鉄火場のアライグマ

株式投資がメイン、の予定だったのですが、いつのまにかマンション購入記、のつもりが建売住宅購入記になってしまいました・・・

車を買ってエコ!?

2009年05月31日 | Weblog
WebCGを見ていたら、このような記事があった。

クルマ買ったらエコになる!? アウディ、「カーボンオフセットプログラム」を拡大

アウディジャパンが新車一台を売ったら、その車が半年走った際に出るCO2をオフセットするだけのカーボンオフセットを買う(支払う)ということらしい。


バカバカしい。
そんなに炭素を出すのが気になるなら、燃費の悪いアウディなど買わずにハイブリッドでも買えばいいし、そもそも車の買い替え自体が「エコ」ではない。
アウディも、カーボンが気になるようならもっと燃費を良くする努力をしたらいいのに?(アウディはどの車も車重があり燃費にはマイナス)

そもそも、カーボンオフセットというもの自体がかなり怪しい。
ここにも書いてあるように、これは現代の免罪符と呼ばれており、人間の活動により出るCO2が地球温暖化に支配的な影響を及ぼしているという前提に立ってもその効果は怪しい。

アウディが1台当たり費用を支払うということは、そのお金は回りまわってアウディの価格(の上昇)や値引きの削減につながるものであり、結局は消費者が負担することになるもの。

現状では、カーボンオフセットを初めとするエコビジネスは世界的なものになっており、もう誰も止められない。

結局、前にも書いたように、この手の商売によって、ヨーロッパの企業に手数料を払い、中国やインドに金を吸い取られる仕組み。

池田先生が何度も書かれているように、炭素問題は環境問題ではなく経済問題であり、このようなプログラムに金を払うより、もっと優先順位の高い社会問題があるだろう、ということ。

うがい

2009年05月06日 | Weblog
昔から、日本では風邪になると、風邪を予防するために「うがい」をしましょうということが言われてきた。

しかしながら、インフルエンザに関しては、うがいはほとんど効果がない。
そもそも、諸外国でもインフルエンザに対してうがいを勧めている国はなく、うがいというのは日本特有の習慣らしい。

インフルエンザウィルスが人体に感染する経路としては、
・空気中の飛沫を吸引して鼻や喉の粘膜からウィルスが侵入
・ウィルスの付着した場所を触った手で顔を触ることにより、目や鼻や口の粘膜からウィルスが侵入
がある。

うがいで洗われるのは口の中の入り口付近のみであり、たとえヨウ素系のうがい薬(イソジンなど)を使っても、
・感染力の強いインフルエンザウィルスが口に入った直後(10分くらいの間)に
・他の経路からのウィルス侵入がなく
・うがいをすることによりウィルスがすべて洗い流される
という条件の時のみに効果があるかもしれない。

うがいをするくらいなら、その時間を使って手洗いを丁寧にした方がはるかに良い。

新型インフルエンザ2

2009年05月01日 | Weblog
インフルエンザにはA型、B型、C型の3種類があり、通常問題になるのはA型とB型。C型というのはほとんどの人がかかった経験があり、かつ、かかっても重篤化しないので問題にならない。

インフルエンザに関する一般的な情報についてはネットに多数あるため、割愛。


補足すると、B型インフルエンザはヒト以外にはほとんど感染せず、インフルエンザ遺伝子の変異も少ない。
他方、A型はヒト以外に鳥、豚、犬、馬などに感染する人獣共通感染症であり、そのため、動物間での感染の繰り返しによる遺伝子変異が多く発生する。これが新型インフルエンザの発生の原因となる。

次に、新型インフルエンザについて。

新型インフルエンザとは、毎年感染を繰り返すA型インフルエンザウィルスとは別の種類のA型インフルエンザウィルスが発生した場合にこのように呼ばれる。

現在流行している通常のインフルエンザはAソ連型(H1N1)とA香港型(H3N2)の2タイプがある。
このAソ連型というのは、1918年から世界的な大流行となり4000万人が死んだといわれるスペイン風邪のウィルスが化けて出たもので、ソ連の軍事研究所からペイン風邪のウィルスが漏れて再発生したと噂されている。
香港の前にはアジア風邪(H2N2)というウィルスの型が流行したことがあったが、A香港型の発生により消えてなくなっている。

新型のインフルエンザが発生するたびに、そのウィルスに免疫を持たないため、世界的な大流行(パンデミック)が発生している。

今回の豚インフルエンザは、H1N1型の中でも豚のみに感染していたものが、ウィルス遺伝子の突然変異によってヒトに感染する能力を獲得して感染が拡大しているもの。