鉄火場のアライグマ

株式投資がメイン、の予定だったのですが、いつのまにかマンション購入記、のつもりが建売住宅購入記になってしまいました・・・

カナダアメリカの巻(その2)

2014年04月27日 | Weblog

翌日の2月9日。

朝7時に起きたら雪は止んでおり、空は晴れている。

しかし、外に出てみると、積雪は30cm。

車もご覧のありさま(笑)

成田の出発は夕方なのだが、通常どおりたどりつけるとは思えないので、早めに出ることにする。

しかしながら、まずは駅までどうやっていくかが問題。20kg近くあるスーツケースを抱えて、雪道を(坂を越えて)駅まで行けるとも思えないので、車で送ってもらうしかない。しかし、家の前の20cmの雪を何とかしないと車を出せない。

そこで、朝7時半から2時間かけて、家の前の道の雪かきをする。周りの家も同じように前の道の雪かきをしている。

車の通りの多い道まで行けば、轍の部分の雪は溶けているようなので何とかなりそうだ。

一方、成田に行く手段は、成田エクスプレスを予約していた。

 

当日の朝調べてみると、成田エクスプレスの半分は運休しているものの、横浜方面発の電車は◯になっている。(えきねっとで確認した)。

路線の運行状況を見てみると、湘南新宿ラインが止まっているようなので、新宿発湘南新宿ラインで渋谷、品川と回ってくる電車のみが運休になったのだろうと推察した。

 

とりあえず、自宅の前の道と車の雪をどけて、なんとか最寄り駅まで行く。

しかし、駅の入口までの坂は雪が残っていたため、下まで行ってそこからスーツケースを背負って100mくらい坂を登った。

田園都市線は問題なく動いており、溝の口で南武線に乗り換え、成田エクスプレスに乗るべく武蔵小杉へ向かう。

南武線の武蔵小杉の駅に着いて、同じ駅のはずであるJR横須賀線武蔵小杉駅のホームまで歩く。相変わらず1つの駅とは思えないほど遠い。。

しかし、ホームに上がると人があまりいない。

あと10分で成田エクスプレスが来るはずだが、電光掲示板には表示が出ておらず、横須賀線の普通電車のみが東京止まりとなっている。

おかしいと思い駅員さんに聞くと、「ああ、成田エクスプレスは全線止まってますよ」と平然と答えられてしまう。

「えきねっと」では動いていることになっている、と言ったのだが、「千葉から先の成田線が雪で運行中止になっているため、動いていない」とのこと。

仕方ないので、どうしたら行けるか聞くと、「東京まで行って、山手線で秋葉原に行き、総武線各停が千葉までは動いているはず」とのことなので、次に来た横須賀線で東京まで行く。

東京で横須賀線の地下深いホームから山手線のホームに移動していると、東京駅の地下一階で200人くらいのスーツケースを持った人がトグロを巻いている。成田エクスプレスに乗ろうとしていた人たちらしい。

彼らを横目で見ながら山手線に行き、秋葉原でエスカレータもない階段を20kgのスーツケースを抱えて総武線各停ホームまで上がる。ホームにはたくさんの人がいて、直後に来た電車には乗れない。10分後に来た電車にデカいスーツケースを持って何とか乗り、各駅に止まりながら、かなり遅い速度で走る総武線各停で何とか千葉駅に着く。この時点で家を出てから2時間半経過。

千葉で電車を降りて、20kgのスーツケースを抱えて階段を降りると、ここでもまたスーツケースを抱えた難民が500人くらいたむろしている。千葉では一緒に行く同僚と待ち合わせをしていたので、成田エクスプレスが動いていないことを確認して改札の外に出る。同僚と落ち合って、「仕方がないからタクシーで行くか」とタクシー乗り場に行くと、ロータリーのようなタクシー乗り場にこれまた200人くらいの人がトグロを巻いて待っている。少し見ていたら、5分に1台くらいタクシーが来るようなので、1台のタクシーに2人乗るとして、5分×100人=500分=8時間以上待つことになる。

話にならないので、腹も減ったこともあり、駅の近くにガストが見えたので、これまた20kgのスーツケースを引きずり(雪道なので転がせないのだ)、水たまりではスーツケースを抱えて、ビルの2階にあるガストに辿り着く。20分ほど待って席が空いて、何とか昼食にありつく。

この時点で午後1時半。

昼食を食べて、スマートフォンでyahooのツイッターを眺めていると、JRも京成線も雪で動いていないことが分かる。仕方がないので、おかわり自由の飲み物を飲みながら待つ。時間だけが過ぎていく。

エアーカナダのカルガリー行きの便の出発時刻は午後4時。エアーカナダのWebサイトを見てみると、なんと「欠航」と出ている(昼の時点では定刻出発となっていた)。

旅行会社に電話をすると、日曜なのに人が出て来ているようで担当者が電話に出た。「カルガリー行きの便が欠航になったようなので、他の便を予約したいのですが」。「えーーーーーーと、サンフランシスコ経由で行けるかもしれませんが、一人当たり80万程度かかりますが」。

