(旧サイトより転載:パソコン表示推奨)
(タミヤ アバルト695SS)
ちょっと寄り道してサクッと作るかと思っていたら、どっぷりハマってしまいました。やっぱり小さなクルマが好きです。 昨年の展示会で刺激されて、エンジン付きがやりたくなり、どうせなら見せちゃおう!とレーシングバージョンにすることにしました。 | |
元ネタは1/43の完成品。1973年のヨーロッパツーリングカー選手権仕様です。 イェーガーマイスターというのがポイントですね(笑) | |
カラーリングだけ真似しようと思っていましたが、オーバーフェンダーに大きく手を入れることになりました。タイヤもインチダウンしています。 内装はノーマルの実車をレストアしているサイトを参考に。細かい部分は適当です。雰囲気重視。 | |
後ろから。 このエンジンフードの開け方がポイントですね。 ホントにイタリア人って発想がスゴイです。 でもこういう小さな排気量で思いっきりぶん回してチョロチョロ走り回るのって、魅力的ですねえ。 | |
覗いてみます。 ウェーバーのキャブを自作。 コイルとプラグコードを追加。 | |
1/43はマフラーが極太の一本出しだったんですが、キットのままにしてみました。換えた方が良かったかな? | |
ノーマルチンクと並べます。 結構雰囲気違うでしょ? まあどちらも可愛いのは変わらない。 | |
両方のお尻を並べて撮影すれば良かったのに、こんな配置しか撮っていませんでした。何故だろう? |
キットはノーマルのボディに別パーツでオーバーフェンダーを取り付けるようになっていますが、これがちょっと好みの形じゃなかったので、エポキシパテを使って修正します。 幅はそのままに緩やかなカーブで繋がるように、一体化された感じを出します。 | |
大まかに削ったあと溶きパテで修正。 クレオスの溶きパテですがヒケが少ない利点がある代わりにちょっと見づらいですね。 | |
一度サフを噴いて確認してから、さらにラッカーパテで修正。 タミヤのラッカーパテですが、チューブのままだと硬くて使いにくいので、薄め液で溶きパテにします。 以前はその都度薄めていましたが、塗料の空き瓶に保存すると楽チンなのに気付きました。オススメです。 | |
ペーパーがけ。 ボディ全体も研ぎ出しを意識しながら削っていきます。 プレスラインなどはちょっと強調してみました。 スリットはウラから削って開口してあります。 | |
このボディの修正は個人的に好きな作業です。 ただし時間はかかります。 | |
今回の製作は、もともと695SSのキットですが、さらにちょこっと弄ってレーシング仕様にします。 そこでエンジンも少し手を加えることに。 キャブを変えます。 タミヤのロータス・スーパーセブンのキットから持ってきて複製します。 「おゆまる」で型を取って・・・ | |
光硬化パテで複製です。 いままではポリパテやエポキシパテを使っていました。 エポキシは丈夫ですが詰めるのが大変でディテールが出にくい。 ポリパテはもろくて、型に残って後の処理が大変。 それをクリアするのがこの光硬化パテですね。硬化も早いし型からスッキリ抜けます。硬さもちょうどいいですね。 | |
エアファンネルは自作。 2ミリのプラ棒を軽く火で炙ってギュッと押しつけます。 それに穴を開けるだけ。 小さな穴を深く開けてから、だんだん大きく・浅くしながら、ピンバイスで慎重に穴あけします。 ちょっと長かったかな? |
キットはアバルトとはいえ、ロードバージョンなのでリアシート付き。 今回はレーシング仕様にするので外しますが、そのままだと穴だらけ・・・ | |
パテで埋めようかと思いましたが、面倒なのでプラ板で塞いでしまいます。 ネットで見つけた実車の写真でディテールを確認。小さい写真しか見つからなかったので、細かい点は適当です。ごめんなさい。 | |
サフを噴いて確認。思ったよりも時間がかかりました。 助手席側は、シートの取り付け穴を塞いでいます。 ボディもなかなか進まず苦労しました。 | |
フェンダーの裏側もパテで埋めてから削ります。 確か本物は後付けじゃなく、叩き出しだったはず。 ペラペラな感じにしたい。タイヤも当たっちゃうし。 | |
ボディの見せ場の一つが、このリアフードの取り付け。 上ヒンジでさらに開けっぱなしです。これがカッコイイ!是非再現したい部分です。 ステーは1ミリのプラ棒。ちょっと太いかな? 車高調整などの仮組みはサイドのウィンドウと内張を取り付けた状態で行います。これをやらないとズレちゃいますよ。注意です。 | |
ステーは強引に瞬間接着剤でくっつけています。 ヒンジはスペースが無くて難しかったので、これも強引にプラ板で接着しました。この方法はエンジンが入ると干渉するので要修正です | |
