朝日新聞は従軍慰安婦問題が、多くの日本人の心をつかんだことで、さらに大々的にキャンペーンを展開した。旧日本軍を絶対悪とする立場の人たちも、格好の題材として利用した。二十万人もの女性を監禁することが、可能かどうかというような議論は封じ込められていた。
STAP細胞論文はその奇跡的な実験結果とともに、リケジョ小保方博士をフューチャーした理研のイメージ作戦も奏功して、日本中が沸き立った。脳の細胞が胎盤の細胞になるということが、可能なのかという議論はインタビューを受けた人たちからは出なかった。
どちらも、でっち上げ話をぶち上げたら、大当たりしてしまった。朝日新聞も理研もこのチャンスを最大限利用することにした。
そして、嘘は本人たちの間で真実になってしまったのだ。