さすがに、日本→カナダ→米国→日本の便を15万で取っていたのに、日本からカナダまでの片道で80万をかける気にはならず(2人分なので160万円!)、とりあえずいいです、と答えて電話を切る。

空港に行かないとどうしようもなさそうなので、イライラしながら状況を見ていると、ツイッターで「京成が動き出したらしい」という情報が出る。しかし、途中駅からは混雑で乗れないとの情報も出ている。

千葉駅の改札まで何度か偵察に行くが、JR成田線はまだ動いていないらしい。

当初のカルガリー便の出発時刻の午後4時を過ぎ、午後5時になった頃、千葉駅で動きがある。

成田行きの各停が動くらしいとの情報が入り、4時間近くいたガストを後にして千葉駅に向かう。

駅の改札の外も中もスーツケース難民でごった返している。人をかき分けて成田線のホームに向かうが、階段の手前で人混みに阻まれて前進出来なくなる。その状態でさらに1時間じっと待つ。午後5時半前に列が動き出し、駅の放送で成田線の各停が動き出すというアナウンスがある。スーツケース難民、みんなが拍手。

結局、電車に乗れたのは、2本の電車を乗り過ごして、午後6時前だった。ここから成田まで1時間以上かかり、成田空港には午後7時過ぎに到着。すると、成田に帰国したものの電車が止まって足止めを食らっていた人たちが、JRのホームから成田空港の3階までまたトグロを巻いている。多分数千人はいたのではないだろうか。出発ロビーに上がっても、毛布を床に敷いた人が多数転がっている。。。。

何とか人をかき分けてエアーカナダのカウンターにたどり着いて交渉すると、バンクーバ行きが3時間遅れで飛ぶらしいことが分かり何とか振り替えてもらうことが出来た。

ちなみに、カルガリー行きが欠航になった理由は、「クルーが空港まで来れなかったから」とのこと。カルガリー行きのクルーとバンクーバ行きのクルーを合わせて、バンクーバ行きにまとめて何とか飛ばすようだ。

午後7時発の予定のバンクーバ行きに搭乗し、午後10時過ぎに離陸する。家を出てから12時間が経過していた。。。。。。

(続く)

 

 


旅行記など(カナダ・アメリカその1)

2014年04月20日 | Weblog

かなり長期間放置してしまったので、ぼちぼち書いてきます。

まずは、今年2月から3月にかけて、3回海外に行ったので、そのあたりから。

1.カナダアメリカの巻(その1)

2月の上旬、仕事で海外出張に行くことになった。

元々、海外出張は大嫌いで、最初は行く予定はなかったのですが、仕事のメンバーのやりくりがつかず、私が行かざるを得なくなってしまった。

出発は東京に大雪が降った日(2月9日)。

実は、前日の土曜は大阪で仕事(セミナーの講師)があり、朝から出かけていた。

朝10時くらいの飛行機で大阪に行くことになっていたので、朝7時過ぎにいつも通りにたまプラーザから空港行きのバスに乗る。

しかし、西から天気が崩れており関東では大雪の可能性があることは聞いていた。

空港に着くと、飛行機は若干遅れているものの飛びそうなので、ラウンジで時間をつぶす。

結局30分程度遅れたものの、問題なく伊丹に到着。大阪はみぞれが降っていたが、特に問題なく会場に到着。

講演も無事に終了したのだが、JALのWebサイトを見ると、なんと羽田発着の午後の便すべてが欠航になっている。

文句を行っても仕方がないので、JALのセンターに連絡して、往復で買っていた帰りの予約を取り消してもらう。

そのまま新大阪駅に行ってみると、駅の改札にかなりの人がたまっている。

新幹線はEX-ICで予約・乗車が出来るので、新大阪発の新幹線を事前に予約していたが、駅の改札で掲示板を見ると、博多、広島発の新幹線は1~2時間遅れている一方、新大阪発はほとんど遅れていない。

結局、15分遅れ程度で発車してラッキー、と思った。のだが、、、

静岡までは問題なく進んだのだが、三島のあたりからだんだん速度が遅くなり、熱海から先は時速100km以下になってしまう(スマホのGPS機能で速度が測れる)。

小田原から先は大量の雪が積もっており、道路を見ても走っている車はトラックくらいしかいない。

結局、新横浜には2時間くらい遅れて到着した。新横浜から自宅最寄り駅までは地下鉄と田園都市線を乗り継いて問題なく行けた。

しかし、ここから自宅までの距離がとんでもなく大変だった。通常であれば歩いて10分なのだが、20cmくらい雪が積もっており、家までの道のりは坂があり、強風が吹いているため傘をさせない。

結局、雪だるまのような状態になって家に帰り着き(倍以上の時間がかかった)、明日からの出張の準備を始めた。もちろん、成田まで行けるかどうかが一番の心配事なのだが。。

(続く)