気になるのがタイヤサイズ。どう見ても大きい。12インチ? インチダウンします。 ホイールはタミヤのミニのコスミックMk.I。英国製ですがデザインはイタリアっぽいと勝手に解釈。 タイヤはキットのモノをカット。ウルトラ多用途SU接着剤を使いました。はみ出しはジッポオイルで拭き取ります。 |
ロールバーを自作。2ミリのプラ棒です。 透明のは自由に曲げられるヤツです。マジックで印を付けて左右対称になるよう気をつけます。 ボディに合わせましたが、ちょっと高さが低くなったかな? | |
ここまで順調に進んでいましたが、大失敗も。 不注意で床に落としました。勢い余って叩きつけちゃったに近い状態。ショックでした。 頑張ってリカバリします。 | |
実はこの修正は2度目。ボディを削っているときに反対のリアを剥がしました。 その時にゼリー状瞬間を使って苦労したので、今回はサラサラの瞬着を使います。キズを埋めるのに瞬着は有効ですね。硬くて削りにくいのが欠点かな? さらにサフをかけて形を確認しながら丁寧に削っていきます。何層も重なってグレーと白のミルフィーユ状態になってます。 | |
大きなキズは瞬着で埋めますが、最後の修正はやっぱり溶きパテ。 今回は様々なパテを使いました。今まではパテ盛りが苦手でしたが、コツを掴んできた気がします。 やっぱり「習うより慣れよ」です。 | |
ようやくボディカラー。GXクールホワイトにタンとイエローを混ぜてます。 実物は写真よりも黄色いです。写真の方がいい雰囲気。イエローが多かったかな? | |
今回のカラーリングは、ネットで見つけた「ARENA MODEL」の1/43の完成品を参考にしました。1973年のヨーロッパツーリングカー選手権仕様です。写真が少なく細かい点は「なんちゃって」です。 オレンジとグリーンのストライブが入るので、頑張っていっぺんにマスキングしましたが、剥がすときに失敗。結局貼り直しています。 | |
まずはオレンジ。 色は、以前製作したガヤルドのイエローを「廃品利用」してそれにオレンジを足したので、混合比などはちょっと不明。 確か黄色の他に白と赤(イタリアンレッド)が入っていたはず。 | |
グリーンは、デイトナグリーンに黄色と白を加えました。 薄めすぎて色がのらず、厚塗りになっちゃった。マスキング境界の段差が気になります。 もう一つの失敗は調色したグリーンを塗り終わってすぐに捨てちゃいました。これは大失敗!タッチアップできない。ボディの色は完成まで保存しておきましょうね。 |
デカールを貼りました。イェーガーマイスター3台目(笑) 本当は赤・青・白の三色とか、紫とかいろんなカラーリングを考えたんですが、ネットでこれを見つけて「私のためにあるモデルだ!」と決めました! ロゴはタミヤのBMWのモノを取り寄せました。ゼッケンはインクジェット用で自作です。 | |
丸くてちっこいボディなので塗装は楽。 自作デカールが分厚くてなかなか段差が消えず、何度もクリアを重ねました。ユズ肌にならないよう薄目のモノをたっぷりめに。これもコツを掴んできました。 この画像は中研ぎしてクリアをかけた直後です。結構綺麗でしょ? さすがに乾燥させるとツヤの雰囲気が変わるので、コンパウンドをかけています。 | |
エンジンは赤にしました。 キャブの取り付けはちょっと強引。見る分にはわかりません。この後プラグコードとコイルを追加しています。 シートベルトはKA-MODELSのエッチング。いい雰囲気で気に入りました。自作よりも楽チン。 1セットで3種類が4組ずつ入ってますからお得。ベルトは黒だけですけどね。 | |
さあ完成まであと少し!というところでまた失敗・・・ネタじゃないんですけど。本当にショックでした。 ボディとシャーシを合体させてからタイヤを取り付けていたら、指に接着剤が。しかも普段ならこういう時には使わないはずのセメント。 見事に溶けました。夜中(しかも年末)に焦って作業したのが原因です。 | |
完全に乾燥させてから削ります。結構深くキズが残ったのでしっかりと削りました。 そのせいでクリア層がかなり薄くなり、ツヤが均一にならないので、あきらめて塗装し直します。 パネルの継ぎ目などに合わせておおざっぱにマスキングします。 | |
シャビシャビクリアをかけてリカバリ成功! ホッとしました。 | |
細かいパーツを付けて完成! メッキパーツは成形してフィニッシャーズのフォーミュラクロームを塗ってます。キラキラのシルバーですね。 完成に向けて細かいパーツを付けていくときがすごく楽しい!ただしその準備は細かくてとっても面倒くさい(笑) まあ一番の楽しみは完成品を眺めることですね。 |
(タミヤ アバルト695SS)