ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

皆さま応援有り難うございました。

2023年10月30日 | 介護

 昨夜突然義母が天へ召されました。

 義弟夫婦が、まだ見たことがないから月下美人の咲くところを是非見たいと言いながら、またすぐ来るのだからと帰ったのが28日の朝でした。私は恐らく満月の夜に咲くだろうと思っていましたが…案の定昨日のお月さまがとっても美しい夜に月下美人は咲き始めました。その花の開花と同時に救急隊の方々にして頂いた蘇生の甲斐もなく義母は…まるで天国からのお迎えが来たように逝ってしまいました。令和五年10月29日午後8時37分…102歳と8ヶ月 合掌

 今までいろいろと励ましたり、応援して下さいました皆様には心からお礼申し上げます。有り難うございました。明日が葬儀ですので、今日はこれにて…ご報告のみで終ります。

 写真は、昨夜の満月と月下美人の写真です。最初の月の写真だけはお借りしました。お許し下さいませ。

花と短歌と竹原と - 満月

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ホントに奇跡が…!

2023年10月17日 | 介護

 10月13日の金曜日…私はキリスト教ではありませんからよく分らないのですが、確か〝13日の金曜日〟というのは嫌われる日なんですよね。調べてみるとキリストの最後の晩餐に13人の人がいたことから、13は不吉な数とされ、 また、キリストが金曜日に磔刑に処せられたとされていることから、13日の金曜日が不吉であるとされるようになったそうです。

 でも、…聞いて下さい!我家にはその日に奇跡が起こったんですよ。結論は後にとっておいて、その経緯からお話ししますね。

 当日は月例の吟行会だったんです。在宅介護に踏み切って一番困ったのがこの日。私のみならず主人も娘もこの日は朝から夕方までの吟行会に参加していましたので、誰かが休んで家にいないと。そうなれば主人が…ということになります。そこで、毎月第1水曜日だったのを第2金曜日に変更してもらい、第2土曜日の句会にも3人が参加していますので、その週を義弟夫婦に来て貰うことに。しかし、余りにも遠方(京都)ですから気が引けたんですが、二人とも是非介護に来たいというたっての願いから…ではこの時にということになったんです。本当に有り難いことです。

 さて、この吟行会のことも報告しないといけないのですが、それは後回しにして…奇跡は、この私たちがいなかった吟行会の日に起こったんです。

 家に帰るやいなや義妹から〝お婆ちゃんがベットに座ったのよ!〟と聞かされて、エエッと信じられないような顔をすると、ほら、これっ…とスマホの写真を見せてくれました。ナントお婆ちゃんがベットに腰を掛けて脚を畳に下ろしているではありませんか。お婆ちゃんも〝3ヶ月ぶりに畳を踏んだんだよ〟と嬉しそうでした。

 実は、日々のリハビリのお陰で手足に力が付いてきたので、前日の訪問診療の先生に、本格的に理学療法士さんに来ていただくようにしたいとお願いすると、〝それはまだ無理。本人にとってもプラスにならないし、ものすごい負担になるのだから…まだ半年は早いですよ!〟とダメだしされたばかり。せっかくみんなその気になっていましたので、とっても残念だったんです。

 それがこんなに早く実現するなんて…。訪問看護士さんで、リハビリをとても良くして下さるお婆ちゃんお気に入りのNさんがそれを実現して下さったのでした。先ずは頭をベットから上げることから…、そして手すりを持って自力で座ること…勿論僅かな時間なんですが、それを毎日1秒ずつでも延ばしていけば…いずれ手すりを持って立てるようになり…。そうすればポータブルトイレも車椅子も夢ではありませんと。こんなに嬉しいことはありません。

 人間諦めてはいけませんね。人が言うことを鵜呑みにせず…何でもやってみること。そして、ダメだったら何度でも繰り返して挑戦してみることです。何事も諦めた時点で終りですもの。また一から始めようというのはとてもシンドイことでしょう。でも、今までの継続なら…そう、少しづつ積み重ねていけばいいんです。それには本人の〝やる気〟とそれを応援してくれる人たちでしょうか。お婆ちゃんにはそれがみんな揃っていたということ。これもやはりお婆ちゃんが頑張り屋さんだから出来たことだと思います。皆さんの応援も…有り難うございました。

 下の写真が、お婆ちゃんの3ヶ月ぶりにベットに座ったときのものです。

 今お婆ちゃんは弱音を吐かず、毎日笑顔で少しずつ苦しいリハビリを…今度はどんな姿を見せてくれるのかと思うと、私たちもとっても楽しみです。

 この 赤いペチュニアの花言葉は「決して諦めない」です。 情熱的な色にちなんでつけられたと考えられていますが、この花のようにこれからも…。皆さんも諦めず何にでも頑張りましょうよ…ネッ!

