ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

今日は〝立春大吉〟ですよ!

2024年02月04日 | 俳句

 今日は〝立春〟です。ということは正真正銘の〝春〟になったということ。でもこの日から5月5日頃の立夏までの3ヶ月間をいうのですから、その間には当然〝植物などの生育が活発になり、大気に陽気が漲る季節〟としての明るさと希望の見える季語が多いのですが、それでも一気にそうなることはありませんよね。だからマイナスの季語もいろいろあり、俳人にとっては詠みがいのある季節なんです。そんな季語を探して詠んでみるのも楽しいかも。

 私は〝立春大吉〟という季語が好きなんです。これは、もともとは、立春の日に、禅寺の門に貼る紙札の文句で、読経祈祷してこの紙片を檀家に配布するもの。我家にも貼ってありました。しかし、この季語は8音ということからなかなか詠みづらいものがありますが、私はこのような音数の多い季語に挑戦するのが好き。うまく詠み込めたときのスカッとした気分が快感なんです。でもまだ句集に残せるような句は詠めていません。そこで例句がないかと探していると次のような句が…

  老ほがら立春大吉の茶柱立て   山口青邨

 この句は「5/9/6」という破調で詠まれています。さすがは山口青邨先生!と言うほかはないのですが…私にはこういう大胆な破調はまだ手を出す勇気がありません。でも、すべてが陽気で前向きの句ですから、リズムの違和感が気にならず、読後の楽しさでウキウキしてきませんか。歳を取ったら暗い句を詠まずにこんな明るい句を目指したいものですね。

 さて、昨日は吟行に行った「西宮八幡宮」の節分祭へ11時頃出かけました。駐車場が狭いので心配でしたが、小降りの雨のせいか、思ったほどの人出がなくてスムーズにお参りができ、接待のぜんざいと梅昆布茶、おまけにたくわんまで用意してあって、美味しく頂きました。更に福豆も貰って…

 ここのご神木は「たぶの木」で、その木の説明がありましたから、しっかり触って拝んできました。

 更に、ここには「厄割石」というのがあって、その石に「厄割玉」を投げて割ると「厄落し」になるんだと。よく神社では「かわらけ投げ」というのがありますが、厄玉を割るというのは初めて。この「厄落し」や「厄払」も節分の日の季語の一つなんです。一日早かったのですが、投げた人は見事に粉々にして厄払いをしましたよ。

 では、次にと向かったのが「松江八幡宮」…あれ、あれ、ここには殆ど参拝の人がいなくて淋しいこと!そういえばコロナ以降にこうなったのかしら。昔は接待もあったし人も多かったのに…。でも、ご自由にどうぞと福豆が置いてありましたのでここでもゲット!

 実は〝恵方巻〟が買いたかったのですが、西宮では売切れ。それでここに来たのですが、恵方巻きどころか店など全くありませんでした。

 というわけで、最後はいつもの「中津瀬神社」へ。ここは市の中心部にありますので毎年人出は多いです。でも、一番の問題は駐車場が全く無いということ。それで仕方なく、主人は車で周辺を回って来て、私一人がお参り。恒例の福引と恵方巻きを買いました。昨年は運良く停められたので、お婆ちゃんと主人の3人で福引を5本ずつ引いて…お婆ちゃんと主人が大当たりでした。今年は私一人…淋しくなりましたが、さて、成果は?

 なんと5本引いて3本が鬼打棒の飴だったんですよ。景品係の人もよく当りましたねと…こんなこと初めてです。これはもしかしたら今年は鬼が多いからかも…ハアッ、じゃあ頑張らないといけませんね。一年一年歳を取っても若返ることはないんだから…そのうち節分にも来られなくなるかも…なんて思うと淋しくなります。ねえ、お婆ちゃん、天国から見てますか?

 いや、いや、先ほどの青邨先生の句のように…今日は〝老ほがらか〟にお茶でもいれて、福飴や福豆でも食べましょうか。これで茶柱でも立つてくれたら縁起がいいということ…ねっ!まさに〝こいつ春から縁起がいいわぇ〟と…さあ、皆さんもどうぞ!

  


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 節分ですね!でも先ず昨日の... | トップ | 〝心田を耕す〟とは? »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ミルク)
2024-02-06 19:47:35
こんばんは。
もう、季節的な行事は、盆正月を除いて、やらなくなりました(;^_^A
季節感が無いですね。何時のころからか分からなくなりましたが
たぶん、夫が亡くなってから、あまりやってないような???
Unknown (ちわき)
2024-02-08 09:06:19
ミルクさん、お早うございます!
忙しくてお返事遅くなりました。
俳句をしていると季語が中心ですので、どうしても年中行事に目が行きます。毎年のことで同じようなものですが、やはり直に目で見て空気に触れて詠まないと上滑りの実感のない句になってしまいます。
頭で作ったものは類想が多くて、空虚な感じ…人の心は捉えられませんものね。
川柳にしても芯に人の心を打つだけの景が存在していないと…と思うのですがいかがですか。
しばらくです~。 (縄文人)
2024-02-09 11:05:41
忘れていたわけではないのですが、パソコンを買い替えて、てんやわんやしていました。
そんな事とて、urlがどこかに行ってしまい閲覧が途切れてしまいました。

実は、「方言と俳句」について調べていましたら、こちらさん【ちわきの俳句の部屋】に検索がバッチリ、ラッキーでした。

御無沙汰いたしていました。
「日向ぼっこ」方言、「日向ぼこ」標準語
     方言と俳句の関係を参考にさせてもらいました。
     コメント欄で、リンクさせてもらいました。
      ありがとうございました。
Unknown (ちわき)
2024-02-11 23:35:21
縄文人さん、本当にお久しぶりですね。お返事が遅くなってゴメンナサイ!
でも、お元気だったのなら良かったです。やはり急に音沙汰がなくなってしまうとご病気かしらと心配になります。
私もこの頃PCの調子が悪くて…買替えようかと思ったりするのですが、新しいのがうまく使いこなせないと困るので、だましだまし使っています。
それではまた、よろしくお願いしますね。

コメントを投稿

俳句」カテゴリの最新記事