こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

会場にいる病理医は集まってください

2014年09月20日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

先週の国際学会でのこと。

とある病態についてのワークショップが行われて、最後に司会者が国際的な診断基準の必要性について述べた。

そうしたら、もう一人の司会者が、「会場に病理の先生はどれぐらいいますか?手を挙げて下さい。」と呼びかけられた。

臨床医5割、研究者4割、病理医が1割ぐらいの学会だったが、会場のあっちこっちで手が挙がった。ほかにもワークショップが並行して行われていたが、どこの国の病理医も私と同じところに興味があったようで、比較的多かったように思われる。数人ずつ集まって、臨床医とともに15分ほど話し合うことになった。日本から参加した病理医は私だけだったので、そんな場にいてよかったが、私が参加したグループは某国の臨床医と病理医がずーっと発言しっぱなし、途中無理して割り込んで少し話したが、また、その臨床医に話をちだけにとどまってしまったのが残念だった。

 

それはさておき、この出来事を通じて思うのは、欧米での病理医の扱い。病理医を病理のスペシャリスト、すなわち自分たちに無い技術をもっている別の独立した医者/研究者として扱っている。

日本でもやっと最近病理医を招いての臨床系の研究会、勉強会というのが開かれるようになって来たが、それでもいまだ一段低い、色物扱いのような気がする。というか、臨床系の学会、研究会、勉強会にやっと最近病理医が呼ばれるようになったというよりは、病理医が積極的に参加するようになったともいえる。そんなところでは、人見知りでプライドの高い日本の臨床医からは異質なものとして見られてしまうのかもしれず、それがそういうところに行った時の違和感に通じるのだろうか。

 

それならそれに応じた仕事をしないとなりません
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