ペチュニアの赤 | 1年草ガーデン

 

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さて、在宅介護1ヶ月の成果は?

2023年10月11日 | 介護

 9月8日の退院から、義母の在宅介護が始まり、やっと1ヶ月が過ぎました。うう~ん、長かったような、あっと言う間のような…。とにかく主人と私のスケジュールをカレンダーに書き込んで、お互いにやり繰りをしながら一日一日クリアーしていく…そんな生活でしたが、それはある意味では今までになく充実した日々だったと言えるかも…そう、あの共働きと子育てを両立させていたとき以来でしょうか。

 ではこの忙しさへの見返りはというと…子供の成長が見られるのと同じでお婆ちゃんの元気になっていく様子だけ。でも結論から言うと、もっと早くから在宅介護にすべきだったということかな。そうすれば、自分のことは自分で出来る生活がズーッと続けられたかも知れないと思うのです。

 だって入院前は要支援1だったんですからね。要支援1というのは「基本的に一人で生活ができるが排せつ、入浴、身だしなみ、衣服の着脱などに一部介助が必要な状態」。それが退院時は介護4と…これは「自力での移動ができないなど、介助がなければ日常生活を送ることができないという状態」なんですが、入院してから直ぐにその状態に…いやいや、そのような状態にさせられたというのが本当かも。

 今回の経験から、100歳前後の高齢者がもし病気になったとしたら、よくよく考えてどうするかを選択しないと…、安易に病院や施設に入れてしまったら後で悔やむことになるかもしれないということを、私は学びました。在宅介護について余りにも無知だったんですね。

 ああ、そうでした。今日のテーマはその在宅介護の成果でしたね。すぐ横道に逸れて…失礼!では、昨日のことから話しましょうか。実はお婆ちゃんが3ヶ月ぶりにTVを見たいと言い出しました。入院中も部屋にはTVを置いてもらっていたのですが、一度も見ませんでしたし、家に戻ってきても興味を示しませんでした。それが、突然見たいと…。入院前日まで野球に相撲、ゴルフにサッカーと、TVを見ない日はなかったのに。入院してしまうとたとえ病気は治ったとしても、今度は心が病気になってしまうんです。これは高齢者には致命的ですよ。生きる気力が全く無くなるようなものですから。

 その証拠にお婆ちゃんは今では食欲が出て、よく食べるようになりました。最初は恐る恐るで、メイバランスという栄養のある飲み物やジェリーのような甘い物ばかりを。そのうちおかきが食べたいとか酢こんぶが食べたいなどと。あるときは診療に来られた先生から〝何が食べたいですか?〟と聞かれると、〝にぎり鮨とビフテキ…〟と答えたので、みんなもうビックリ。〝目標は高いほどいいですよ〟と先生から励まされて、その気になったお婆ちゃんです。先ずは卵豆腐からおじやや雑炊、シチュウに茶碗蒸しと…固い具は避けて。今は介護食というのでいろんなものが揃っていて便利ですね。それを次から次に平らげて、それに食べるスピードも速くなりました。そのお陰で以前は水様性の便だったものが固形に…あら、汚い話でゴメンナサイ!でも、これが生きるためには一番大切な事なんですよね。

 今日も看護師さんが言われてましたが、人間どんな薬や注射よりも口から食べることが体中の細胞を活性化させる…だから点滴であれほどボロボロになっていた血管が蘇っているわよと。ホント、両手が内出血で真っ黒になっていたのにキレイになっています。そして、食べたら出す…これが基本ですよと。その看護師さんは長く小児科にいたんだそうで、それが良く分りますとも。

 更に、食べるなら入れ歯を入れて食べた方がいいからということで入れてみましたが、3ヶ月も入れずにいたので合わなくなっていました。以前は、余程固いものでなければ小さく切って食べていましたのに。入院した途端に入れ歯を外され、食事も殆どが流動食に…挙げ句の果ては後半その流動食も誤嚥性肺炎を起すからと言って食べさせて貰えず…だから弱っていくばかりの義母が見るに耐えられませんでしたもの。今日やっとその気になったというのにもう手遅れなんですよね。これも知っていればそうさせたんでしょうが…残念!

