

あとは妻のイヴリン(ヘイリー・アトウェル)が登場した瞬間に吹き出しました。個人的に苦手です。仕事人間のクリストファーに文句を言う勝気な奥さんだから、可愛らしくは出来なかったんだろうけど。ねえ・・・尻に敷かれるタイプの男性が一目惚れする顔ってことなの? 私には全くわかりません。

それに対して娘は良いんだけどなあ。お父さんに本を読んでもらうシーンとか、プーたちとロンドンに行くシーンとかね。いっそのこと娘をメインにしちゃっても良かったかも。やっぱり子供が主役の方がしっくりきます。大人になったクリストファー・ロビンは昔の良さがすっかりなくなっちゃってるから。それを取り戻すのがテーマなんだけどね。やっぱり見ていてちょっと辛い。

プーもティガーも結構イライラさせるキャラクターだけど、それを帳消しにできるくらい「良いセリフ」がたくさんあります。これはアニメ版から続いてる。クリストファーとプーが二人きりで話すシーンはやっぱり良かった。その良い部分と気になる部分のちぐはぐがね。もったいない。

「忘れてしまった子供の心を取り戻す」というテーマを「くまのプーさん」でやるのはハードル高かったかな? もうちょっとで「感動の名作」になれる題材なんだけどね。惜しかった。
やっぱり昔のディズニーは良かったんだなあと実感。


監督 マーク・フォースター
出演者 ユアン・マクレガー、ヘイリー・アトウェル、ジム・カミングス、ブラッド・ギャレット

(ジャンル:映画) 2020年:(53)


アラサー女子の恋愛事情(映画:2014)

2020年06月25日 23時15分23秒 | 映画
恥ずかしいタイトルですね。原題は「Laggies」で意味通じないからしょうがないんだろうけど。

で、中身はタイトルと似た感じ。映画というよりもテレビドラマだな。日本では劇場公開されなかったらしい。
中学生が考えたようなストーリーです。単純。

キーラ・ナイトレイはしかめっ面が怖いので苦手だけど、この作品の雰囲気は悪くはない。サム・ロックウェルは胡散臭い。それを引き立てるためのフラれる彼氏は見事に華がない。まあ見事なキャスティングなのかも。
当初はアン・ハサウェイが主演予定だったらしい。断って正解だったね。でも雰囲気はガラッと変わっただろうなあ。ちょっとだけ見てみたい。

とりあえずクロエ・グレース・モレッツが出た作品だったから観た。ということで。


監督 リン・シェルトン
出演者 キーラ・ナイトレイ、クロエ・グレース・モレッツ、サム・ロックウェル

(ジャンル:映画) 2020年:(52)

アリータ: バトル・エンジェル(映画:2019)

2020年06月18日 00時09分30秒 | 映画
まったく期待はしていませんでした。これが想像以上でしたね。

「目が大きすぎて不気味」の部分は許容範囲。目だけCGなのかと思ったら全部?だけど演じてる俳優はいるんだよね?モーションキャプチャーってこと?

その肝心のアリータの雰囲気がダメでした。見た目じゃなく中身が。気持ち悪かったです。表情がいやらしい。エロいじゃないです。CGのせいなのか演技のせいなのか。まあ演出のせいでしょうね。

あとは登場人物全員のセリフも気持ち悪い。チェックしたら脚本がジェームズ・キャメロン。思わず吹き出しました。自分の好みが徹底してるなと感心。誰の脚本か知らなかったのにヤバイ気配を感じましたからね。

まあ後は突っ込むときりがないのでこの辺で。

だけどネットの評価は驚くほど高い。「アバターよりも良い!」って・・・アバターは最低映画ですからね。書いた本人は褒めているつもりなんだろうな。人の好みって本当に違う。とてもわかりやすい。

文句は言いたくなかったんだけど、録画を消したいために無理矢理。嫌だったら見なけりゃいいのに最後まで見てしまった。なんだかんだ言って好きなのか?  いや、それは無い。