 また、手足のリハビリもして貰って、全く曲らなかった膝も90度近く曲るようになり、看護師さんも驚いていました。手はストレッチボールを持たせていつも指の運動を、更に腕の上げ下げやじゃんけんぽんなど、…だから見違えるほど元気になったんです。

 看護師さんの中でも若いイケメンのNさんの名前だけは直ぐに覚えたりして…みんなで大笑い!週一の入浴ではこだわりのシャンプーとリンスをと…、お婆ちゃんは全てに前向きなんですよ。それに素直で礼儀正しい…来る人来る人に〝お世話になります〟〝ありがとうございました〟〝次もまたよろしくお願いします〟と。私にだって毎日同じように言うんですよ。そして、帰るときには必ず〝気をつけて…事故を起こさないようにね〟と気遣ってくれます。

 これからの目標は、何とかしてお婆ちゃんをベッドから下ろして立たせてあげたい、そして、自分でトイレを使わせたいということ。出来れば車椅子に乗せて外の空気も吸わせてあげたい…と、夢は広がります。お婆ちゃんもその気になってガンバッテいますので、これからも応援よろしくお願いしま~す!

 写真は、〝藪蘭(やぶらん)〟。今年は何もかもが…特に秋明菊が全滅です。その近くにこの紫の花がひっそりと…私の好きな花の一つですが、花言葉は「あなたは私を蘇らせる」ですって。この言葉はいいですね!

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何とも目まぐるしい1日でした!

2023年09月10日 | 介護

 8日の金曜日は〝激動の1日!〟なんちゃって…ちょっと大袈裟ですかね?でも、私にとっては久し振りの目まぐるしい1日でした。嘗て仕事と子育てを両立させていたときは、何かトラブルがあったり、緊急の用事ができたりすると今日のようにてんてこ舞いしていましたけどね。

 さてそれでは、記録のためにもその1日を振返ってみましょうか。

 朝9時半に病院へ二人でお迎えに。その後介護タクシーが来て義母の付き添いに私がタクシーに乗り、10時出発。主人は自分の車で先に帰宅。11時前に到着。その時ケアマネさんと看護師さんが自宅に待機してくれていましたので、タクシーの運転手さん、主人との4人で車からベッドへ移動。その後、看護師さんが点滴などを開始。

 その間に娘に買ってきて貰った弁当で食事。13時過ぎ、またケアマネさん、看護師さんが来て、同時にこれからお世話になる病院の先生と看護師さんの往診。また、それと重なって京都の義弟夫婦が到着。狭い家の中が人で溢れてごったがえし…

 お婆ちゃんはそんな喧騒をよそに〝眠たい〟と…でも、声かけをすると目を開けて、〝家に帰ってきたのよ!分かる?〟と聞くと頷いてくれました。それからも入れ替わり立ち替わり、在宅介護に関わる人の訪問で息つく暇もありません。そうすると、今度は病院から貰って来た薬が全部錠剤なので粉砕して貰う必要があると。今夕からの薬がありますので…それをして貰える近くの薬局を探して貰い、早速そこへ薬を持っていって粉にして貰いました。その間には必要なものを買物し、戻るともう4時過ぎ。今度はヘルパーさんが4時半に来ておむつの交換です。いろいろ教わって交換していたら、お婆ちゃんがオシッコを漏らして今度は下着や寝間着の交換と洗濯…。まだ何をどうしたらいいのか分からず、私たちは右往左往して見ているだけですが…終ったらやっとホッと一息です。

 とにかく今は目が離せませんので、誰かが家に居ないといけません。義弟夫婦が何日か居て看てくれるというので、昨日の句会へは無事に出ることが出来ました。実は第2土曜日ですので、私は午後と夜の部、主人や娘が夜の部の句会へ参加しますし、その句会の世話も二人にして貰っています。だから誰も看る人が居ないと結局主人が欠席するしかなくなるんですけどね。

 そういう訳で、今月は何とか無事にクリア。今後これが毎月ありますし、もう一つの月例吟行会にも3人ともが出ますので、それをどうしたものかと…思案していました。が、義弟夫婦が毎月来てもいいと言ってくれて少し安心しましたが、なんせ京都からですものね。その距離を考えると申し訳なくて…。しかし、今のところは頼るしかなさそうです。まあ、おいおい考えて…何とかガンバロウと思っています。

 今日のところはここまで…、では、また!

 我家の〝ジンジャーの花〟が咲きました。初秋の季語で、花言葉は「豊かな心」「慕われる愛」です。いい花言葉ですよね、私も見倣わなくっちゃ!

 

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心機一転、さあ、またガンバロウ!

2023年09月01日 | 介護

 いよいよ今日から9月です。昨夜は満月でしたね。この満月は、同じ8月の2回目の満月であるブルームーンに加え、1年のうちで最大の満月、スーパームーンだったんですって。

 国立天文台によると、2023年の中で地球から最も近い位置で満月になり、2月6日の今年最も遠い満月に比べると視直径が約14パーセント大きく、光っている面積も約29パーセント広く、その分、明るくなるんだそうです…が、こちらでは久し振りの雨。それでホッと一息でしたから、見られなくてもそれほど残念ではありませんでした。お月さまは次の〝中秋の名月〟でも期待しましょう。今は雨の方が大事ですもの。でも、昨日は宇部市に豪雨予報が出ていたものの小雨で物足りませんでした。が、今朝も降っていますからまあ、まあかな。

 さて、昨夜じっくり考えたこと…8月のブログを振返ってみて、己の体力のなさ、弱さは十分に自覚はしているものの、メンタル面では多少強いかなと…でも、違っていたんですね!あの今までの元気は皆さまに支えられてこそのものだったんです。特にお婆ちゃんに…改めてそれを実感しました。

 昨日友人から手紙が…〝この度のブログのブランク、気懸かりで一日に5~6回は確かめていました…〟と。ゴメンナサイ!そうなんです。他の友人や知人からもメールを頂いたりして…。私のブログを読んで心配して下さっている方々が他にもたくさんいらっしゃるということを心から感じました。

 このブログは「ちわきの俳句の部屋」というタイトル通り、俳句に興味のある方々に読んでもらおうと始めたもの。しかし、それ以外の方々からも〝いいね!〟などをいただいたりして、結構読んで下さる方もいらっしゃるのだと…

 そう、102歳のお婆ちゃんのことをいろいろ書いていましたので、その義母のフアンだという方も…。だから今回のブランクはもしかしたら義母に何か?と心配して下さり…。アリガタイコト、感謝!です。

 実は先日主人と病院に行き、義母を在宅介護すると決めてきました。私たちにとっては何もかもが初めてのことばかり…ということは、今までがとっても幸せなことだったんだと、今さらながら痛感です。

 私の父は脳梗塞で倒れて約1ヶ月…毎週末大分の病院へ通い、母に変って一晩だけの看取りをしました。母の時も介護は殆ど必要が無かったので、危篤で緊急に病院へ運ばれての3日間だけの看取りでした。看取りが出来なかったのは義父の時だけ。しかしどれもこれも病院でのことですから。

 今まで他人様の在宅介護の話はいろいろと聞いてはいましたが、その大変さを実感したことはなかったんです。この度の義母の入院時にも、看護師さんに〝今までお二人で在宅介護されていたんですか。それは大変だったことでしょう〟と言われ、エエッ、そんな風に思われていたんだとこっちの方がビックリでしたよ。

 普通に考えれば102歳というのはそうなんですよね。でも、お婆ちゃんは普通のお婆ちゃんじゃなかったから…それがどんなに有難くて幸せなことだったかをつくづく納得しました。

 でも、お婆ちゃんはどんなに歳は取っていても入院前までは〝要支援1〟だったんですよ。それが今回退院するに当っての認定で〝要介護4〟なんですって。これ、ホント!と思ってしまいました。今までは介護度などというものを考えることもなく知らずにきていましたので、今調べてみましたら…

 要支援1とは、「食事や排泄などはほとんど1人でできるが、立ち上がりなど日常生活の一部に手助けが必要で、その軽減や悪化予防のために支援を要する状態」。要支援2は、「要支援1の状態から、日常生活動作を行う能力がわずかに低下し、なんらかの支援や部分的な介護が必要となる状態」です。