監督 ロバート・ロドリゲス
出演者 ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、エド・スクライン、ジャッキー・アール・ヘイリー、キーアン・ジョンソン

(ジャンル:映画)
 2020年:(51)

バクマン。(映画:2015)

2020年06月12日 23時58分19秒 | 映画
小松菜奈目当て。登場シーンだけ見ればいいや!とスタートしたら、途中参加してきた子供達と一緒に最後まで。娘たちは当時アニメを見ていたので納得だけど、原作・アニメを知らない息子も面白かったらしい。なるほど。

私は原作・アニメの方は断片的にしか覚えていない。キャストはまあまあかな。主役の二人が「え?逆?」と感じたけど。他も濃いキャラが多いね。

小松菜奈はヒロインというよりもマドンナという表現が合ってる感じ。思ったよりも多く出てた。病院のシーンではやり過ぎなんじゃない?ってくらいの演出。主役食っちゃってるでしょ。いやカメラマンだったら撮りたくなるよね。

でも、途中まですごく良いのに最後は変な退場の仕方。顔で笑って心で泣いてってのを表情だけで見せたのはいいけど、後の回収がないから微妙になっちゃってる。尻切れに感じちゃうから「え?なんであんな変な表情(無理やりの歪んだ笑顔)を見せたの?」って勘違い・わからない人が多いんじゃないかな。(逆に私が勘違いしてる可能性もある)もっとスッキリわかりやすい方がいいな。この作品を見てる人たちは原作のファンも多いでしょ。

まあ全20巻の再現は無理だし、漫画原作の実写化は難しいし。次女も「展開速っ!」って驚いてた。久しぶりに帰ってきた長女は「え?Netflixをテレビで見れるの?」「え??なにこのリモコン?」って関係ない方に驚いてたけどね。


監督 大根仁
出演者 佐藤健、神木隆之介、染谷将太、小松菜奈、桐谷健太、新井浩文、皆川猿時、宮藤官九郎、山田孝之、リリー・フランキー

(ジャンル:映画) 2020年:(50)

ライムライト(映画:1952)

2020年06月06日 17時58分18秒 | 映画
戦後の作品ですね。いわゆる赤狩りのせいでアメリカではチャップリンの最後の作品となってしまった。そう思ってみるといろいろと複雑な気持ちになります。

有名なラストシーンだけでなく全編にわたって悲しいストーリー。他の作品はドタバタの喜劇なのに泣けるという感じだったので、チャップリンが素顔で出ているのと合わせて雰囲気は結構違います。

クレア・ブルームはやっぱり綺麗。元バレリーナでまさにこの役にはうってつけ。この作品でデビュー後も多くの作品に出演していて「英国王のスピーチ」にも出てたんですね。気づかなかった。
「黄金狂時代(1925)」に出ていたリタ・グレイと比べると今時の美人という感じがします。と言っても70年近く前なんですけどね。リタ・グレイは年齢も10代で化粧がかなり厚かったから古臭く感じるかな?

カルヴェロ(チャップリン)に会う前にテリー(クレア・ブルーム)が好きだった作曲家のネビルを演じているのは、シドニー・チャップリン。これも知らなかった。前に観たときは出演者全員はチェックしていなかった。シドニー以外も冒頭に出てくる少年・少女たちがチャップリンの子供。短いワンシーンだけど結構印象的だったのは理由があったんですね。

ラストシーンは高校生の頃に英語の教科書か何かで知って「感動のラストシーン」として刷り込まれてた。当時は気に入ってたんだよね。若かったから(笑)。今は色々な意味でちょっと辛いかな。

ラストやクライマックスが有名すぎる作品ってちょっと不利ですね。
それでも、この作品が名作ということに変わりはありません。

監督 チャールズ・チャップリン
出演者 チャールズ・チャップリン、クレア・ブルーム、バスター・キートン、シドニー・チャップリン、ナイジェル・ブルース、ジェラルディン・チャップリン

(ジャンル:映画) 2020年:(49)