 お婆ちゃんは、昨年は要支援2だったのが、今年になってまた要支援1に戻されていたんですよ。それが入院した途端に今度は要介護4とは…

 要介護4とは、「食事にときどき介助が必要で、排泄、入浴、衣服着脱に全面的介助が必要。介護なしで日常生活を送ることは困難。多くの問題行動や全般的な理解力の低下がみられることも」ということです。

 僅か2ヶ月…高齢者の場合は骨折したりするとすぐ寝たきりになるよとはよく聞いていましたが、お婆ちゃんの場合はただ食物が喉を通らなくなって…栄養的に体力が無くなっただけなんです。やはり点滴だけでは無理だということで入院を…。その考えが甘かったんでしょうか。まさかこんな状態になるとは夢にも…以前のお婆ちゃんの状態からは全く考えられなかったんですもの。

 アカラシアという病気が悪化して食べ物が喉を通らなくなったものと思い込んでいましたが、まさか肺炎だったとは…。先生が〝アカラシアの治療ならここには来ていませんよ〟ですって。とにかく入院時の先生の話が納得できないことばかりでした。そのことはさておいて…

 先生から危篤と呼ばれて病院へ駆けつけたときのことを…。面会は週に2回、それも2人だけの15分間。それが危篤状態だからと、毎日でもいいということになり、その日は義弟夫婦、次に子どもら2人、その後に私たち2人が面会しました。(これは後から言われたのですが、どんな状態でも面会は1日に2人だけで、その枠は外せないのだと叱られました…) その時は仕方が無いと許して貰いましたが、でも義母が面会する度に元気になるということを経験したんです。だから、毎日面会に行きましたが、本当に目に見えて元気になっていったんです。差し入れのアイスやジェリーなどを持っていくと、〝ああ、美味しい~ね〟と食べてくれました。

 聞いてみると実は、誤嚥性肺炎になりやすいのでということで食事は抜きになっているんだとか。これもエエッ!です。人間は口から食べられることが一番なのに…と、いろいろと思うこともありました。ところが、そのうちに義母の様子を見てとうとう先生が〝こんなに元気になったのなら面会は以前に戻しましょう〟と。

 面会に行って色々話したり励ましたりすることがどんなに元気になるのかということを実感した以上は、お婆ちゃんをこのままここにいさせたらいけん…ただ死を待っているだけの病院生活をお婆ちゃんにさせたくはないと痛切に思ったんです。主人も全く同じ考えで自宅介護に踏み切ったんです。

 先日、主人が行けなくて私だけが面会に行ったときのこと。私の顔を見た途端に〝私今日は元気やけんね〟ですって。京都の義妹に電話を掛けて話をさせると〝今日は元気よ。だから桃のプリンも食べてお茶も一杯飲んだよ。美味しかった!〟などとしばらくお喋りしていました。帰るときに〝また来るね。お婆ちゃんも家に帰りたい?〟と言うと、〝うん、帰りたい!〟と言ったんです。だからそれを主人にも話して…

 でも、先生が仰いました。〝なまじっかな気持では在宅介護なんかできませんよ。覚悟が要りますからね〟と。そりゃあ当然のこと。何と言っても一番大変なのは主人で、私だって…もちろん覚悟しましたが、自信はありません。でも今は〝やるしかないっちゃ!〟という気分です。

 今日は今から病院へ行って、これからの在宅介護の面倒を看て下さる病院の方々やケアマネージャーさんたちとの打ち合わせに出掛けます。

 確かにこのブログは俳句のブログですが、これからはお婆ちゃんの在宅介護の話の方が中心になるかも…。でも、折々取り混ぜては書いていこうと思っています。また、今までのような長いものでなくて、できれば短くちょこちょこと…今回はまた長くなりましたが、ご報告できたらと考えていますので、どうか応援をよろしくお願いしますね。

 今日の写真は、我家の〝檜扇(ひおうぎ)〟、晩夏の季語ですが、まだ咲いています。花言葉は「誠意」「誠実」「個性美」。この花のように〝誠意〟をもって〝誠実〟に介護できたらと思っています。

 また、俳句を始めてからこの花の名を知り、更にこの実が古典で教えていた枕詞の〝ぬばたま〟であるということを知り、改めて俳句を本気でしてみようと思ったきっかけになったものですから…。懐かしい!

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